Singaporeは魅力的か?
ジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドで財を成した著名投資家のジム・ロジャースも2度の世界大冒険の末に移住先として選んだシンガポールについてちょっと調べてみました。彼は「1807年にロンドンに移住することはbrilliant(素晴らしい、明晰なこと)だった、1907年に米国に移住することはbrilliantだった、そして2007年にアジアに移住することが次のbrilliantだろう。」とテレグラフのインタビューで発言しています。
〈基本情報〉
人口約540万人。国土面積は東京23区より少し広い707.1㎢。人口密度はモナコ公国に続き世界第2位。イギリス連邦加盟国 (Comonwealth of Nations)。(イギリスと旧植民地であった独立の主権国家からなる、中央政府を有しない国家連合) そのため車は日本やイギリスと同じ右ハンドル左側通行。公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語。
〈良いところ〉
南国で緑が多く治安は日本よりよいと言われる。英語での教育水準が高い。(FTのMBAランキングではNational University of Singapore Business School とNanyan Business School がトップ100にランクインしている。) 相続税・贈与税がなく、金融資産の運用益にも税金がかからない。また所得税の最高税率が20%。空港アクセス、交通インフラが整備されている。食のバラエティが豊富で美味しい。
〈悪いところ〉
赤道から100kmしか離れていないため、年間平均気温25度、最高気温32-33度の常夏の国でとにかく暑い。国土が狭く大自然に乏しい。住宅が高い。車も高い (日本の約3倍)。
でこの事前調査をもとに訪問してきました。まずはシンガポール・チャンギ国際空港から中心部へタクシーで、「えっ、これがシンガポール?」とてもモダンで美しい町並みに感動。東京は国際都市としてもう負けてるんじゃないかと思うほど。10年以上前に一度来た時は整然とした街程度の印象しかなかった。有名なマーライオンも「こんなに小さいの?」と驚いたことを思い出す。
街の中心は公共交通が整備され、香港や上海と大差なし。ラグジュアリーブランドのネオンと高級ホテルが建ち並ぶどこかで見たような景色。友人が働く金融機関や、ホテル、レストランでの対応はとても親切で快適。ヨーロッパに比べアジアの方がホスピタリティと言う点では優れている。イギリスでは如何に自分たちが楽をするかに重点を置いていると感じる事が少なくない。
さてシンガポールは魅力的かどうか。3日間の限られた滞在のため第一印象程度の感想ですが、基本的には住みやすそうな感じ。短期滞在なら何でも揃うし楽しいと思う。またビジネスの拠点としても素晴らしい。ただ移住先として考えると、自然派の自分としては税制の有利さを加味しても余り魅力を感じない。一年中エアコンを入れなければならない生活は、香港滞在で耐えられないことは経験済み。まずは日本が冬の間の避寒地として、資産の分散投資先として検討するのが良いと思う。
*最新のシンガポール移住情報は、こちらル・セルヴァンのホームページでもご覧いただけます。
写真上下、立派になったマーライオンと高層ビル群 写真中、屋上にプールのあるマリーナ・ベイ・サンズ
ジョージ・ソロスとともにクォンタム・ファンドで財を成した著名投資家のジム・ロジャースも2度の世界大冒険の末に移住先として選んだシンガポールについてちょっと調べてみました。彼は「1807年にロンドンに移住することはbrilliant(素晴らしい、明晰なこと)だった、1907年に米国に移住することはbrilliantだった、そして2007年にアジアに移住することが次のbrilliantだろう。」とテレグラフのインタビューで発言しています。
〈基本情報〉
人口約540万人。国土面積は東京23区より少し広い707.1㎢。人口密度はモナコ公国に続き世界第2位。イギリス連邦加盟国 (Comonwealth of Nations)。(イギリスと旧植民地であった独立の主権国家からなる、中央政府を有しない国家連合) そのため車は日本やイギリスと同じ右ハンドル左側通行。公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語。
〈良いところ〉
南国で緑が多く治安は日本よりよいと言われる。英語での教育水準が高い。(FTのMBAランキングではNational University of Singapore Business School とNanyan Business School がトップ100にランクインしている。) 相続税・贈与税がなく、金融資産の運用益にも税金がかからない。また所得税の最高税率が20%。空港アクセス、交通インフラが整備されている。食のバラエティが豊富で美味しい。
〈悪いところ〉
赤道から100kmしか離れていないため、年間平均気温25度、最高気温32-33度の常夏の国でとにかく暑い。国土が狭く大自然に乏しい。住宅が高い。車も高い (日本の約3倍)。
でこの事前調査をもとに訪問してきました。まずはシンガポール・チャンギ国際空港から中心部へタクシーで、「えっ、これがシンガポール?」とてもモダンで美しい町並みに感動。東京は国際都市としてもう負けてるんじゃないかと思うほど。10年以上前に一度来た時は整然とした街程度の印象しかなかった。有名なマーライオンも「こんなに小さいの?」と驚いたことを思い出す。
街の中心は公共交通が整備され、香港や上海と大差なし。ラグジュアリーブランドのネオンと高級ホテルが建ち並ぶどこかで見たような景色。友人が働く金融機関や、ホテル、レストランでの対応はとても親切で快適。ヨーロッパに比べアジアの方がホスピタリティと言う点では優れている。イギリスでは如何に自分たちが楽をするかに重点を置いていると感じる事が少なくない。
さてシンガポールは魅力的かどうか。3日間の限られた滞在のため第一印象程度の感想ですが、基本的には住みやすそうな感じ。短期滞在なら何でも揃うし楽しいと思う。またビジネスの拠点としても素晴らしい。ただ移住先として考えると、自然派の自分としては税制の有利さを加味しても余り魅力を感じない。一年中エアコンを入れなければならない生活は、香港滞在で耐えられないことは経験済み。まずは日本が冬の間の避寒地として、資産の分散投資先として検討するのが良いと思う。
*最新のシンガポール移住情報は、こちらル・セルヴァンのホームページでもご覧いただけます。
写真上下、立派になったマーライオンと高層ビル群 写真中、屋上にプールのあるマリーナ・ベイ・サンズ