http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490321205X
本日の一冊は、世界的に有名なマーケティング戦略家、アル・ライ
ズが、製品、サービス、市場を「フォーカス」することで、企業を
利益体質に変える方法を指南した注目の一冊。
著者いわく、<<「ライン拡大」「多角化」「シナジー(相乗効果)」
などと呼ばれているものは、どれも拡大のプロセスであり、成長を
目指すゆえの本能的衝動だ。しかし、これが企業のフォーカスを失
わせている>>。
実際、本書に登場する事例を見ても、多くの企業はライン拡大や多
角化を目論んで失敗しており、仮に企業規模拡大に成功しても、利
益や時価総額は結果として落ち込む傾向にあります。
IBMやペプシコ、バーガーキングの失敗、かつて飛ぶ鳥を落とす勢い
だったドナルド・トランプ、リチャード・ブランソンなどのカリス
マ経営者の惨状を見ていると、安易な拡大路線をとる気など決して
起こらなくなるに違いありません。
それでは、どうすればいいのか。答えはまさに「フォーカス」する
ことです。
本書では、どのように絞り込みを行えば、より有利な戦い方ができ
るのか、成功例を交えながら詳しく論じられています。
ポジショニングや言葉によるイメージ戦略、市場の変化に応じて戦
略を調整する方法など、参考になる内容がてんこもり。
久しぶりに読んでいてワクワクするマーケティング書に出合いました。
マーケター、経営者は必読の一冊です。
------------------------------------------------------------
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
------------------------------------------------------------
長い目で見れば、勝つ企業とは「最もよくフォーカスできている企
業」であり、負ける企業とは「最もフォーカスできていない企業」
だ。「フォーカスすること」、これは経営の鉄則なのだ
ブランドとは、大きな獲物をしとめるための狩猟許可証ではない。
カットして磨いていくダイヤモンドだ
「標準レベルにも達していないことを二つ手がけるより、すごくう
まくいくことをひとつ手がけるべきだったんだ」(メイン・ストリ
ート・マフィン スティーヴン・マークス)
専門化は、マーケットが大きくなればなるほど進んでいく。逆に小
さくなればなるほど、総合化が進む。だから世界がグローバル経済
へ向かえば、企業はどんどん専門化せざるをえない
同業の企業同士の合併はフォーカスを高める。逆に共通性のない企
業同士の合併はフォーカスを失わせる
トイザらスの成功を詳しく見ると、五つのステップがあったことが
わかる。すなわち、1.フォーカスせよ、2.品揃えを豊富にせよ、
3.安く仕入れよ 4.安く売れ 5.市場を独占せよ――である
マーケティングでは、「市場シェアトップ」に優るメッセージはない
現実には、評判、すなわちイメージこそすべてだ。ビジネス界を動
かす真の推進力は品質ではない。品質に対するイメージなのだ
◆イメージを高める方法
1.「専門」効果:消費者は専門化が品質を高めることを知っている
2.「業界トップ」効果
3.「価格」効果:高品質というイメージを広めたいなら、価格を上げ
ること
4.「ネーミング」効果:ポイントはより専門性を訴える商品名
自分のポジションを定義するとは、自分と関わりのないものは何か
を見極めることでもある
客は、買うものを変えようと思うと、会社も変えがちだ
スピンオフは、フォーカスを促すという効果以外にも、次の三点で
企業の業績を改善する。1.経営範囲を小さくする。2.社員の意
欲をかき立てる。3.「取引先とライバル関係になる」という問題
を解消する
古い企業の多くが絶滅した一因は、既存のブランドを守ろうとして
ライン拡大などの延命策にすがり、若者向けの新ブランドを導入し
なかったことにある
------------------------------------------------
『フォーカス!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490321205X
------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃▼目次▼
┃
┃ まえがき
┃ 第1章 多くの企業がフォーカスできない理由
┃ 第2章 グローバル経済の時代に勝ち抜くために
┃ 第3章 他の経営論とフォーカス論の違い
┃ 第4章 実行して成果を出した企業に続け!
┃ 第5章 トレンド最前線の小売業で起こっていること
┃ 第6章 二つのコーラの物語
┃ 第7章 重要なのは、「よい品質」より「よいイメージ」
┃ 第8章 言葉によるイメージ戦略
┃ 第9章 「万人ウケ」をねらうな
┃ 第10章 市場の変化に合わせてフォーカスする法
┃ 第11章 「分割」で業界トップに躍り出る
┃ 第12章 「複数ステップ」という手法
┃ 第13章 IBMに見る実践上の注意点
┃ 第14章 「イノベーションの溝」を越えて急成長を!
┃ 第15章 まとめ――フォーカスを成功させる一五の秘訣
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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本日の一冊は、世界的に有名なマーケティング戦略家、アル・ライ
ズが、製品、サービス、市場を「フォーカス」することで、企業を
利益体質に変える方法を指南した注目の一冊。
著者いわく、<<「ライン拡大」「多角化」「シナジー(相乗効果)」
などと呼ばれているものは、どれも拡大のプロセスであり、成長を
目指すゆえの本能的衝動だ。しかし、これが企業のフォーカスを失
わせている>>。
実際、本書に登場する事例を見ても、多くの企業はライン拡大や多
角化を目論んで失敗しており、仮に企業規模拡大に成功しても、利
益や時価総額は結果として落ち込む傾向にあります。
IBMやペプシコ、バーガーキングの失敗、かつて飛ぶ鳥を落とす勢い
だったドナルド・トランプ、リチャード・ブランソンなどのカリス
マ経営者の惨状を見ていると、安易な拡大路線をとる気など決して
起こらなくなるに違いありません。
それでは、どうすればいいのか。答えはまさに「フォーカス」する
ことです。
本書では、どのように絞り込みを行えば、より有利な戦い方ができ
るのか、成功例を交えながら詳しく論じられています。
ポジショニングや言葉によるイメージ戦略、市場の変化に応じて戦
略を調整する方法など、参考になる内容がてんこもり。
久しぶりに読んでいてワクワクするマーケティング書に出合いました。
マーケター、経営者は必読の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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長い目で見れば、勝つ企業とは「最もよくフォーカスできている企
業」であり、負ける企業とは「最もフォーカスできていない企業」
だ。「フォーカスすること」、これは経営の鉄則なのだ
ブランドとは、大きな獲物をしとめるための狩猟許可証ではない。
カットして磨いていくダイヤモンドだ
「標準レベルにも達していないことを二つ手がけるより、すごくう
まくいくことをひとつ手がけるべきだったんだ」(メイン・ストリ
ート・マフィン スティーヴン・マークス)
専門化は、マーケットが大きくなればなるほど進んでいく。逆に小
さくなればなるほど、総合化が進む。だから世界がグローバル経済
へ向かえば、企業はどんどん専門化せざるをえない
同業の企業同士の合併はフォーカスを高める。逆に共通性のない企
業同士の合併はフォーカスを失わせる
トイザらスの成功を詳しく見ると、五つのステップがあったことが
わかる。すなわち、1.フォーカスせよ、2.品揃えを豊富にせよ、
3.安く仕入れよ 4.安く売れ 5.市場を独占せよ――である
マーケティングでは、「市場シェアトップ」に優るメッセージはない
現実には、評判、すなわちイメージこそすべてだ。ビジネス界を動
かす真の推進力は品質ではない。品質に対するイメージなのだ
◆イメージを高める方法
1.「専門」効果:消費者は専門化が品質を高めることを知っている
2.「業界トップ」効果
3.「価格」効果:高品質というイメージを広めたいなら、価格を上げ
ること
4.「ネーミング」効果:ポイントはより専門性を訴える商品名
自分のポジションを定義するとは、自分と関わりのないものは何か
を見極めることでもある
客は、買うものを変えようと思うと、会社も変えがちだ
スピンオフは、フォーカスを促すという効果以外にも、次の三点で
企業の業績を改善する。1.経営範囲を小さくする。2.社員の意
欲をかき立てる。3.「取引先とライバル関係になる」という問題
を解消する
古い企業の多くが絶滅した一因は、既存のブランドを守ろうとして
ライン拡大などの延命策にすがり、若者向けの新ブランドを導入し
なかったことにある
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『フォーカス!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490321205X
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃▼目次▼
┃
┃ まえがき
┃ 第1章 多くの企業がフォーカスできない理由
┃ 第2章 グローバル経済の時代に勝ち抜くために
┃ 第3章 他の経営論とフォーカス論の違い
┃ 第4章 実行して成果を出した企業に続け!
┃ 第5章 トレンド最前線の小売業で起こっていること
┃ 第6章 二つのコーラの物語
┃ 第7章 重要なのは、「よい品質」より「よいイメージ」
┃ 第8章 言葉によるイメージ戦略
┃ 第9章 「万人ウケ」をねらうな
┃ 第10章 市場の変化に合わせてフォーカスする法
┃ 第11章 「分割」で業界トップに躍り出る
┃ 第12章 「複数ステップ」という手法
┃ 第13章 IBMに見る実践上の注意点
┃ 第14章 「イノベーションの溝」を越えて急成長を!
┃ 第15章 まとめ――フォーカスを成功させる一五の秘訣
┃
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