Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

脳とコンピューターの直結

2005-01-06 | ◆ビジネス
昔読んだことのある脳に関する実験というのは、癲癇手術でむき出しになった患者の脳に電極を刺し、その電極に電流を流したときの患者の反応を見るというものだった。電流を流すと患者に脳裏に何らかのイメージが湧き上がる、というものだった。記憶が正しければ、確かペンフィールドという学者の古い実験である。

しかし、今はその逆である。脳の電気信号を読み取ってコンピューターを操作するという技術が開発されつつある。

脳とコンピューターを直結するインターフェースが現実に WiredNews

今は身体障害者のコンピューター操作を助けることを主たる目的として研究が進められているようだが、コンピューターのみならずコンピューターによって制御されるものまで視野に入れると、その可能性は空恐ろしいくらいだ。

一方で、逆にコンピューターからの入力を脳に戻すことができれば(ペンフィールドの流れ)、これまで人間が感ずることのできなかったようなものを感じることも出来るようになるかもしれない。

ただ、いずれも脳に電極が突き刺さるのはたまらんです。ペンフィールドの本に載っていた写真は今でも脳裏から離れません。

なぜゲームアイテムの売買を禁止するのか

2005-01-06 | ◆ビジネス
多人数同時参加型オンラインゲームで、ゲームの運営者がゲーム内の財産を、ゲーム外のリアルマネーで売買することを禁止しようという動きがある。

禁止しても拡大する、ゲームアイテムの売買 WiredNews

我々が日常生活にて貨幣の価値を認めるのは、その貨幣の発行者への信頼に基づいている。もし、その発行体である国家や、あるいはその国家の収入源でもある国家の経済が破綻すれば、その国の貨幣は価値が低下してしまう。

実はゲームの世界でも同様で、ゲーム内で流通する貨幣の価値は、そのゲーム世界への信頼に基づいている。ゲーム世界を支えているのは、ゲームの運営者である。もしゲームを国家に例えるならば、通貨を発行するゲーム運営者は、その国の経済や財政を担っていることになる。従って、もしその仮想国家が没落へ向かえば(例えば人口が急減して)、そのゲーム内の通貨は相対的な価値が下落する。

ゲームの運営者がゲーム内の財産をリアルマネーで取引することを嫌うのは、そのゲーム世界の財務責任を負うことを恐れるからではなかろうか。価値が高まれば高まるほど、つまり人気が出ればでるほど、その運営は神経をすり減らす作業となり、後には引けなくなる。

ただ、このリアリティが社会学者や経済学者には格好の実験場と映るのだろうが。