アパートの部屋のドアーの前に置いてあった、今朝のガルフニュースの1面トップがワシントン発のこの記事だった。多極化する世界の中で存在感を強めつつあるインドや中国といった新興国との関係を強化するというムハンマド首長の方針はUAE政府広報誌と評されるガルフ・ニュースでもさんざん語られてはきた。だが、今回の米国発の金融危機は世界経済が依然として米国の政策に強く依存していることを図らずも露呈した。
あれほど勢いのあったドバイですら、今はただ事態の好転を神に祈るしかないようにみえる。 . . . 本文を読む
今年のワシントンDCの天皇誕生日祝賀会は、今日12月10日だった。大使館から招待を受けていた当地の駐在員にくっついて出席させてもらう。
会場はドバイのようにホテルのボール・ルームではなくて、大使公邸だ。聞くところによれば、大使館の横にあって会議などのために利用されている旧公邸から田中角栄首相の時代に移転したものらしい。もしかしたらホワイトハウスよりも広いのではと思わせる広大な敷地に建てられた公邸 . . . 本文を読む
また一つ、ドバイ名物が増えた。
11月26日、大観衆が見守る中、クイーン・エリザベス2世号(QE2)がドバイのポート・ラーシッドに碇を下ろした。英国サザンプトンの港を出たのが11月11日。15日間をかけて、地中海からスエズ運河、紅海を通り、イエメン沖など海賊が跋扈する海域では厳重な護衛の下、アラビア半島をぐるりと一回りしてきた。
全長294メートルのこの船は、今後二三年かけて改装され、パーム・ . . . 本文を読む
ドバイにいたら見物しに行っていたかもしれない。「重力に挑戦」(Gravity Challenge)コンテストが13日、ドバイ・ナレッジ・ビレッジで開催された。ドバイ・ナレッジ・ビレッジとはドバイ・マリーナの近くにある大学を集めたフリー・ゾーン。事務所から近いので、ここのカフェテリアを昼によく利用させてもらうが、学生に混じって食事をしていると若返った気がする。
この記事を読んで、ははん、あれか、と . . . 本文を読む
いくらなんでもやりすぎではと思う。上の写真は、米国民主党の広報誌ではない、今朝のガルフニュースの一面だ。
当地でも米国大統領選の行方は、ここのところ最大の関心事だった。そして、オバマ氏がクリントン女史を破って民主党の指名を勝ち取って以来、新聞の論調は、マケイン氏よりオバマ氏により同情的であったように思う。これは、ブッシュ共和党政権の外交政策、特に中東におけるそれに対する反感が根底にあるものと思わ . . . 本文を読む
日本29位に上昇、中国167位=報道の自由度ランク-国境なき記者団(時事通信) - goo ニュース
国境なき記者団が毎年発表している報道の自由度ランキングの2008年版が発表された。
湾岸協力会議メンバーのランキングをみてみよう。(括弧内は2007年版のランキング)。
クウェート 61(63)
UAE 69(65)
カタール 74(79)
バーレーン 96(118 . . . 本文を読む
毎年恒例の行事のようだ。今年が5回目らしい。16日8時、バージュマン・センターを起点に3.5kmを歩く、ピンク・ウォーカソン(ウォーク・マラソン)が開かれ、5千人以上が参加した。乳がんの早期発見啓発のためのピンク・リボン運動の一環。日本では東京タワーがピンクにライトアップされたりしたようだが、ドバイではバージュ・アル・アラブがピンクになったというような話は今のところ聞かない。
ボランティアだろう . . . 本文を読む
オーストラリア政府がアラビア半島及びヨルダンで10月1日前後にテロ攻撃の危険性があるという旅行安全情報を流したらしい。これに対して、ドバイ警察がUAEにはテロの脅威は存在しないと否定するコメントを出している。
今のところ、湾岸諸国ではテロは起きていないようだ。テロリストと言えども、この時期わざわざ同胞のムスリムの反感を買うような真似はしないだろう。
一方、バクダッドでは、イードにもお構いなく自 . . . 本文を読む
ラマダン明けの休日は、政府機関と民間部門の二つに分かれると思っていたら、それだけではなかった。今度は、文部省(Ministry of Education)が、公立・私立を問わず、全ての教育機関は、9月28日(日)から10月4日(土)を休日とすると発表した。
7日間の休日で、金曜日と土曜日が休日の学校は9連休となる。ただでさえ、夏休みが長く、ラマダンで学習効果の低下が心配される上に、これではカリキ . . . 本文を読む
公共部門の休日が発表されたのに呼応するように、民間部門のラマダン明けの休日について、労働省による発表があった。それによれば、労働法どおり、民間部門の休日は二日間で、その開始日は9月30日または10月1日だという。9月30日か10月1日のいずれになるかは、月観測委員会(Moon Sigiting Committee)の観測次第ということらしい。
イスラム教国にある会社の他の拠点からも、ぼつぼつ休日 . . . 本文を読む
今年の断食明けの祭の開始日は10月1日だったはずだ。これに関わらず、連邦政府の政府機関では9月29日から10月5日までを休日とすることが明らかになった。公務員委員会の委員長(Chairman of the Civil Service Commission)が発表した。
毎度のことだが、休日は公共部門と民間部門で、別々に発表される。多くの場合、民間部門は公共部門の決定に追随する形になっているようだ . . . 本文を読む
月曜日の閣議において、UAEに二人の女性大使が任命されることが承認された。任地は明らかにされていない。
女性の閣僚がいるUAEに、女性の大使がいても不思議はない。むしろ、今までいなかったことの方が驚きだ。
実現性は高くないようだが、女性の総理が誕生する可能性がある日本から見れば、特筆すべきことでもないかもしれない。だが、女性が自動車を運転することが禁じられているサウジアラビアを筆頭とする他の . . . 本文を読む
ラマダンに合わせてハリファUAE大統領やムハンマド首長が命じた特赦で、どんな囚人が釈放されたのだろうか。その疑問に対する答の一つがこれ。
英国ではそれなりに有名なのだろう、ラジオDJグルーブライダー(本名レイモンド・ビンガム)という英国人が、昨年11月にドバイ国際空港で2グラムの大麻所持のかどで逮捕され、4年間の懲役に服していた。先週木曜日に釈放され、現在は英国の家族の元に帰っているという。結局 . . . 本文を読む
事実は小説よりも奇なり。ドバイ・マリーナの高級マンションで起こったレバノン人歌手スーザン・タミム殺人事件が、意外な展開を見せている。
エジプトの検事総長(Prosecutor General)が、エジプトの大手建設会社会長で国会議員のヘシャム・タラ・ムスタファ(Hesham Tala'at Mustafa)氏を、タミム殺人事件関与の罪で訴追すると発表した。
ガルフ・ニュースは、この殺人事件の捜 . . . 本文を読む
「なぜ、いま」…首相退陣に驚き、怒り、戸惑い(読売新聞) - goo ニュース
ラマダン初日の今日、事務所の営業時間は9時から15時となったが、残業をしてアパートに帰ってきたのが17時過ぎ。TVをつけるとNHKワールドで、首相の退陣表明記者会見の様子を繰り返し放送している。
驚いた。内閣を改造して間がないし、臨時国会の日程も決まったばかり。もう少し続投するのかと思っていた。
退陣表明の記者会 . . . 本文を読む