エバーグリーン (いつまでもあほい)

酒と映画と本を愛し 音楽なら何でも
名前と同じで気(木)が多い

今更だけど
人間到る処青山有り  

映画 羊と鋼の森

2018-06-11 14:29:34 | Weblog

日曜日の混雑を避けて
平日の朝1人で映画館に向かうのは
うしめたくも嬉しい(プータロー特権なのだ)
目指す映画は「羊と鋼の森」だ
本屋大賞受賞作 羊と鋼の森については
以前ブログで書いたが
宮下奈都さんの多彩で魅力的な文章に感動したせいで
その作品が
どの様に映像化されたのか大変興味があった
映画は全くの別物だった
いまさらながら
小説と映画は別物というのは承知している
そこに映像と音があるからだけではない
(久石譲×辻井伸行のエンディングの曲は秀逸!)
それでも監督は宮下奈都さんが追い求めた
多彩で美しい文章に加えてもって作家原民喜のことばを大切にして
作品作りをしていることを明確に感じた
その言葉 (作家がこころしている言葉?)
明るく静かに澄んで懐かしい文体
少しは甘えている様でもありながら
きびしく深いものを湛えている文体
夢のように美しいが
現実のように確かな文体

美しい文体が美しい映像と音にどう昇華
しているかは映画を観るしかない

コメント
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