京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「身勝手の」の巻

2022-01-26 08:07:57 | 俳句
フリー句「身勝手の」の巻
身勝手の達人の句が胸焦がす    巡紅
*山頭火、尾崎放哉の句など
魂の躍り出している遺墨      ひろあき
ほっこりと太陽の塔人照らす    巡紅
明るい未来ある気がしていた日本中 ひろあき
七転び八起きの日々の泣き笑い   巡紅
雪道を追いかけっこの子がはしゃぐ ひろあき
給食皆早食いす昼の雪       巡紅
お祭りが終わる頃には日が暮れる  ひろあき
灯消す夢ではしゃぐ子供達     巡紅
夏休みつくつくぼうし鳴き出して  ひろあき
病葉が眼鏡に挨拶一歩退く     巡紅
大相撲がっぷり四つで大一番    ひろあき
乾杯の音頭に合わせ一気飲み    巡紅
新人の宴会幹事で芸もした     ひろあき
肩凝りを本人だけが気づかない   巡紅
連弾のピアノの音がそろわずに   ひろあき
右膝が言うこと聞かずびっこ引く  巡紅
思案坂体に灯る黄信号       ひろあき
珈琲を屋根に忘れて流れ出る    巡紅
御供えににこにこ笑う恵比須様   ひろあき
枯れ芒飄々と風を受け       巡紅
若草山もそろそろ野焼きか     ひろあき


1月句会に

2022-01-25 08:15:26 | 俳句
1月句会に
           金澤ひろあき
 1月16日、長岡天神句会に、遠藤修司さんがお見えになりました。懐かしく、嬉しいことです。
 句会後、青島さん、三村さん、遠藤さんと、長岡天神の梅苑へ。加賀梅の早咲きの一輪を見ることができました。
 今年初の梅です。
  梅一輪旧知の人と会える日に ひろあき


フリー句「雪の止む」

2022-01-24 07:50:33 | 俳句
フリー句「雪の止む」の巻
雪の止む御池桜は四分咲き      巡紅
*種類は冬桜で秋から春にかけて少しずつ咲く。
街の貌雪浮き上がる大の文字     ひろあき
五重塔平安京の加護生きる      巡紅
弘法さん買ったマフラー派手過ぎて  ひろあき
外人さん居ないと寂し船岡湯     巡紅
*千本鞍馬口にある外国人が良く来る銭湯。コロナ禍で姿なし。
丘の上手南蛮好みの御祭神      ひろあき
※船岡と言えば信長ですね。
舶来のお菓子は甘く言葉苦し     巡紅
初仕事から貰うお小言        ひろあき 
嫌味なら手話で返せば判らない    巡紅
*顎を撫でる真似して放り出でば嫌い、頭の上で親指と人差し指で何度かタッチして放り出せば馬鹿。
目で語りあえれば恋の花開く     ひろあき
開く花閉じる花あり春の午後     巡紅
霞からガタンと電車現れる      ひろあき
轢かれると思った瞬間狸去る     巡紅
月に浮かれて吟行しました      ひろあき
俳人の御霊肩乗りうんうんと     巡紅
字余りで破調の人生だったけど    ひろあき
綿毛飛ぶ知らない土地に根を生やす  巡紅
米どころ青い眼をした杜氏いて    ひろあき
日が昇る泥水吸って蓮の花      巡紅
大寺の開門前の庭掃除        ひろあき
猪汁と握り飯合う朝の市       巡紅
ウォーキング仲間と健脚讃えあう   ひろあき

しゃべらない冷蔵庫

2022-01-22 08:46:01 | 俳句
しゃべらない冷蔵庫
         金澤ひろあき
 今の家に住んでから、冷蔵庫は三代目です。
 中古の家を買ったので、最初、ごついドイツ製の冷蔵庫がついてました。これが一年ぐらいでダウン。
 二代目は日本製で、しゃべるタイプでした。「扉が開いています」など、いちいち注意してくれるのですが、うるさくて仕方ない。私が退職してしばらくして、しゃべらなくなりました。冷蔵庫も退職です。
 今のが三代目。しゃべらないタイプで静かなものです。
  わたくしと同時退職冷蔵庫 ひろあき

冬日向

2022-01-21 07:50:26 | 俳句
冬日向
          金澤ひろあき
 冬の日向を歩いていると、なんだか歩幅が小さくなった気がしました。
  歩幅小さく年寄になる冬日向 ひろあき
 阪急桂駅に行くと、晴れ着姿の女性の笑顔。
 今日は成人の日。
  新成人日向に映えている晴れ着 ひろあき