ポーランドからの報告

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聖木曜日

2007年04月05日 | 日常生活

聖木曜日(英語:Holy Thursday、ポ語:Wielki Czwartek) とは、イエス・キリストが、弟子達と最後の晩餐を行ったことを記念する日です。ヨハネ福音書13章に 「イエスはこの最後の晩餐で弟子の足を洗った」 とあることから、 洗足の木曜日(Maundy Thursday) とも呼ばれており、この日教会では、水で足を清める「洗足式」が行われます。また夕方、日没以降に「主の晩餐のミサ」が執り行われます。

   

ところで復活祭が近づくにつれ、「復活祭を誰と過ごすか」がみな気になりだします。復活祭やクリスマスなど、キリスト教の伝統行事は、家族一同そろってとり行うのが伝統的なスタイルです。しかし相方に先立たれた高齢者、離婚してまったく身寄りのない人、若い世代が国外に出稼ぎに出たために一人とり残されてしまった年配者など、さまざまな事情から復活祭をともにすごす人がいない人も多いのです。

それゆえ祝日を前にしたこの時期に一人ぼっちの人は、「祝日恐怖症」になってしまうこともあるのだそうです。テレビドラマでも、登場人物が「私は身寄りがまったくない。復活祭を迎えるのが怖い」と告白し、それを見かねた友達らが、復活祭のパーティの席に誘ってあげるシーンがたびたび登場します。日本ではクリスマスの時期になると、「クリスマスを誰と過ごすか」が一大テーマになりますが(笑)、ポーランド人にとっては、日本人が想像する「(恋人のいない)一人で過ごすクリスマス」以上に、一人で過ごす復活祭(やクリスマス)は、わびしく、切なく感じるもののようです。

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