あれは20年ほど前の話だが、北海道をドライブ旅行したことがあった。
新得辺りの高速道路を走っていたのだが40,50分走って対向車線に車を見たのは僅か3台だったのに驚いた。
なんだ、これは!
「当地は人の数よりクマの数の方が多い(笑)」と揶揄されていたが「これは本当だねぇ」と実感したものだ。
さて、これは今現在の話だが全国の主要道の7割は過去10年間で車の通行量が減っているとのことだ。
冒頭の例にように高速道路で交通量がまばらなところもあるようだ。
それでも我が国の道路網は延伸を続けている。
他方埼玉県の八潮市のように陥没事故で復旧に手間取るケースも出てきている。
いつぞやは高速道路のトンネルで天井が落下して死亡事故を起こした例もある。
言うまでもなく道路は建設すればいずれメンテナンスが必要になる。
人口減の世の中だからそろそろ道路行政も建設から保守重視にカジを切る必要があるのではないか。
道路が地域開発に大きな役割を果たすことに否定はしないがコスト・パフォーマンスは冷静に評価すべきだ。
道路建設の担い手である建設業界も労働力不足があるだろう。
とにかく限られた予算なのだからどこに配分すべきか、一段と高い視座から見直してみようよ。