http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478321272
本日の一冊は、経営コンサルティングというビジネスの基礎を作り、
世界を代表するコンサルティングファーム、マッキンゼーの文化を
創った男、マービン・バウワーの評伝です。
著者は、マッキンゼー初の女性パートナーであり、マービンから直
接薫陶を受けたエリザベス・ハース・イーダスハイム。
彼女が晩年のマービンに密着取材し、死の少し前に完成したのが本
書だそうです。
マービン自身の言葉や、周辺の人物から聞いた話、豊富なエピソー
ドが、本書を自著に負けず劣らず興味深いものにしています。
多くの証言から明らかになるマービンの人柄、職業倫理、伝説とも
言えるエピソード…。
読めば読むほど、現在当たり前になっているプロフェッショナル・
ファームの基礎は彼が創ったのだと確信させられます。
プロフェッショナルとして生きるとはどういうことか。その生き方
を貫くために、どのような規範を持たなければならないのか、その
規範を厳守するために気をつけるべきことは何なのか…。
今は亡きマービンの精神に触れられる、じつに貴重な内容です。
プロフェッショナルとして仕事をするすべての人に、ぜひおすすめ
したい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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マービンは、すぐれた医師や弁護士と同じく、コンサルタントも倫
理規範を重んじ、ほんとうにクライアントのためになることを最優
先しなければならないと信じ、それを実行した。そして、クライア
ントの耳に快いことではなく、つねに真実を告げる姿勢を貫いた
わるいのは上下関係であり、上への服従あるいは盲従だとマービン
は考える。部下というものは、いま何が起きているのかを上司に話
そうとしない。その連鎖でCEOは孤立する。それがおぞましい結
果を招くことにマービンは心底怒りを感じた
クライアントの方からコンサルタントの価値を認め頼もうと思うか
らこそ、その勧告やアドバイスに従って行動する気になるのだ
「プロフェッショナル・ファームにとって、他の企業や他のファー
ムとはちがう魅力的なアイデンティティを確立することが評判につ
ながります。そして評判というものは、プロフェッショナル・ファ
ームにとって人材の次に貴重な資産なのです」
「規範を守るのに犠牲を払う気がないなら、けっして規範は守れない」
マービンが何としても避けようとしたのは、「まちがった問いに正
しい答えを出す」ことである。コンサルティング・チームには、や
みくもに問題解決に乗り出すのではなく、まずは問題を正しく把握
するよう口を酸っぱくして指導した
まちがっていると思う意見には反論する義務がある。これがマービ
ンの方針だった
「君たちがこれから先クライアントに誘われてランチかディナーを
食べるときは、必ず定食をオーダーするように」
マービンは株式公開で巨万の富を得ようとするどころか、正反対の
挙に出る。遠い将来を慮り、保有株をパートナーに簿価で(時価で
はない)譲渡したのである
「リーダーには三つの責任がある。第一は、部下が自信をつけ自分
に誇りを持てるようにすること。第二は、部下に倫理規範を示しモ
ラルの向上を図ること。第三は、部下が使命を自覚し人間として成
長できるよう後押しすることである」
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『マッキンゼーをつくった男マービン・バウワー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478321272
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■目次■
第1章 マービンの一世紀
第2章 ビジョン
第3章 プロフェッショナル・ファーム
第4章 リーダーの決断
第5章 リーダーシップ
第6章 改革の勇気
第7章 マービン・スクール
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本日の一冊は、経営コンサルティングというビジネスの基礎を作り、
世界を代表するコンサルティングファーム、マッキンゼーの文化を
創った男、マービン・バウワーの評伝です。
著者は、マッキンゼー初の女性パートナーであり、マービンから直
接薫陶を受けたエリザベス・ハース・イーダスハイム。
彼女が晩年のマービンに密着取材し、死の少し前に完成したのが本
書だそうです。
マービン自身の言葉や、周辺の人物から聞いた話、豊富なエピソー
ドが、本書を自著に負けず劣らず興味深いものにしています。
多くの証言から明らかになるマービンの人柄、職業倫理、伝説とも
言えるエピソード…。
読めば読むほど、現在当たり前になっているプロフェッショナル・
ファームの基礎は彼が創ったのだと確信させられます。
プロフェッショナルとして生きるとはどういうことか。その生き方
を貫くために、どのような規範を持たなければならないのか、その
規範を厳守するために気をつけるべきことは何なのか…。
今は亡きマービンの精神に触れられる、じつに貴重な内容です。
プロフェッショナルとして仕事をするすべての人に、ぜひおすすめ
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■ 本日の赤ペンチェック
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マービンは、すぐれた医師や弁護士と同じく、コンサルタントも倫
理規範を重んじ、ほんとうにクライアントのためになることを最優
先しなければならないと信じ、それを実行した。そして、クライア
ントの耳に快いことではなく、つねに真実を告げる姿勢を貫いた
わるいのは上下関係であり、上への服従あるいは盲従だとマービン
は考える。部下というものは、いま何が起きているのかを上司に話
そうとしない。その連鎖でCEOは孤立する。それがおぞましい結
果を招くことにマービンは心底怒りを感じた
クライアントの方からコンサルタントの価値を認め頼もうと思うか
らこそ、その勧告やアドバイスに従って行動する気になるのだ
「プロフェッショナル・ファームにとって、他の企業や他のファー
ムとはちがう魅力的なアイデンティティを確立することが評判につ
ながります。そして評判というものは、プロフェッショナル・ファ
ームにとって人材の次に貴重な資産なのです」
「規範を守るのに犠牲を払う気がないなら、けっして規範は守れない」
マービンが何としても避けようとしたのは、「まちがった問いに正
しい答えを出す」ことである。コンサルティング・チームには、や
みくもに問題解決に乗り出すのではなく、まずは問題を正しく把握
するよう口を酸っぱくして指導した
まちがっていると思う意見には反論する義務がある。これがマービ
ンの方針だった
「君たちがこれから先クライアントに誘われてランチかディナーを
食べるときは、必ず定食をオーダーするように」
マービンは株式公開で巨万の富を得ようとするどころか、正反対の
挙に出る。遠い将来を慮り、保有株をパートナーに簿価で(時価で
はない)譲渡したのである
「リーダーには三つの責任がある。第一は、部下が自信をつけ自分
に誇りを持てるようにすること。第二は、部下に倫理規範を示しモ
ラルの向上を図ること。第三は、部下が使命を自覚し人間として成
長できるよう後押しすることである」
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『マッキンゼーをつくった男マービン・バウワー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478321272
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■目次■
第1章 マービンの一世紀
第2章 ビジョン
第3章 プロフェッショナル・ファーム
第4章 リーダーの決断
第5章 リーダーシップ
第6章 改革の勇気
第7章 マービン・スクール
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