早めに斑鳩を出たのは寒かったことも大きいけど、市内まで帰って奈良国立博物館に行こうと思ったから。
4回目の奈良だというのにまだ一度も行ったことがなかった。今度こそ。
電車もバスも接続がスムーズで、国立博物館前に15:30頃着いた。
上手くいったじゃないか!天才!……と、自画自賛したのに、――奈良国立博物館の本館は3月まで休館中でした。
おーまいがっ!
そもそも、国立博物館のネーミングが悪い。
「なら仏像館」が休館中なのは知ってた。で、西新館と東新館だけ開いてることも知ってた。
だが「なら仏像館」=本館だということは知らなかった。
だって普通、新館があったら本館あるでしょ!?本館があった上で仏像を集めた「なら仏像館」があるべきでしょ!?
それをなぜ本館と呼ばずにわざわざ「なら仏像館」と名づけるか!
グローバル・スタンダードを追求せんかい!
……と八つ当たりして、八つ当たりついでにえらく立派な新館のミュージアムショップで
買わんでもいいお土産をついつい買ってしまったりして、さらになんだか癪に障る。
急いで帰って来た意味がまるでない。
ここからどこへ行こうか……。もう16:00を過ぎているので行けるところはあまりない。
それでは「吉城園」行ってみましょうか。今回の奈良では一つくらい庭を見たいと思っていて、
「依水園」「大乗院庭園」どれにしようかと思っていた。
「吉城園」と「依水園」が近い。より入場料が安い方の「吉城園」を目指して。
しかし驚いたことに、博物館の入口の人に「吉城園に行くのに氷川神社を抜けて行けますかね?」と訊いたら、
「吉城園」の存在を知らなかった。
「依水園」は知っていたらしい。この二つの庭は隣り合っている筈で、博物館とは目と鼻の先だと思うのだが。
大なり小なり観光に関わっているであろう人が知らないのはびっくりした。
だがこの庭園、実は奈良在住の人には相当マイナーな存在ではあるらしく、
……そもそもわたしがこの庭の存在を知ったのは「百年名家」というテレビ番組で訪れていたからなんだけど、
奈良出身の八島智人が、「興福寺の辺りなんて庭みたいなもんだ」と豪語(?)していたのにも関わらず、
やはりその存在を全く知らなかったという。
番組で行く事になって、お父さんにも訊いてみたが、お父さんもその存在を知らなかったそうだ。
地図で見ればわかりますが、東大寺と博物館の間の、まさに観光客がぞろぞろ歩くエリアの
ど真ん中にあるんですよ。たしかに一本、道は裏に入っているけど。
それで誰も知らんとは。何かの結界があるのか?と思うほど。
――そして結果的に。
吉城園にも行けませんでしたッ!
道は複雑ではないので、(氷川神社を抜けられるかどうか行ってみた上で裏道がなさそうだったので地図通り歩いて)
わかりやすかったのだが、吉城園入口に着いて16:25。
営業時間は17:00までだし、入場は30分前までというのが通例なので、ぎりぎり間に合ったなーと
思ったら「本日終了」の札が。
えええええ~。なにそれ~。
まあ寒い季節の、しかも国立博物館の人も知らないようなマイナーさでは、短縮営業も仕方ないか。
仕方ないが、……心がサムイ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
じゃあどうする?今は16:30。
ホテルは、近いと言えば近いけど、一度帰って休んじゃうと、晩ご飯食べに出るのが面倒になるからなー。
かと言って、さすがにまだゴハンを食べるには早い時間。足腰もイタイから、あまり長い距離を歩きたくはない。
……じゃあ……しょうがないから……奈良県美術館に行くか。
なんでこんなに渋々なのかというと、地雷臭がして仕方ないから。
奈良県美術館では「大古事記展」というエキシビを開催中なんだけど、
このポスターから漂ってくる気配が、なんかダメダメな感じ。ポスターはきれいだが……中身はどうだろう。
しかしこの日は何の因果か、夜間営業(19:00まで)の曜日であった。
吉城園から県美術館は目と鼻の先。これはもう行く運命なのかもしれない。
わたしと同じように開館時間の長さに惹かれた観光客で中はかなり盛況。
この時間、他に行くとこないもんね。観光客としては、来たからには何でもかんでも見ようと欲張るし。
そして結論として……やっぱり予想通り地雷でしたッ!
ちっとも面白くない。展示物がさー。もー全然見るべきものがなく。
ほぼ覚えてないけど、どっかの神社の神像とか面とか、誰だか有名画家が描いた神話の人物の絵とか、
古事記が書かれた時代の遺物の模刻とか。モノとしてちっとも魅力がない。
面とか絵でも、良いものは良い。しかし名品よりは並みの品の方がはるかに多いわけで。
並の品を安く借り出して来て、それっぽいテーマに沿って並べただけでは、面白くも何ともないわけですよ!
良いモノを見たいんだ。せっかくミュージアムに行くのなら!並んでいれば何でもいいってわけじゃないんだ!
奈良県立美術館にはその辺りのところをとくとお考え頂きたい。
あれでは古都という地の利と観光客の多さに胡坐をかいたズサンな企画にしか見えない。
まあ、博物館・美術館の予算は限られていて、なかなかド~ンという企画を打ち出すのも難しいとは思いますがね。
16:40に入館して、17:50に出た。時間が1時間以上になっているのは、
展示物を見ていたわけではなくて、椅子に座って休んでいた(そして旅ノートを書いていた)
時間がたっぷりあったからです。
見物は15分位かな。ただ通り過ぎただけ。
あまりにもモノとしてつまらないので、ギャラリートークでも聞けばちょっとはタメになるかと思い、
参加しようとしたのだが、参加人数が多すぎる上にこのギャラリートークもモノについてのトークというよりは
古事記についてのほんの一般的な解説のようで、それってギャラリートークじゃないやん!と
途中で離脱しました。
ほどよき夕食の時間になったので、もちいどの商店街かひがしむき商店街のお店で
きのこのクリームソースのオムピラフを食べて帰る。

そしてデザートに大仏プリン。320円でチョット高い。

本日の後半は何だか踏んだり蹴ったりでした。
まあ大仏プリンは美味しかったですが。
4回目の奈良だというのにまだ一度も行ったことがなかった。今度こそ。
電車もバスも接続がスムーズで、国立博物館前に15:30頃着いた。
上手くいったじゃないか!天才!……と、自画自賛したのに、――奈良国立博物館の本館は3月まで休館中でした。
おーまいがっ!
そもそも、国立博物館のネーミングが悪い。
「なら仏像館」が休館中なのは知ってた。で、西新館と東新館だけ開いてることも知ってた。
だが「なら仏像館」=本館だということは知らなかった。
だって普通、新館があったら本館あるでしょ!?本館があった上で仏像を集めた「なら仏像館」があるべきでしょ!?
それをなぜ本館と呼ばずにわざわざ「なら仏像館」と名づけるか!
グローバル・スタンダードを追求せんかい!
……と八つ当たりして、八つ当たりついでにえらく立派な新館のミュージアムショップで
買わんでもいいお土産をついつい買ってしまったりして、さらになんだか癪に障る。
急いで帰って来た意味がまるでない。
ここからどこへ行こうか……。もう16:00を過ぎているので行けるところはあまりない。
それでは「吉城園」行ってみましょうか。今回の奈良では一つくらい庭を見たいと思っていて、
「依水園」「大乗院庭園」どれにしようかと思っていた。
「吉城園」と「依水園」が近い。より入場料が安い方の「吉城園」を目指して。
しかし驚いたことに、博物館の入口の人に「吉城園に行くのに氷川神社を抜けて行けますかね?」と訊いたら、
「吉城園」の存在を知らなかった。
「依水園」は知っていたらしい。この二つの庭は隣り合っている筈で、博物館とは目と鼻の先だと思うのだが。
大なり小なり観光に関わっているであろう人が知らないのはびっくりした。
だがこの庭園、実は奈良在住の人には相当マイナーな存在ではあるらしく、
……そもそもわたしがこの庭の存在を知ったのは「百年名家」というテレビ番組で訪れていたからなんだけど、
奈良出身の八島智人が、「興福寺の辺りなんて庭みたいなもんだ」と豪語(?)していたのにも関わらず、
やはりその存在を全く知らなかったという。
番組で行く事になって、お父さんにも訊いてみたが、お父さんもその存在を知らなかったそうだ。
地図で見ればわかりますが、東大寺と博物館の間の、まさに観光客がぞろぞろ歩くエリアの
ど真ん中にあるんですよ。たしかに一本、道は裏に入っているけど。
それで誰も知らんとは。何かの結界があるのか?と思うほど。
――そして結果的に。
吉城園にも行けませんでしたッ!
道は複雑ではないので、(氷川神社を抜けられるかどうか行ってみた上で裏道がなさそうだったので地図通り歩いて)
わかりやすかったのだが、吉城園入口に着いて16:25。
営業時間は17:00までだし、入場は30分前までというのが通例なので、ぎりぎり間に合ったなーと
思ったら「本日終了」の札が。
えええええ~。なにそれ~。
まあ寒い季節の、しかも国立博物館の人も知らないようなマイナーさでは、短縮営業も仕方ないか。
仕方ないが、……心がサムイ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
じゃあどうする?今は16:30。
ホテルは、近いと言えば近いけど、一度帰って休んじゃうと、晩ご飯食べに出るのが面倒になるからなー。
かと言って、さすがにまだゴハンを食べるには早い時間。足腰もイタイから、あまり長い距離を歩きたくはない。
……じゃあ……しょうがないから……奈良県美術館に行くか。
なんでこんなに渋々なのかというと、地雷臭がして仕方ないから。
奈良県美術館では「大古事記展」というエキシビを開催中なんだけど、
このポスターから漂ってくる気配が、なんかダメダメな感じ。ポスターはきれいだが……中身はどうだろう。
しかしこの日は何の因果か、夜間営業(19:00まで)の曜日であった。
吉城園から県美術館は目と鼻の先。これはもう行く運命なのかもしれない。
わたしと同じように開館時間の長さに惹かれた観光客で中はかなり盛況。
この時間、他に行くとこないもんね。観光客としては、来たからには何でもかんでも見ようと欲張るし。
そして結論として……やっぱり予想通り地雷でしたッ!
ちっとも面白くない。展示物がさー。もー全然見るべきものがなく。
ほぼ覚えてないけど、どっかの神社の神像とか面とか、誰だか有名画家が描いた神話の人物の絵とか、
古事記が書かれた時代の遺物の模刻とか。モノとしてちっとも魅力がない。
面とか絵でも、良いものは良い。しかし名品よりは並みの品の方がはるかに多いわけで。
並の品を安く借り出して来て、それっぽいテーマに沿って並べただけでは、面白くも何ともないわけですよ!
良いモノを見たいんだ。せっかくミュージアムに行くのなら!並んでいれば何でもいいってわけじゃないんだ!
奈良県立美術館にはその辺りのところをとくとお考え頂きたい。
あれでは古都という地の利と観光客の多さに胡坐をかいたズサンな企画にしか見えない。
まあ、博物館・美術館の予算は限られていて、なかなかド~ンという企画を打ち出すのも難しいとは思いますがね。
16:40に入館して、17:50に出た。時間が1時間以上になっているのは、
展示物を見ていたわけではなくて、椅子に座って休んでいた(そして旅ノートを書いていた)
時間がたっぷりあったからです。
見物は15分位かな。ただ通り過ぎただけ。
あまりにもモノとしてつまらないので、ギャラリートークでも聞けばちょっとはタメになるかと思い、
参加しようとしたのだが、参加人数が多すぎる上にこのギャラリートークもモノについてのトークというよりは
古事記についてのほんの一般的な解説のようで、それってギャラリートークじゃないやん!と
途中で離脱しました。
ほどよき夕食の時間になったので、もちいどの商店街かひがしむき商店街のお店で
きのこのクリームソースのオムピラフを食べて帰る。

そしてデザートに大仏プリン。320円でチョット高い。

本日の後半は何だか踏んだり蹴ったりでした。
まあ大仏プリンは美味しかったですが。
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