論点2『余命を知り、死を意識しながら生きていくということ』
保田広輝
まず死を意識し、命の終わりを覚悟して受け入れると、いま自分が生きている世界が当たり前のものではなくなる。
普段から眺めている景色を常に新しいものを見るような目で眺めることができる!
だって、同じ景色を明日も見られるかどうかは誰にも分からないからね。
もし戦争から帰ってきたある人がいたと考えると、自宅で家族がご飯を食べている姿や寝ている姿を見るだけで、その人は涙ぐむのだと思う。。
何の変哲もない日常でさえも、二度と戻れない瞬間だよ!
美しい時間というのはあっという間に過ぎ去ってしまうんだよね。
でも、だからこそいつまでも残る思い出になるんだ。
ひとつひとつの光景を胸に刻んでいきたいな。
そして、吉田松陰の「留魂録」という本に、「十歳にして死ぬ者には、その十歳の中におのずから四季がある。
二十歳には、おのずから二十歳の四季が、三十歳には、おのずから三十歳の四季が、五十、百歳にもおのずからの四季がある。」
「私は三十歳で生を終わろうとしている。いまだ一つも成し遂げたものはないが、それでも自分が死ぬという今はやはり花咲き実りを迎えたときなのである。」 という言葉がある。
人生は寿命の長さではなく、人生をどう過ごしたかが大切だと思う。
もちろん未完了なものを抱えたまま人生が終わるかもしれない。
それでも、この言葉のように、死ぬときというのはその人にとっての花咲き実りを迎えたときなんだよね。
また、チャーリー・チャップリンの「人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇。」 という言葉がある。
確かに人間は、人生の中でなるべく避けたい予期しない出来事を経験したり、意に添わない生活を送ったり、せっかくの仕事が途中で挫折したり、突然の病気に見舞われたりすることもある。
でも、それらのことは人生の一部だよ!
人生をクローズアップで見れば苦しいことはたくさんある。。
でも、やがて今までの人生を見返してみたとき、まるでジグゾーパズルが完成したときのように、苦しいこともいまの自分をかたち作っていると思えるんだよね。
そのとき、苦しみは苦しみのままで終わることはなく、自分にとって豊かな実を結んでいることに気付くんだ!
だから、寿命の最後まで生きることが大事なのだと思う。
第2代国連事務総長 ダグ・ハマーショルドの「道しるべ」という本に、「われわれは、わが亡きあとにせめて端正さだけでも生き残ってくれるよう、端正さを保ちつつ死ぬべきであると、私は信じている」という言葉がある。
ここで言う端正さとは、その人が持っている生きる上で大切にしていることや守るべきもの、自分らしさの根幹にあるものだと思うんだ。
死を身近に感じていても、生きる上で大切にしていることや守るべきもの、自分らしさを保ち続けることができれば、心が死んだ状態で生きることはないし、寿命の最後まで生きていこうと思えるから、人間の尊厳を守ることになるよね。
【梶井基次郎】
「こんなに美しいときが、なぜこんなに短いのだろう」
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保田広輝
まず死を意識し、命の終わりを覚悟して受け入れると、いま自分が生きている世界が当たり前のものではなくなる。
普段から眺めている景色を常に新しいものを見るような目で眺めることができる!
だって、同じ景色を明日も見られるかどうかは誰にも分からないからね。
もし戦争から帰ってきたある人がいたと考えると、自宅で家族がご飯を食べている姿や寝ている姿を見るだけで、その人は涙ぐむのだと思う。。
何の変哲もない日常でさえも、二度と戻れない瞬間だよ!
美しい時間というのはあっという間に過ぎ去ってしまうんだよね。
でも、だからこそいつまでも残る思い出になるんだ。
ひとつひとつの光景を胸に刻んでいきたいな。
そして、吉田松陰の「留魂録」という本に、「十歳にして死ぬ者には、その十歳の中におのずから四季がある。
二十歳には、おのずから二十歳の四季が、三十歳には、おのずから三十歳の四季が、五十、百歳にもおのずからの四季がある。」
「私は三十歳で生を終わろうとしている。いまだ一つも成し遂げたものはないが、それでも自分が死ぬという今はやはり花咲き実りを迎えたときなのである。」 という言葉がある。
人生は寿命の長さではなく、人生をどう過ごしたかが大切だと思う。
もちろん未完了なものを抱えたまま人生が終わるかもしれない。
それでも、この言葉のように、死ぬときというのはその人にとっての花咲き実りを迎えたときなんだよね。
また、チャーリー・チャップリンの「人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇。」 という言葉がある。
確かに人間は、人生の中でなるべく避けたい予期しない出来事を経験したり、意に添わない生活を送ったり、せっかくの仕事が途中で挫折したり、突然の病気に見舞われたりすることもある。
でも、それらのことは人生の一部だよ!
人生をクローズアップで見れば苦しいことはたくさんある。。
でも、やがて今までの人生を見返してみたとき、まるでジグゾーパズルが完成したときのように、苦しいこともいまの自分をかたち作っていると思えるんだよね。
そのとき、苦しみは苦しみのままで終わることはなく、自分にとって豊かな実を結んでいることに気付くんだ!
だから、寿命の最後まで生きることが大事なのだと思う。
第2代国連事務総長 ダグ・ハマーショルドの「道しるべ」という本に、「われわれは、わが亡きあとにせめて端正さだけでも生き残ってくれるよう、端正さを保ちつつ死ぬべきであると、私は信じている」という言葉がある。
ここで言う端正さとは、その人が持っている生きる上で大切にしていることや守るべきもの、自分らしさの根幹にあるものだと思うんだ。
死を身近に感じていても、生きる上で大切にしていることや守るべきもの、自分らしさを保ち続けることができれば、心が死んだ状態で生きることはないし、寿命の最後まで生きていこうと思えるから、人間の尊厳を守ることになるよね。
【梶井基次郎】
「こんなに美しいときが、なぜこんなに短いのだろう」
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