ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

UAEの2007年賃金上昇率は10.7%

2007年10月10日 00時17分27秒 | ビジネス
ガルフ・タレントというウェブベースの人材紹介会社から、時々ニュースレターが届くようになった。記憶が定かでないが、JITEXを見学したときに、この会社のブースに名刺を置いてきたらしい。この会社、ここ数年湾岸地域の賃金動向について調査をしていて、先日2007年8月末までの1年間の基本賃金(Basic Saraly)の上昇率についてレポートを発表している。

それによれば、UAEは2年続けて二桁の上昇で10.7%。公的機関で15%の賃上げを認めたオマーンの11%に次いで2位だ。

賃金上昇率が高いのは、業種別では、建設、銀行、エネルギー、職種別では技術者、財務担当、人事担当という。

賃上げの主な理由としては、(1)(クウェートなど一部の国を除き)現地通貨がドルに固定しているためヨーロッパの通貨に対して軒並み値下がりしていることを受け、ヨーロッパからの労働力に対して競争力を維持するために必要であること、(2)最大の労働力の供給源であるインドでの経済の絶好調と高賃金、を挙げている。この他、ドバイでは家賃の高騰という事情も加えてよいだろう。

上記の内2は、インド人社員を採用しようとして苦労した体験から、実感としてもよくわかる。

我が事務所では、社員を採用したばかりだし、今すぐどうこうということはない。しかし、現地採用の社員を多数抱えている会社では、賃上げは家賃の上昇と並んで頭の痛い問題だろう。

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