エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて27年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

小話とエスペラント

2005-07-21 | なぜエスペラントなのか?
 著作権が切れた文学作品などのテキストデータが公開されている「青空文庫」というウェブページをご存じだろうか。エスペラント文学にも同じようなウェブページがある。以下に2つだけ代表的なURLを紹介する。後者はすべてPDF形式で、ダウンロードは出来るが印刷は出来ない。
http://donh.best.vwh.net/Esperanto/Literaturo/literaturo.html
http://esperanto.nu/eLibrejo/
 この他にもエスペラント文学などが公開されているところは沢山あって、ザメンホフ演説集、「オズの魔法使い」、ムーミンシリ-ズ、シャーロック・ホームズものなどなどをダウンロードし、印刷・製本して読んでいる。画面上でも読めるが、印刷した方が読みやすいし持ち運びも出来る。
 その中に「クルーコーとバニーコー」というエロチック小話集がある。クルーコー、バニーコーというのは中心になって活躍する2人の男である。この分野の小話集の古典的な名作で、現在も新しく作られる小話の登場人物にクルーコー、バニーコーの名前を使うことが多い。
 笑い話はエスペラント文学の重要な一分野である。私の本棚にも、中国・ベトナム・イギリス・スェーデンなどの笑い話集がある。中には、「ヨーロッパのユーモア」というカセットテープつきのエロチック小話集もある。
 世界大会の遠足のバス車内や大会宴会の席で盛んに笑い話を披露する人がいた。私も落語が好きなので、交流会などで小咄を披露したことが何度かある。
 インターネットでは小話のメーリングリストもあって、いろんな人が自作を投稿している。最近の作品をひとつ紹介しよう。

 イスラエルの「嘆きの壁」の前で熱心に祈りを捧げる人がいた。外国から来たジャーナリストがその人にたずねた。
 ーどれくらいここで祈っているのですか?
 ー38年間、毎朝。
 ーそれはすごいですね。何を神にお願いしますか?
 ー平和です。ユダヤ人たちがパレスチナ人たちとたたかったりすることなく、平和に仲良く暮らせるように。
 ーそれで、祈っていてどんなことを感じますか?
 ーまるで壁に向かって話しているようです。

 私もいずれは日本の小咄をエスペラント訳してみたいと思う。しかし、地口など訳しようのないものも多い。少し品のない例だが、「隣に囲いが出来たね」「へー(塀)」とか、「誰かやったな?」「屁(屁)?」といった類のものである。

   写真はベトナムの楽器(竹製のシロホン)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うけました。 (lignponto)
2005-07-21 07:12:40
イスラエルのジョークうけました。

良かったらそのサイト

を教えていただけませんか。
anekdotoj (esperakira)
2005-07-21 22:51:22
メーリングリストなので、登録すればほとんど毎日小話が送られてきます。

http://groups.yahoo.com/group/esperanto-anekdotoj/

から登録できると思います。

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