・ドバイ国際競争回顧
まずは、ドバイワールドCに出走したレッドディザイアについて。結果的には残念な結果だが、走り自体は悪くはなかったと思う。少しうしろ過ぎて、直線で外に持ち出しすぎた感はあるが、前哨戦も似たような戦法で勝っているので、それで伸び切れなかったのは仕方がないかもしれない。ただ、勝ったグロリアスデカンペオンは前哨戦でやぶった相手。それと、勝ちタイムも前哨戦よりも1秒以上遅い。馬場の違いが大きかったのかもしれない。また、各陣営ともこのレースを目標として仕上げてきているので、前哨戦とではデキがだいぶ違ったのもあるでしょう。これが世界の壁といってしまえばそれまでだが、もう一度鍛え直して世界に挑戦して欲しい
ブエナビスタのドバイシーマCは惜しかった。道中、少しうしろ過ぎたね。折角、有馬記念で横山典弘騎手が前での競馬ができたのに、もったいない気がする。勝ったダーレミが非常にスムーズな競馬で、100%以上の力を出し切ったのとでは、対照的。ただ、去年のこのレースの1,2着馬にはしっかり先着したし、その力は世界に示したと思う。この馬も、これからどんどん世界に挑戦し続けて欲しい。それにしても、勝ったイギリスのダーレミは牝馬。世界でも相変わらず、女上位の時代がつづいている
ゴドルフィンマイルのグロリアスノアとドバイゴールデンシャヒーンのローレルゲレイロはともに4着。良く走ったと言うべきでしょう。とりわけ、ローレルゲレイロは見せ場を作った。このスプリント路線は、日本代表は海外でずっと苦戦つづきだっただけに、明るい兆しといえるでしょう。今日、高松宮記念を勝ってGⅠ馬の仲間入りをはたしたキンシャサノキセキや、2着に惜敗したビービーガルダンも、日本でのローレルゲレイロとの能力差に違いはない。ということは、ローレルゲレイロがこれだけ走れたのだから、この二頭もローレルゲレイロとともに、今度は積極的に世界で走って欲しいね
いずれにしろ、今日のドバイ国際競争は、結果は日本代表にとって厳しいものだったが、中身は全く悲観するものではないだろう。それよりも、着実に力を盛り返して来ていると思う。これからだね