古宮昇さん(オフィシャルサイト)のリモートで講演がありました。
そのメモを送付します。
Liveで100人の参加がありました。
申し込んだ人で当日参加できない人はビデオで視聴できるので、申し込んだ方はもっと多かったと思います。
新しい出版の紹介を兼ねてされたようですが、人気のカウンセラーのお一人のようです。
これまで7,000人のカウンセリングをなさってこられたとのことです。
昨日聞いた内容から、その人の持っている力を引き出そうとされているカウンセリングのように感じました。
そして人にはその力を持っていると信じて、その人に合ったカウンセリング手法を使われているように思いました。
傾聴には人間観があります。
この人間観が人との調和に役立つもの。
そのために何をしたら良いかを伝えたい。
幸せな人間関係を育てる
~傾聴の人間観から学ぶ智慧(ちえ)~
学びながら、失敗しながらやっている。
「あなたの人生に一生役立つ」と思っています。
①不信と分離の人間観
・人間の本性=「自分さえ良ければいい」
・人間は制限や強制によってコントロールしなければいけない
人間は放っておくと悪いことをする
・肉体的な快楽は程度の低い、良くない、危険なもの
・スピリチュアルな聖なる存在はいないか、人間と離れた高いところにいる
・人格的成長とは、醜く汚い人間の本性から分離しないといけない。
・「人と自分は分離している」という分離意識の例
「あの人を傷つけても私は傷つかない」
「あの人から奪って不幸にすれば、私は豊かで幸せになる」
「あの人がした悪いことを私はしない。私はもっと良い人間だ」
「あの素晴らしい人は、私と違ってすごい。私は劣っている」
⇒分離意識を、エゴは好む。
⇒その意識で生きるほど、私たちは力を失う。望む人生が生きられず、不安、焦り、怒り、傷つき、したいことができない・・・が増える。
・人々が抱える心配、プレッシャー、争奪、嫉妬、怒り=「幸せに生きるために必要なものが充分にはない」と信じること=「あなたと私」も、「人間と自然」も、別々だ、運利している、と信じること。
②「信頼と一体」の人間観
・人間の本性=愛、協力、好奇心、創造性、喜びを求める。
・「怒りの爆発、暴力、自分さえ良ければいい、という自分勝手さ」が生まれるのは、恐怖、孤立、危険、侮辱、はく奪される、という経験によって傷ついたから。
・人は心理的、肉体的、スピリチュアル的に成長する力がある。
自分の体について、どう動いているだろう、どう感じているだろう、という好奇心は大切にされる。性はタブー視されることなく聖なるものと見なされる。
・スピリチュアリテイーは、人間関係や肉体、自然とつながったものだと見なされる。この人間観にもとづいたスピリチュアルな活動は、排他や争いではなく、協力関係を作る。
・「傾聴」のもとにあるのは「信頼と一体」の人間観
・「信頼と一体」の人間観にもとづくカウンセリングによってこそ、人は自由になり、ラクになり、人間関係が良くなり、自分らしさを発揮しながら、より調和した人生を生きられるようになる。
「信頼と一体」の人間観にもとづいて人に関わるほど、
私たちの人間関係はより調和に満ち、幸せで
成長をうながすものなる。
あなたも、他人も両方が大切。それが「信頼と一体」の人間観
その「不十分」と「分離」意識を変えればすべてが変わる。
じゃあ、どうすれば変えられる?
具体的な方法
⇒大切なのは、「考え方、見方、意識」です。
・それは「あたかも」行動
⇒あたかも、すべてが「一つ」であるかのように行動する。
・すべての人があなたであり、苦しみの中にいるだけ。
・すべての人があなたであり、公平なチャンスを望んでいるだけ。
そして、あたかも「十分にある」かのように行動する。
・人々と、今までよりもオープンに分け合いましょう。
・大切なものは十分にある。
・そして、人と自分は、特徴の違う「一つ」の存在。
・その「十分ある&みんな一つ」意識から行動するほど・・・
⇒人生が変わります。
苦しみとストレスが大きく減り、喜びが大きく増えます。
あなたと人は、特徴の違う「一つ」の存在。
あなたの無理のない方法、無理のない範囲で、相手のために行動する。
この人間観がなければ、傾聴などはできない。
感想;
相手に愛情をもって、同じ仲間との気持ちで話を聴く姿勢が傾聴にとってとても大切だとのお話だったように思います。
傾聴のテクニックの前に愛情に満ちた人間観が前提のようです。
その人間観があって、傾聴のテクニックがが生かされるのでしょう。
その人間観がない傾聴は、テクニックがあっても真の傾聴にならないとのことでした。
仏の心ですね。
善きサマリヤ人の例えのサマリヤ人の気持ちを持って困っている人の身になって傾聴、出来ることをすることなのでしょう。
相手のために自分は今何ができるのだろうと思っての傾聴なのでしょう。
足るを知る。吾唯足知
ついないものに目が行き、愚痴ってしまいます。
自分にあるものには目が行きません。
そして病気などで、あるものを脅かされて初めて、あるものの有難さに気付きます。
あるものに目が行くと、自分がまだまだ出来ることに気付くのです。
ロゴセラピーでは3つの価値を言います。
創造価値:何かを創造する
体験価値:何かを体験する
態度価値:今の状態でどういう態度で過ごすか
寝たきりになっても最後に態度価値を示すことは可能だということです。
できないできないと言っている今はまだまだ3つの価値を行えるようです。
まさに考え方ですね。
質問がありました。
「内観療法で自分は悩みをある程度解決したが、これは他の人にはどうなのでしょう?」
古宮さんの返答
「あなたがそれで助かっているならそれはそれで良いのでは。他の人はそれぞれまた違うので、どういうので助けられるかは違う」
「最後は自分がどうするかですが、プロのカウンセラーに手助けしてもらうことも大きいです」
内観療法をとり入れていた精神科医に話を聴いたことがあります。
「内観療法で、本人に”感謝の気持ち”が芽生えるとうつ病から立ち直れる。
これまで薬やカウンセリングで患者さんが良くなってもまたすぐに再発する。
いろいろ悩んで、内観に辿り着いた。
内観で感謝の気持ちを持ったら私の経験から再発は起きない。
精神科医が内観するメリットは、内観していると感情が大きく揺れる場合があるので、
その時は安定剤など投与することができる」
一つの療法ですべての人を立ち直らせることは難しいと思います。
それぞれの療法にはそれに適した疾患があるようです。
人それぞれ、持っている遺伝子、環境、状況が違うので、その人に合った療法を選択することなのでしょう。
傾聴はどの療法においても、基本になることだと思います。
また、薬は大きな力になりますが、薬だけに頼らないことだと思います。
薬によって苦しんでいる人も多いです。
医者を信頼することは大切ですが、頭の片隅にこの治療で、この薬でよいのだろうか?と客観視する視点を持つことでしょう。
精神疾患は自分が一番よくわかっているのですから。
どちらにせよ大きいのは自分の考え方のように思います。
今日の古宮さんのお話もまさに考え方でした。
人は洗脳されるととんでもないこともしてしまいます。
善い洗脳、つまり善い考えを持っていると善きことをします。
間違った考えだと、反社会的なこともやってしまいます。
宗教でもそれを信じている人が反社会的なことをしているか、社会に善きことをしているかで、その宗教の判断もできるのではないでしょうか。
そのための叡知は持ちたいものです。
そしてそれを持つと自分の人生も善きものにしていけるのではないでしょうか。
「一生使える! プロカウンセラーの傾聴の基本」古宮昇著 ”感情を聴く”
そのメモを送付します。
Liveで100人の参加がありました。
申し込んだ人で当日参加できない人はビデオで視聴できるので、申し込んだ方はもっと多かったと思います。
新しい出版の紹介を兼ねてされたようですが、人気のカウンセラーのお一人のようです。
これまで7,000人のカウンセリングをなさってこられたとのことです。
昨日聞いた内容から、その人の持っている力を引き出そうとされているカウンセリングのように感じました。
そして人にはその力を持っていると信じて、その人に合ったカウンセリング手法を使われているように思いました。
傾聴には人間観があります。
この人間観が人との調和に役立つもの。
そのために何をしたら良いかを伝えたい。
幸せな人間関係を育てる
~傾聴の人間観から学ぶ智慧(ちえ)~
学びながら、失敗しながらやっている。
「あなたの人生に一生役立つ」と思っています。
①不信と分離の人間観
・人間の本性=「自分さえ良ければいい」
・人間は制限や強制によってコントロールしなければいけない
人間は放っておくと悪いことをする
・肉体的な快楽は程度の低い、良くない、危険なもの
・スピリチュアルな聖なる存在はいないか、人間と離れた高いところにいる
・人格的成長とは、醜く汚い人間の本性から分離しないといけない。
・「人と自分は分離している」という分離意識の例
「あの人を傷つけても私は傷つかない」
「あの人から奪って不幸にすれば、私は豊かで幸せになる」
「あの人がした悪いことを私はしない。私はもっと良い人間だ」
「あの素晴らしい人は、私と違ってすごい。私は劣っている」
⇒分離意識を、エゴは好む。
⇒その意識で生きるほど、私たちは力を失う。望む人生が生きられず、不安、焦り、怒り、傷つき、したいことができない・・・が増える。
・人々が抱える心配、プレッシャー、争奪、嫉妬、怒り=「幸せに生きるために必要なものが充分にはない」と信じること=「あなたと私」も、「人間と自然」も、別々だ、運利している、と信じること。
②「信頼と一体」の人間観
・人間の本性=愛、協力、好奇心、創造性、喜びを求める。
・「怒りの爆発、暴力、自分さえ良ければいい、という自分勝手さ」が生まれるのは、恐怖、孤立、危険、侮辱、はく奪される、という経験によって傷ついたから。
・人は心理的、肉体的、スピリチュアル的に成長する力がある。
自分の体について、どう動いているだろう、どう感じているだろう、という好奇心は大切にされる。性はタブー視されることなく聖なるものと見なされる。
・スピリチュアリテイーは、人間関係や肉体、自然とつながったものだと見なされる。この人間観にもとづいたスピリチュアルな活動は、排他や争いではなく、協力関係を作る。
・「傾聴」のもとにあるのは「信頼と一体」の人間観
・「信頼と一体」の人間観にもとづくカウンセリングによってこそ、人は自由になり、ラクになり、人間関係が良くなり、自分らしさを発揮しながら、より調和した人生を生きられるようになる。
「信頼と一体」の人間観にもとづいて人に関わるほど、
私たちの人間関係はより調和に満ち、幸せで
成長をうながすものなる。
あなたも、他人も両方が大切。それが「信頼と一体」の人間観
その「不十分」と「分離」意識を変えればすべてが変わる。
じゃあ、どうすれば変えられる?
具体的な方法
⇒大切なのは、「考え方、見方、意識」です。
・それは「あたかも」行動
⇒あたかも、すべてが「一つ」であるかのように行動する。
・すべての人があなたであり、苦しみの中にいるだけ。
・すべての人があなたであり、公平なチャンスを望んでいるだけ。
そして、あたかも「十分にある」かのように行動する。
・人々と、今までよりもオープンに分け合いましょう。
・大切なものは十分にある。
・そして、人と自分は、特徴の違う「一つ」の存在。
・その「十分ある&みんな一つ」意識から行動するほど・・・
⇒人生が変わります。
苦しみとストレスが大きく減り、喜びが大きく増えます。
あなたと人は、特徴の違う「一つ」の存在。
あなたの無理のない方法、無理のない範囲で、相手のために行動する。
この人間観がなければ、傾聴などはできない。
感想;
相手に愛情をもって、同じ仲間との気持ちで話を聴く姿勢が傾聴にとってとても大切だとのお話だったように思います。
傾聴のテクニックの前に愛情に満ちた人間観が前提のようです。
その人間観があって、傾聴のテクニックがが生かされるのでしょう。
その人間観がない傾聴は、テクニックがあっても真の傾聴にならないとのことでした。
仏の心ですね。
善きサマリヤ人の例えのサマリヤ人の気持ちを持って困っている人の身になって傾聴、出来ることをすることなのでしょう。
相手のために自分は今何ができるのだろうと思っての傾聴なのでしょう。
足るを知る。吾唯足知
ついないものに目が行き、愚痴ってしまいます。
自分にあるものには目が行きません。
そして病気などで、あるものを脅かされて初めて、あるものの有難さに気付きます。
あるものに目が行くと、自分がまだまだ出来ることに気付くのです。
ロゴセラピーでは3つの価値を言います。
創造価値:何かを創造する
体験価値:何かを体験する
態度価値:今の状態でどういう態度で過ごすか
寝たきりになっても最後に態度価値を示すことは可能だということです。
できないできないと言っている今はまだまだ3つの価値を行えるようです。
まさに考え方ですね。
質問がありました。
「内観療法で自分は悩みをある程度解決したが、これは他の人にはどうなのでしょう?」
古宮さんの返答
「あなたがそれで助かっているならそれはそれで良いのでは。他の人はそれぞれまた違うので、どういうので助けられるかは違う」
「最後は自分がどうするかですが、プロのカウンセラーに手助けしてもらうことも大きいです」
内観療法をとり入れていた精神科医に話を聴いたことがあります。
「内観療法で、本人に”感謝の気持ち”が芽生えるとうつ病から立ち直れる。
これまで薬やカウンセリングで患者さんが良くなってもまたすぐに再発する。
いろいろ悩んで、内観に辿り着いた。
内観で感謝の気持ちを持ったら私の経験から再発は起きない。
精神科医が内観するメリットは、内観していると感情が大きく揺れる場合があるので、
その時は安定剤など投与することができる」
一つの療法ですべての人を立ち直らせることは難しいと思います。
それぞれの療法にはそれに適した疾患があるようです。
人それぞれ、持っている遺伝子、環境、状況が違うので、その人に合った療法を選択することなのでしょう。
傾聴はどの療法においても、基本になることだと思います。
また、薬は大きな力になりますが、薬だけに頼らないことだと思います。
薬によって苦しんでいる人も多いです。
医者を信頼することは大切ですが、頭の片隅にこの治療で、この薬でよいのだろうか?と客観視する視点を持つことでしょう。
精神疾患は自分が一番よくわかっているのですから。
どちらにせよ大きいのは自分の考え方のように思います。
今日の古宮さんのお話もまさに考え方でした。
人は洗脳されるととんでもないこともしてしまいます。
善い洗脳、つまり善い考えを持っていると善きことをします。
間違った考えだと、反社会的なこともやってしまいます。
宗教でもそれを信じている人が反社会的なことをしているか、社会に善きことをしているかで、その宗教の判断もできるのではないでしょうか。
そのための叡知は持ちたいものです。
そしてそれを持つと自分の人生も善きものにしていけるのではないでしょうか。
「一生使える! プロカウンセラーの傾聴の基本」古宮昇著 ”感情を聴く”
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます