晴れ。
いささか旧聞に属してしまう話だが、先日渋谷のハイファイ・レコードさんにオーダーしたレコードが入荷したので取りに行った。
渋谷のハイファイ・レコードと言えば、かつてはファイア・ストリートの山手線沿いの古い雑居ビルの2階にあって、
電車が通るとがたがた揺れるような店内に所狭しとレコードが詰まっていた。
私は80年代の後半頃から一お客として時々通っていたが、
大江田信さんが店長になられてから縁あっていろいろとお話するようになった。
なかなかお店に行く時間がなくてオーダーしたレコードが入荷したときだけ出かけるような、あまり筋の良い客ではないが、
今や東京でも少なくなった音楽に対する愛情に溢れた中古レコード屋さんだけに、私にとっても貴重なお店である。
定期的にアメリカで買い付けられたレコードには一枚一枚コメントが付けられ、
更には試聴用音声ファイルが付いたネット通販までやられている。
実はこの通販サイトを作られるにあたって私が主宰しているサイトのホスティング・サービスを紹介して差し上げたのだった。
このサイトの更新にかかるであろう労力が並大抵ではないことがよく分かるだけに、
ポピュラー・ミュージックを文化として捉え、丁寧に扱ってこられたことにとりわけ敬意を表したくなる。
私は実は数年前から、アレンジャーのNick DeCaro作品をこつこつと収集しているのだが、
そのほとんどはハイファイさんにお世話になったと言っても過言ではない。
本来自分の足で探すのがレコード・ハンティングの醍醐味なのだが、
若いときのように一日で5件も6件もレコード屋を歩き回って探し出すといような時間も気力も体力もない今となっては、
ハイファイさんのサーチシステムはこの上もなく重宝である。
しかも、そろそろかなあ、と思っていると入荷の連絡が入ってくる。非常にうれしい。
で、今回入荷したのがAndy Williamsの『Love Andy』とDan Hicksの『Striking It Rich』の2枚である。
いずれもNick DeCaroが関わっているが、今日はAndy Williams。
Nick DeCaroがプロデュースとアレンジを担当した一枚で1967年発表のアルバム。
彼のアレンジメントの最大の特徴は「歌に寄り添う」というところではないかと思う。
歌の邪魔にならない、しかしながら歌を際立たせて深い余韻を残すようなアレンジメント。
常に歌に対してどのように作用するかがさりげなく考慮されているのが彼のアレンジの真骨頂なのである。
そういった意味ではこのアルバムはまさにNick DeCaroらしさが出た一枚だと思う。
特にAndy Williamsだけに、そのタレントの資質を損なわないように配慮されている。
こういうレコードは今の日本ではほとんど評価されることがない。惜しいなあ。
いささか旧聞に属してしまう話だが、先日渋谷のハイファイ・レコードさんにオーダーしたレコードが入荷したので取りに行った。
渋谷のハイファイ・レコードと言えば、かつてはファイア・ストリートの山手線沿いの古い雑居ビルの2階にあって、
電車が通るとがたがた揺れるような店内に所狭しとレコードが詰まっていた。
私は80年代の後半頃から一お客として時々通っていたが、
大江田信さんが店長になられてから縁あっていろいろとお話するようになった。
なかなかお店に行く時間がなくてオーダーしたレコードが入荷したときだけ出かけるような、あまり筋の良い客ではないが、
今や東京でも少なくなった音楽に対する愛情に溢れた中古レコード屋さんだけに、私にとっても貴重なお店である。
定期的にアメリカで買い付けられたレコードには一枚一枚コメントが付けられ、
更には試聴用音声ファイルが付いたネット通販までやられている。
実はこの通販サイトを作られるにあたって私が主宰しているサイトのホスティング・サービスを紹介して差し上げたのだった。
このサイトの更新にかかるであろう労力が並大抵ではないことがよく分かるだけに、
ポピュラー・ミュージックを文化として捉え、丁寧に扱ってこられたことにとりわけ敬意を表したくなる。
私は実は数年前から、アレンジャーのNick DeCaro作品をこつこつと収集しているのだが、
そのほとんどはハイファイさんにお世話になったと言っても過言ではない。
本来自分の足で探すのがレコード・ハンティングの醍醐味なのだが、
若いときのように一日で5件も6件もレコード屋を歩き回って探し出すといような時間も気力も体力もない今となっては、
ハイファイさんのサーチシステムはこの上もなく重宝である。
しかも、そろそろかなあ、と思っていると入荷の連絡が入ってくる。非常にうれしい。
で、今回入荷したのがAndy Williamsの『Love Andy』とDan Hicksの『Striking It Rich』の2枚である。
いずれもNick DeCaroが関わっているが、今日はAndy Williams。
Nick DeCaroがプロデュースとアレンジを担当した一枚で1967年発表のアルバム。
彼のアレンジメントの最大の特徴は「歌に寄り添う」というところではないかと思う。
歌の邪魔にならない、しかしながら歌を際立たせて深い余韻を残すようなアレンジメント。
常に歌に対してどのように作用するかがさりげなく考慮されているのが彼のアレンジの真骨頂なのである。
そういった意味ではこのアルバムはまさにNick DeCaroらしさが出た一枚だと思う。
特にAndy Williamsだけに、そのタレントの資質を損なわないように配慮されている。
こういうレコードは今の日本ではほとんど評価されることがない。惜しいなあ。