現地で見てきた。パドックを見た感じでは、アドマイヤメインがかなり良く見えた。スケールが大きく感じられた。メイショウサムソンも好馬体。申し分なく見えた。サクラメガワンダーやドリームパスポートもよかったが、メガワンダーに関しては馬体がまとまり過ぎている。結果的にはこの馬はまだまだで、血統的には母系のサクラチトセオーに近い印象を受けた。これからの馬でしょう。
さて、レース全体の印象だが、メイショウサムソンは強かった。着差以上に余裕を感じられた。最後は抑えていたので完勝でしょう。あまり突き放して勝たないのはオペラハウス産駒の特徴。血統からいってもまだまだこのあと成長するから、この先が非常に楽しみ。それに、丈夫そうなので、これからの日本競馬を引っ張る屋台骨になりうる。こういう馬の出現が待たれていたんじゃないかと思う。それだけ、最近の馬は故障が多いので。それと、人馬とも地味だが、非常に力強いし、自分としてはディープインパクトよりも好感が持てるねw
2着のアドマイヤメインと柴田善臣騎手は、惜しかったというか大魚を逃した感じだが、メイショウサムソンがいたので仕方ない。97年のような相手関係なら勝てたが、今日は運が悪かった。それでも、柴田騎手の渾身の力をふり絞って追う姿には感動を覚えた。今日のダービーが非常に良いレースに見えた最大の立役者かもしれない。
3着のドリームパスポートと四位騎手も良く走っているが、この馬としてはこれが限界でしょう。いつかは勝てるだろうが、当分は2、3着が多そう。
最後に、たしかに今日は馬場が悪くスローな流れとなったが、後ろの馬がまるで届く風には見えなかった。完全な力負けだと思う。つまり、力のいる馬場となって、かえって力関係がはっきりしたんじゃないかと。たまには、こういう馬場でやるのも能力の適正がはかれていいんじゃないかと思った。非常にいいレースを見させてもらった。