ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

湾岸株式市場も暴落

2008年10月06日 23時22分13秒 | ビジネス
東京株、一時1万円割れ=4年10カ月ぶり-午前終値324円安(時事通信) - goo ニュース

先週、東京で会社の同僚や学生時代の友人に会うと、よく聞かれた質問が、ドバイは大丈夫か、というものだ。リーマンの破綻に端を発したクレジット危機で、世界同時株安に陥っているようだが、中東の証券市場はどうだろうか。

ドバイの株式の指標は今日一日で8%も下落、これは2006年3月以来一日での最大の下げ幅ということだ。アブダビの株式市場も6%近く下落、サウジアラビアの指標は9.8%下げた。世界同時株安につられているようだ。

ただ、少し腑に落ちないのは、サウジアラビアに代表されるように中東の証券市場の多くは閉鎖的で、外国人の投資には制限が加えられているということだ。ということは、外国人の投資家が投資を引き上げた結果ばかりでなく、アラブ人も株を売っているということだろう。株を売って得た現金が次にどこに向かうかが興味深い。

原油価格も1バレル90ドルに下がったとは言え、1年前に比べればまだ高い。株価がこれだけ下げると、アラブの投資家にとってはバーゲンセールのように見えていないだろうか。現在の混乱が収まった時、世界のエクセレント・カンパニーのいくつかがアラブ人に買収されていた、ということが起こるかもしれない。

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