Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

2013年へ向けて

2013-01-04 | ◆アート
新年あけましておめでとうございます。
久々の更新となってしまいました。

昨年は、個展や企画展などがほぼ隔月で開催され、作家活動としてはとても充実したものとなりました。これまで、創作活動と会社での仕事というものは別物と考えていました。しかしながら、作品の発表機会が増えていく中で、平日のほとんどの時間を費やしている仕事と創作活動は別物ではないだろうと考えるに至りました。創作活動は週末に集中して行いますが、日々の活動が作品に影響を与えないはずはなく、逆に創作活動も仕事に影響を与えないはずはないだろうと感じ始めています。それも、作家としての活動が活発になったが故かと思います。

私の場合、作品の制作はコンセプトよりもイメージが先行し、出来上がった作品群に基づいて、自らの思考に分け入りながらコンセプトを抽出します。これまでは、それを極めて個人的なものに求めていましたが、仕事と創作が不可分であると感じるにつけ、作品のコンセプトも社会性を帯びたものとなってきます。

また、昨年は初めてオーストラリアで個展を開催する機会に恵まれましたが、そのことが、海外における自分の作品をどう見せていくべきかを考える機会となりました。作品の制作に際して自分が日本人であることを強く意識することはありませんが、海外で展示をすると、否応なく自分が日本人であり、作品は日本人が作ったものであることを意識せざるをえません。

こうした、昨年度の経験から、改めて自分の作品をどう解釈し、どう人に伝えて行けば良いのか考え直す必要性を感じています。決して、コンセプト先行で、説明があって初めて意図が伝わるような作品を作りたいとは思わないのですが、自分がどういう意図で作品を作り、それが現代の社会において何を意味するのか、改めて考えて行きたいと思います。

今年も早速1月から展示が始まり、8月末には個展が予定されています。今年も海外での展示にも挑戦してみるつもりです。ただ考えていても始まらないので、作品を作りながら考え続けて行きたいと思います。自分の作品はまだまだ変わらないといけないと思いますし、まだまだ変わるだろうという予感があります。本年も宜しくお願い致します。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿