全ての国内銀行の預金を保証 UAE政府

UAE政府は全ての国内銀行の預金(deposit and savings)を保証することを決定した。湾岸諸国の中では初めての措置という。

米国発の世界的な金融危機に対抗するため、UAEでもすでに先進諸国同様利下げや流動性の供給を行っている。UAEの中央銀行は先月５００億ディルハム（約１兆５千億円）を銀行間取引市場に供給したという。それにも関わらず、UAEの株価下落には歯止めがかからない。今日の下げ幅は、アブダビで３．１％、ドバイで４．８７％だった。

米国では、金融安定化法がすったもんだの末ようやく議会で承認された。この国では、民間企業である銀行の預金を政府が保証することの是非について、どのような議論があったのか全く見えない。王族を中心に公私の区別が判然としないこの国らしい。

今回の措置は、言わば最後の手段とも言えそうだが、保証は保証人（今回の場合UAE政府）に信用があって初めて意味を持つ。UAEの株式市場が今後どのように動くか注目される。