京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「この度は」の巻

2022-01-29 09:34:32 | 俳句
フリー句「この度は」の巻
この度はウルフムーンの冴えざえと ひろあき
満面の笑顔で嘘つく女の子     巡紅
知らせないのも優しさの一つかも  ひろあき
行く道の時の流れの蓮華草     巡紅
*根には薬効成分があり、服用すると痛みを和らげる。
癒される友が道連れ春の雲     ひろあき
雪の朝杖つく音に犬の鳴く     巡紅
寝ぼけまなこがなかなか開かぬピエロかな ひろあき
杖つけば椿落ちたり雪の上     巡紅
お水取り準備に入る東大寺     ひろあき
側溝の蓋の穴入る杖の先      巡紅
大根を抜くかのような深呼吸    ひろあき
竹刀振る白南風受けて背筋反る   巡紅
青春の映画のシーン風薫る     ひろあき
去る背中連れては行けぬ銀河越え  巡紅
999の鉄郎メーテル       ひろあき
花の散る人も暮らしも移り行く   巡紅
天上も五衰の無常あると言う    ひろあき
※仏教では、天人も無常を免れないらしいです。
咲いて散る花に重ねて生きる今   巡紅
何よりも団子欲しがる人の世は   ひろあき
コロナ禍は孤高の神の溜息か    巡紅
南洋の海底火山噴火して      ひろあき
是非もなく時が告げるを人よ待て  巡紅