最近家人の実家の片付けの為に
頻繁に淡路島を訪れている
先日は家人の生まれた家の跡を見に行く事にした
生家探訪である
淡路市津名生穂にある生家跡は
今は更地になっていて今流行りのグランピングの
テントが建っている
その場所はマッチ工場の跡地で有る
今は使われなくなった燐寸という漢字
ライターの普及や禁煙の広がりでマッチの需要も無くなり
この世からマッチは姿を消しつつある
燐寸の燐は
窒素 リン酸 カリと云う農作物に欠かせない三大栄養素の一つ
また燐は土葬が一般的だった頃
人体の屍から自然に発生し発光すると考えられ
鬼火 人魂とよばれたおどろおどろしい火の玉の発生源だと信じられていた
燐寸は昔の燧石に代わって
簡単に火をつけることのできることから
一寸(チョット)の燐で燐寸と呼ばれた様だ
今はチョット読めないよね
オイラも最近まで燐寸と書いてマッチと読むことなど知らないで来た
が
実は家人の祖父は
日本の燐寸王として実業家 教育者として勇名を馳せた神戸の滝川辯三の元に日参して
淡路島の産業として燐寸(マッチ)工場をを誘致する事に成功した
関の浅吉と云う人物であったそうだ
(家人もオイラが調べるまで何も知らなかった様だ)
しかし
淡路島に数軒有ったマッチ工場は
その「燐寸」と云う言葉と共に淡路島から姿を消そうとしている