幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

ひろゆき氏 自民・萩生田光一氏に“反論” Xへの投稿巡り法的措置示唆されるも「何を削除したら?」 ”水から墓穴を掘っていませんか? 反論すればするほど拡散! 支持者も投票すると同じ穴の狢と思われる”

2024-10-07 15:46:46 | 社会

 実業家の西村博之(ひろゆき)氏(47)が7日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自民党の元政調会長の萩生田光一衆院議員(61)がひろゆき氏の投稿に対して「事実無根」とした上で法的措置を検討していると警告した件について、反論した。 
 自民党は今年4月、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、関係議員ら39人の処分を決定。萩生田氏(衆院東京24区、不記載額2728万円)を党役職停止1年とした。その上で、石破茂首相は6日、政治資金収支報告書への不記載が確認された議員への対応を表明。萩生田氏ら政治倫理審査会に出席していない議員を次の衆院選で非公認とする考えを示した。  
 このニュースを受け、ひろゆき氏は6日、Xに「統一教会で、教会長と一緒に信者に説教をしたり、「一緒に日本を神様(教祖・文鮮明)の国にしましょう」と言ってた自民党の萩生田光一議員が、衆院選挙で非公認になる模様。統一教会とズブズブな議員が認められないのは当然だよね」と私見をつづった。  
 すると、この投稿に萩生田氏が反応。ひろゆき氏の投稿を引用し、「該当する投稿は、当方が完全に否定している内容を基にしたものであり、事実無根の情報を含んでおり、当方の名誉を著しく毀損するものです。総選挙が迫るこの時期に、影響力を持つ貴殿が真偽不明の情報を拡散される行為は、名誉毀損および業務妨害に該当する可能性があり、当事務所として厳重に抗議いたします」と抗議した。法的措置を検討しているとも明かした。  
 これを受け、ひろゆき氏は「事実と異なる部分の指摘がないので、何を削除したら良いのかわかりません。萩生田議員の記憶力は統一教会会長と自民党本部で面会した写真があるのに「記憶がない」というくらいで当てになりません」と反論した。

感想
 萩生田さん、賢いのかバカなのかわからないですね。
反論すると、ひろゆき氏の土俵に乗るようなものです。
ドンドン拡散していきます。
 嘘の情報流し、相手の支持を下げるはよくやられています。
信じる方がバカなのですが、信じる人もいるようです。
 厳重に抗議するならXでやらずに、裁判所に名誉棄損で訴えればよいのです。
脅しのつもりなら、ひろゆき氏には通じないかと思います。

 ただ、元おニャン子の人を統一教会の事務所に連れて、「選挙よろしく」とあいさつに行ける太い絆、素晴らしいです。
 その絆、一朝一夕では作れないです。

石破内閣の記念写真、画像データの加工認める 首相官邸がHP掲載 ”信頼を失くす行為&政府からの情報の信頼度を下げる行為”

2024-10-07 15:32:10 | 社会

 石破茂内閣の発足に伴う写真について、首相官邸が加工した写真を公表している。画像データに、加工できるソフトを使用した痕跡があった。 
【写真で比較】白いシャツが…官邸HP写真と毎日新聞撮影の写真比較  
 イギリスでは3月、王室が加工した写真を公表したことが問題となり、キャサリン皇太子妃が謝罪している。  
 毎日新聞の取材に対し、首相官邸は7日、「今回に限らず、写真をレタッチすることはある」としている。  1日の内閣発足では、任命式と認証式の後、首相官邸で記念撮影が行われた。男性はモーニング、女性はドレスや着物などの正装で臨んだ。石破首相を最前列中央とし、左に中谷元防衛相、斉藤鉄夫国土交通相、右に林芳正官房長官、村上誠一郎総務相が並んだ。  毎日新聞などが撮影、配信した写真は、石破首相や中谷防衛相の腹部で、白いシャツが上着から見えており、石破首相はベルトをしめていた。  
 X(ツイッター)では、こういった着こなしについて、「みっともない」「だらしない」などの意見が相次ぎ、「だらし内閣」とやゆする投稿もあった。  
 一方で、首相官邸がホームページに「総理の一日」として、掲載している写真は、石破首相と中谷防衛相のウエストの位置が高くなり、ズボンが長くなっている。石破首相はベルトもなくなっている。写真のデータには、本来の写真を加工できるソフトを使った痕跡が残っていた。  
 首相官邸は、当該部分について「修正しています」としたうえで、「これまでも集合写真や記念写真で同じような処理をしたことがある。肖像写真のしわ、くすみを目立たなくすることは、普通にあることだと認識している」とした。  
 イギリスでは3月、腹部の手術を受けた後に初めて英王室が公表したキャサリン妃の写真に加工した疑いがあるとして、AP通信やロイター通信などが配信を相次いで取り消した。  キャサリン妃は「多くのアマチュア写真家と同じように、編集を時々試してみることがあります」などとXに書き込み、「混乱させた」として謝罪した。  急速に進化するAIを悪用したフェイクが広がっているため、報道各社は「情報の信頼性」を重要視している。毎日新聞では、プライバシーなどへの配慮から、ぼかしを入れる際などは注釈を入れて配信、掲載している。【デジタル報道グループ】

感想
 加工が入ると、政府からの画像は正しいのかどうかわからないことになります。
信頼が下がります。
 それでなくても、隠し金などごまかしているのですから、せめて画像くらい加工しないでいただきたいものです。
 画像も加工していると、政府が出すもの信頼できないです。
また加工するなら、元を、行動を修正することではないでしょうか。

一変申請に「中等度」のカテゴリー 厚労省、迅速審査の試行導入を通知 ”相変わらず自分たち優先で国民目線が乏しい”

2024-10-07 08:58:08 | 社会

 厚生労働省は医療用医薬品の一部変更承認申請に関して、品質に及ぼす影響が中等度リスクの変更事項(中等度変更事項)のみを変更する場合は、申請から承認までの期間を40営業日とする迅速な手続、「中等度変更迅速審査」を試行的に導入する。2024年9月27日付で医薬局医薬品審査管理課が課長通知を発出して周知し、あわせて質疑応答集も事務連絡している。
 試行導入において適用対象となるのは、従前よりGMP適合性調査の実施、生物学的製剤基準等の基準改正を必要としない内容で具体的には以下のものが示されているが、「今後これ以外のものについても、特に米国のCBC30やEUのType IBの手続により認められている変更については、新たに対象とする場合がある」としている。なお、その場合も「本試行においては原則として、GMP適合性調査の実施、生物学的製剤基準等の基準改正を必要とする変更事項は対象としない予定」だが、「対象の拡大に関するGMP適合性調査の実施の取扱いについては改めて検討する」という。
 
試行導入の適用対象
1 原薬、添加剤、製剤の規格及び試験方法
①確認試験が複数設定されており、そのすべてを実施しなくとも構造確認が可能な場合の、確認試験の一部削除(例:IR法、UV法及びHPLC法が確認試験として設定されており、要件を満たす品目での、UV法の削除)
②官能試験の削除(小児用製剤等、一定の風味を有することが重要な製剤を除く。)
③日本薬局方非収載品のうち、欧米英薬局方適合品について、海外薬局方の改正に伴う変更(提出資料:分析法の妥当性確認結果、実測値及び海外薬局方の写し)
④別紙規格品から国内公定書適合品への変更(ヒトPKへの影響がないことを確認できている場合に限る。)
⑤試験原理は変更せず、試験条件、試料溶液等の調製法のみ変更する場合(分析性能及び規格値が同等以上の場合に限り、機器更新に伴う変更を含む。)
2 原薬及び製剤の貯蔵方法及び有効期間
①承認書上コミットメントが設定されていない品目における実測値に基づく有効期間又はリテスト期間の延長(ただし、ICH Q1Eガイドラインによる外挿は不可。)
②実測値に基づく保存条件の変更
③実測値に基づく有効期間からリテスト期間への変更
3 製造方法
①変更に伴うリスクが中等度と判断できる工程管理の変更又は削除(一変対象事項として承認されたものに限る。)
②軽微変更届出対象とされた工程管理項目又は工程パラメータの削除
③非無菌原薬・非無菌添加剤の粉砕工程のみを行う製造所の追加(当該製造所に係る利用可能なGMP適合性調査結果通知書又は当該製造所に対し交付された基準確認証の写しを提出可能な場合に限る。)
④非無菌原薬・非無菌製剤の一次包装工程以降を行う製造所の追加(当該製造所に係る利用可能なGMP適合性調査結果通知書又は当該製造所に対し交付された基準確認証の写しを提出可能な場合に限る。)
4 その他
①品目Aに対し原薬又は製剤(原薬と製剤の両方の審査の場合を含む。)及びそれら中間体に係る審査が行われた後、変更点が共通する別品目Bにて同内容の変更を行うための軽微ではない変更(ただし、品目Aの承認後に品目Aに対する軽微変更届が提出され、審査時点から承認書記載内容が変更されている場合を除く。なお、品目Bの製造所として、品目Aを製造する製造所を追加する変更については、品目Aに係る利用可能なGMP適合性調査結果通知書又は基準確認証の写しを提出可能な場合に限る。)
 中等度変更迅速審査の申請では、該当する変更事項を具体的に特定することを求めている。本試行においては、申請の受付件数はPMDA全体で月15件程度、各審査部で月1~2件程度を目安としており、先着順で受け付ける。これを超えた場合は中等度変更迅速審査を利用できない場合がある。
 一変申請にあたっては、日本の審査期間が欧米に比べて長いため、製薬業界が迅速化を要望していた。厚労省は2023年10月に開催した「創薬力の強化・安定供給の確保等のための薬事規制のあり方に関する検討会」で、薬機法の改正を待たず、試行的に一変申請に「中等度変更事項」のカテゴリーを設ける方向性を示していた。

感想
 一歩前進ですが、相変わらず厚労省は国民目線でなく、自分たち優先なのです。
元々、日本は後から仕組みを作ったのに、既にある欧米と同じにせず、日本独自の”軽微変更届”を作りました。
 軽微変更と一部変更申請は製販が決めなさいと言っていますが、その判断が間違っていると、罰を与えるための製品回収をさせています。
 まさに日本のルールは”後出しジャンケン”で審査管理課と監麻課が後から自由に言える、この制度と運用が根本原因だと思います。
 これがそもそも、医薬品の欠品を招いている遠因です。
そこに今回手をいれたのですが、PMDA全体で15件/月と制限を設けています。
笑ってしまいそうになります。
欧米は今回の中程度は30日ルールで全てがそれを過ぎると変更OKとなります。
なぜ欧米でできて日本ができないのか。
それをやると、残業が増える、後から文句を言えないからです。
まともにやれば制限をオーバーします。

自民、非公認議員に「刺客」は立てず 再選できれば「みそぎ」認める "選挙区民が裏金を認めるかどうかの試金石を自民党が尋ねている”

2024-10-07 08:40:08 | 社会

 自民党は、派閥の政治資金パーティー裏金事件を踏まえ次期衆院選(15日公示、27日投開票予定)での公認を見送る萩生田光一元政調会長(東京24区、安倍派)ら6人の小選挙区に、対立候補は擁立しない方針を固めた。自民は2005年の「郵政選挙」で郵政民営化に反対する自民系議員に「刺客」を立て、劇場型選挙に持ち込み大勝した例があるが、今回は無所属でも再選できれば「みそぎ」と認める構えで、刺客までは不要だと判断した。
 党関係者が明らかにした。
 非公認で選挙に臨むことになるのは萩生田氏のほか、下村博文元文部科学相(東京11区、安倍派)▽西村康稔元経済産業相(兵庫9区、安倍派)▽高木毅元国対委員長(福井2区、安倍派)▽三ツ林裕巳元副内閣相(埼玉13区、安倍派)▽平沢勝英元復興相(東京17区、二階派)――の現状6人。  
 6人について石破茂首相(党総裁)は6日、4月に決めた党内処分が続いている▽衆院政治倫理審査会で弁明の場を持たなかった――などとして非公認とすると表明していた。  
 6人は無所属立候補となることで、選挙カーやビラの数などで選挙運動上の制約を受ける。政治資金収支報告書の不記載があった他の自民議員らと同様、比例代表への重複立候補もできない。

感想
 郵政民政化で反対する議員に刺客を立てたときに比べると甘いです。
自民党は当初公認&比例復活の方針でしたが、それでは全体に影響すると判断したので、急遽変更したようです。
 視点を変えれば、選挙民が裏金を作り、不正、脱税などを認めるかどうかですね。
おかしな議員もその選挙民が選んでいます。
斎藤元兵庫県知事とか。選挙に立候補していますので、県民の良識が問われるのでしょう。兵庫県出身者として、そんな非常識な県民でないと信じたいです。
 ただ対抗馬が分散すれば、ある程度良識が乏しい方もおられるので、”当選”の可能性もあるかもしれません。

「ロゴセラピー 人間への限りない畏敬に基づく心理療法」エリザベス・ルーカス著 草野智洋・徳永繁子訳 ”ロゴセラピーをさらに深く学びたい人に”

2024-10-07 01:27:00 | 本の紹介
・意志の自由/意味への自由/人生の意味(3本の柱)
 ①全ての人間は少なくとも潜在的には意志の自由を持っている
 ②全ての人間には意味を求める努力や意味への憧れが宿っている
 ③人生には無条件に意味があり、それはいかなる状況においても決して消えることはない、というロゴセラピーの核心を表すものである

・意味は、見出されなければならないというだけでなく、見出すことのできるものでもある。そして、意味の探求において人間は良心によって導かれる。一言で言えば、良心は意味器官である。

・ロゴセラピーの要件とは、以下の3点がないままクライエントを帰してはならないといものである。
 a)クライエントの質問への回答
 b)何らかの改善のチャンスへの希望
 c)精神の力を用いた小さな挑戦

・人間的な、人間らしい、再人間化された心理療法の前提として、私たちは自己超越を視野に入れながら、自己距離化を会得することが求められている。

・良心が「意味器官」という性質を持っていると考えるならば、それは演劇におけるプロンプターに似ている。・・・私たちはその都度、特定の物差し、すなわち「意味の物差し」を当てなければならない。この物差しで測られた価値だけが、私たち自身のそうした深層に根を下ろす。

・ロゴセラピーは、人間の精神が話すことを聞くのである。

・私たちがあちらとこちらに引き裂かれている人を救うことができるのは、すべての物事には光と影の側面があるという自明の事実を、本人が理解しているときだけである。

・ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドル
「全てのものの中に歌が眠っている。それらのものは夢を観続けている。そしてせかいは歌い始める。君が魔法の言葉に出会いさえすれば」
 そう、魔法の言葉だ! これが私が30年間の臨床経験の末に発見したことである。私たち心理療法家は魔法の言葉を何も持っていない。しかし、私たちの患者は自分の中にそれを持っている。私たちが正しい手続きや直感や何らかの方法によってその言葉を導くことができたとき、彼らは歌い始める。

・1967年から1971年にかけて私がウィーン大学で受講してフランクル教授の講義で、フランクルはウィーンポリクリニックの心を病んだ患者を何度も紹介した。こうした患者とコミュニケーションをとる際の彼のスタイルは、慎重に言葉を選んだとしても、かなり荒々しかった。フランクルは患者が、延々と悩みを語ることを許さず、患者の見解に激しく反論することもためらわなかった。ときには患者がまった予期しないような反応をして、患者をひどく驚かせた。それにもかかわらず、フランクルが患者のことを真摯に受け止め、患者のさらなる人間的成長をとても大切にしていたことは、極めて明らかであった。フランクルは、支配的に(と言っても良いだろう!)患者を大いに哲学的な議論ができそうな場所まで連れて行き、そこで主導権を患者自身に返した。私がそうしたやり方を目にした患者のほぼ全員が、深く考え、目覚めさせられ、講義室に入ってきたときよりもどことなく生き生きとした足取りで、講義室を出て行った。
 例えば私が思い出すのは、何重もの不安のために入院治療を受けていたある女性患者である。私たち学生に紹介された彼女は、少女の頃までさかのぼって自分の病歴を披露し始めた。その際、ひどく恥をかくかもしれないという不安から今までずっと人からの誘いやその他の接触を断っていた、という発言があった。「ちょっと失礼」とフランクル教授は彼女の話の洪水を唐突に遮り、「それならどうしてあなたは今ここで、この学生たちの前で恥をかくことに不安を感じないのですか? 若い人たちは、そんな変なためらいに気づいたらすぐに笑い出しますよ! そしてわたしのこともです。あなたの話で死ぬほど退屈するかもしれないお偉い白髪の老教授を、あなたは怖れないのですか?」
 このフランクルの介入は私の記憶に残った。なぜなら、そのとき私は、この介入はあまりにも厳しいと感じたからだ。しかし、この治療的会話の続きがすぐに私の誤った考えを正してくれた。この患者はフランクルに反論し、くだけた調子で次のように述べたのである。「そうですね。まあ、私も考えたんですよ。健康になりたいんなら全部オープンに話さないといけないなって」と彼女は言い返した。フランクル教授は喜びをで顔を輝かせ、まさに我が意を得たりといった様子だった。「ということは・・・もしあなたが何かをしたいと望むなら、強く望むなら、あなたは自分の不安を飛び越えなければならない・・・そういうことですか?」フランクルはとびきり優しい声で歌うように言った。「まさにあなたはそうしなければならない・・・あなたの不安を飛び超えろと、学生たちがあなたに、私があなたに強制しましたか?」「いえいえ」と患者は自分でも驚きながら答えた。「私が自分でそうしているだけです。」フランクルの輝きが伝染し、私たちも皆一緒に胸がドキドキしていた。「では、もしあなたが何かをしたいと望むなら、強く望むなら、そのときあなたはとにかくそれをする。私が聞いたことは合っていますか? そのときあなたは10年にわたる不安を乗り越える? 素晴らしい! 私はただただおめでとうと言いたい!」彼女は眠りから目覚めたいばら姫のようにまばたきをしていた。しかしフランクル教授は彼女に「ええ、でも」という反論緒時間を与えなかった。「それならば」とフランクルはすかさず続けた。「今、私たち皆で考えましょう、あなたがしたいと強く望むような、将来の価値あることやふさわしいことは何かを。あなたが健康になりたいのは、いったい何のためでしょうか・・・?」
 この先の話の流れは忘れてしまったが、私たち学生も患者も、全く気兼ねすることもなくたくさん笑ったことだけは、いまだに覚えている。この女性も(たった30分の会話の後で!)生き生きとした足取りで立ち去っていったうちの1人だ。
 その後、私が心理療法家としてのキャリアの中で学んだことは、自らを抑制し共感に満ちて傾聴すること、天使のような寛容さでたくさんの昔話に付き合うべきということ、そして、害になるような助言を絶対に与えないということや、正しいとか間違っているといった判定をしてはいけないということであった。見たところ、フランクル教授はこれらの基準の全てに反していた。彼は、とにかくオリジナルなのだ。

・2つの会話スタイルの要素が、私が紹介したフランクルの短い会話を特徴づけている。
 ①フランクは患者の行動の矛盾をあばいていることである。
 ②フランクルは会話の中で称賛を治療薬として利用していることである。

・会話スタイル
 ①人格の価値を高く評価する
 ②明確さに寄与する
 ③オルタナティブで遊ぶ
 ④意味を探求する

・基本的にはロゴセラピーの強みは磨き上げられた盛りだくさんの技法のレパートリーにあるわけではない。むしろ、一度限りの人生の状況や危機の状況における、患者の唯一無二の独自性に合わせた治療法をセラピストに提供してくれる。素晴らしい「即興術のガイドライン」がロゴセラピーである。

・ロゴセラピーは「暴露的」ではなく、「発見的」な心理療法である。発見すべく探求されるものは、人間に備わっている、意味(Logos)に向かう健康的で無傷の力である。この力の源の1つは、逆説志向を効果的にするために用いられる人間の自己距離化能力である。もう1つは、過剰自己観察消去を効果的に用いるための人間の自己超越能力である。

・神経症の循環プロセスは、患者に以下の4つの要因が重なり合うことによって確立される。
 ①心配性な性格素因
 ②不安定な自律神経
 ③トラウマ的な出来事
 ④未発達な自己超越能力

・「ロゴセラピーと医療」という組み合わせの他にも、ロゴセラピーの技法と自然療法、リラクセーション技法(自律訓練法)、行動療法的プログラム(系統的脱感作法)および芸術療法(音楽療法、絵画療法、ダンス療法)との組み合わせも極めて効果的である。成功の見込みがあまりないのは、ロゴセラピーと回顧的な方法(精神分析)との組み合わせである。

・場合によってはしゃべりすぎるのと同じくらい害になるのが沈黙である。そうすることで、医師があまりにもいわくありげな印象を与えるなら・・・

・息子さんのために自分をいわば犠牲にしてみたらどうでしょうと彼女を挑発してみた。人生がまったく生きるに値しないように見えるときでも、それにもかかわらず「息子さんの安全を思って」生き抜くのです、と。この忠告は彼女の心に届き、彼女は二度と自暴自棄な行動を起こさなかった。

・人間は自らの意味への意志によって意味を求めるだけでなく、3つの道を通じて意味を見つけるということである。
 ①創造価値;人は何かをおこなうことや成しとげることによって  
 ②体験価値;何かを体験したり、誰かを愛することによって
 ③態度価値;そして変えることもできない運命に出会ったときの姿勢や痰度によって
  ・苦悩、罪、死(悲劇の三つ組)

・過剰自己観察消去グループ

・ロゴセラピー瞑想サークル

ヌース(Nous)とロゴス(Logos)
 ①ヌース 決断を管轄
      態度決定を管轄
      評価を管轄
      個人性を管轄
 ②ロゴス 意図されたもの
      最善の可能性
      為すべきこと
      神が望まれること(神学的にには)

・人間緒決断能力に関する10の命題
 ①人間の決断は、説明のできない自由な意思行為である
 ②この自由な意思行為には、理由はあるが原因はない
 ③その理由は、ある特定の行動の選択をではなく、その行動の意味のみを説明する
 ④人間はまた、意味ある理由に反してでも決断をすることができる
 ⑤原因とは、決断不可能なものについての説明である
 ⑥原因とその結果に対しても、人間は意志に基づく態度をとることができる
 ⑦このように意志に基づいた態度をとることによって、既存の決断不可能性を取り去ることができるわけではないが、それを受容する道は開かれる
 ⑧「したい」と「できない」、あるいは「したくない」と「しなければならない」との間の葛藤があるときは、「できない」や「しなければならない」の原因を考察することになる
 ⑨「したい」と「すべきでない」あるいは「したくない」と「すべきである」との間に葛藤があるときは、「すべきである」か「すべきでない」の理由を考察することになる
 ⑩原因との対決は運命に向き合うことであり、理由との対決は自らの自由と責任に向き合うことである

・意味中心家族療法

・積極的傾聴とは自己超越的な行為である。それは、押し寄せてくる言葉の波を受動的に通り過ぎさせるのではなく、相手自身や相手によって語られた状況に好意的な関心を持って、心から相手のそばにいることである。

・重荷を降ろす手助け
 (おまえはいまだに背負っているのか?)
 2人の旅の僧侶が川を渡ろうとしている。岸で1人の美しい乙女が待っている。彼女も向こう岸へ行きたいのだが、水の中に入って行く勇気がない。1人の僧侶はすばやく決断し、彼女を自分の肩に背負い、向こう岸へ運んだ。もう1人の僧侶は腹を立てているが、何も言わない。彼の心の中では次のような問いが絶えずうずいている。「どうして彼はあんなことをしたのだ。僧侶なのに女性に触れるなんて? まして背負うなんて! 彼は僧侶の戒律を知らないのか?」何日も間、彼は怒りを胸に抱いていた。しかし、この怒りの奥底にあったのは激しい妬みである。
 ついに2人は目的地である師の僧院に到達する。嫉妬深い僧侶は、待ちきれない思いで、もう1人の僧侶が若い女性を背負って川を渡ったことを師に報告した。師は答えた。「彼はその女性を対岸で降ろした。しかし、おまえはいまだに彼女を背負っている。」

・ロゴセラピーによる自己認識の目的は、人生価値観を高めるような人生の見方を導入することである。

・(神は全てを素晴らしく取り計らう)
 ある王様のもとに、それがどんなにふさわしい機会であってもふさわしくない機会であっても「神は全てを素晴らしく取り計らう」と言う大臣がいた。しばらく経って、王様はこの言葉をあまりに何度も聞いていたので、この言葉がもはや我慢ならなくなっていた。
 2人は狩りにでかけ、王様が1頭の鹿を撃った。大臣と王様はお腹が空いており、火をおこしてその鹿を網で焼いて焼いた。王様は食べ急ぐあまり指を1本切り落としてしまった。大臣は「神は全てを素晴らしく取り計らう」と言った。
王様はうんざりだった。怒りながら王様は大臣の職務を解き、立ち去るように命じた。王様は二度と大臣を見たくなかった。大臣は去り、鹿の焼肉でお腹いっぱいになった王様は眠りについた、その夜、女神カーリーを信奉する野蛮な盗賊が王様を襲って縛りあげ、王様を女神への生贄に捧げて食べようとした。最後の瞬間に、カーリー信者の1人が王様の欠けている指に気づいた。盗賊たちは相談して決めた。「この男は不完全だ。男には身体の一部が欠けている。我々の女神に捧げられて良いのは完全なものだけだ。」盗賊たちは王様を解放した。
 王様は大臣の言葉を思い出した。「神は全てを素晴らしく取り計らう。」そして理解した。まさにそういうことなのだ。今回の出来事についても、王様は大臣を追放したことの責任を感じ、大臣を探させた。長い時間の後、大臣は見つかった。王様は謝罪し、大臣にまた職務に就いてくれるように頼んだ。
大臣は答えた。「王様が謝る必要はありません。私は王様が私に立ち去るように命じてくださったことに感謝しています。もし私だったら、盗賊は私を生贄に捧げたでしょう。私はどの指も欠けていませんから。神は全てを素晴らしく取り計らう。」

・私の考えでは、新しい知見に適応するためにロゴセラピーの枠組みの中で必要なことは、ただ1つだけである。それは「身体因性」、「心因性」、「精神因性」という概念には修正が必要だ、ということである・・・
 ロゴセラピーが意図しているのは、人間をその存在論的な多様性において真摯に受け止めることである

感想
 この本は『夜と霧』などフランクルの本を読まれた人が、さらに深く学びたい方にお勧めです。
 もちろんロゴセラピーが初めての方にも、得るものが多いと思います。フランクルと著者のカウンセリングの方法などを知ることができます。

 カウンセリングの基本や傾聴の妄信が実は可能性を狭めているのがわかります。
 傾聴はとても大切です。ただ、こちらから質問はしない方が良いと教えている場合がありますが、ケースバイケースではないでしょうか。
 ナラティブセラピーやオープンダイアローグはまさに質問が相談者の理解を深め、それが病を良くしています。
 統合失調症が薬やカウンセリングでは良くならなかったのが良くなる場合もあり、斎藤環先生はオープンダイアローグに大きな関心を持たれ、オープンダイアローグを始めた人の本を訳したり自ら書かれたりされながら臨床に使い、良くなる実感を得られています。
 ロゴセラピーでは目先真暗な状況でも相談者が可能性を見つけ出すことがあります。その可能性を自ら見出し、生きようとの気持ちが高まるケースがあります。フランクル、ルーカスのカウンセリングでもその実例が紹介されています。
 
 本は一度読めばよいものと、何度も読み返す本があります。この本は傍らにおいて、その都度何度も必要な箇所を読み直すのが良いように思います。
 また、自分の理解力が高くなればなるほど、得るものも増えるように思います。 


下記の本はとても読みやすく、理解しやすいです。