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大蜀

2008-05-20 21:30:46 | Weblog
・大蜀

 安野光雅の三国志展を見てきた。氏が実際に、中国の各地に脚を運んで、描いたものだ。氏独特の描写の仕方で、中に蜀の風景画があった。蜀といえば、日本人に最も人気の高い劉備玄徳の国だ。いかにも、田舎といった感じの素朴さがあった。
 その蜀が今、大変な被害にあっている。四川大地震だ。死者が5万人を超えるともいわれている。あまりの被害の大きさに、ただ呆然とさせられる。亡くなった人には哀悼の意を表したい。-合掌-
 そんな中で、“綿竹”という地名が出てきた。ここもだいぶやられてしまったようだ。三国志ファンならば、蜀の要所のひとつで、李厳が立てこもっていたところとして知られている。三国志演技では、李厳は劉章軍として劉備軍の名将黄忠と戦ったが、孔明の策略により敗北。劉備に投降したとされている。
 また、時代がくだって、司馬一族が天下統一にむかって蜀を責め滅ぼす際にも、この綿竹を攻略してから、成都に攻め入っている。
 このように、綿竹にも親しみをおぼえる地だ。そんな地でも、大きな被害にあっていると聞くと、心が痛むね。人々の安寧と一刻もはやい復旧を願う