吟行その三 乙訓寺の牡丹
金澤 ひろあき
五月の連休は良い天気になりました。
五月晴れ遠くの山の皺までも ひろあき
その五月に、長岡京市で有志が集まります。長岡天神のキリシマツツジ、乙訓寺の牡丹が盛りの頃です。
「せっかくですから乙訓寺の牡丹を見ませんか。」という三村須美子さんのお話で、牡丹のほうになります。三村さんのお嬢さんが車を出してくださいました。どうもありがとうございます。二匹のかわいらしいコーギー(犬)が同乗者です。さくがにコーギーは牡丹を見ませんでしたが……。ふだんはほとんど人がいない乙訓寺ですが、この牡丹の頃はにぎわいます。門前には、ハッピ姿の地元の方でしょうか、案内を致しております。
ハッピ着て牡丹の案内薄暑かな 三村 須美子
ここの牡丹、日焼けから守るために、紙の日傘をさしております。
句会場牡丹が日傘さす日和 ひろあき
境内に二千株、白・黄・緋色……と大輪が乱れ咲いています。乙訓寺は弘法大師空海が唐から帰国後、帝から与えられた寺で、そのゆかりから同じ真言宗の長谷寺から牡丹を譲られ、増やしたものだそうです。
数百の地蔵に守られ牡丹咲く 二神 大輔
こうやって読み直すと、お地蔵さん、たくさんあったことを思い出しますね。書き残すと思い出のよすがになっていいですね。
あらとうとこうぼう目前ボタンあり 内薗 日出杜
「あらとうと」は芭蕉の『奥の細道』日光のところより借りて来ているようです。この句の「こうぼう」のひらがな表記は漢字表記「弘法」のほうがよいと思うのですが、どうでしょうか。
ところでこの寺で空海は八幡神と仲が良く、いっしょに合体の肖像彫刻を彫ったという伝説が残っております。
混淆の寺に牡丹の盛り見る 二神 大輔
つりがねをついてみたいな一度だけ 川村 薫
乙訓寺のつりがね、ついたら坊さんから怒られるかな。でもつけたら楽しいだろうな……などとつい思ってしまうんですね。ちょっと楽しい心持ち、いたずら心も楽しめますね。
日傘の傘の色うつるブラウスに 三村 須美子
天気の良い、のどかな良い一日でした。
乙訓寺へは、阪急長岡天神から阪急バス乗車。少し不便な場所なので、タクシーがいいかもしれません。
金澤 ひろあき
五月の連休は良い天気になりました。
五月晴れ遠くの山の皺までも ひろあき
その五月に、長岡京市で有志が集まります。長岡天神のキリシマツツジ、乙訓寺の牡丹が盛りの頃です。
「せっかくですから乙訓寺の牡丹を見ませんか。」という三村須美子さんのお話で、牡丹のほうになります。三村さんのお嬢さんが車を出してくださいました。どうもありがとうございます。二匹のかわいらしいコーギー(犬)が同乗者です。さくがにコーギーは牡丹を見ませんでしたが……。ふだんはほとんど人がいない乙訓寺ですが、この牡丹の頃はにぎわいます。門前には、ハッピ姿の地元の方でしょうか、案内を致しております。
ハッピ着て牡丹の案内薄暑かな 三村 須美子
ここの牡丹、日焼けから守るために、紙の日傘をさしております。
句会場牡丹が日傘さす日和 ひろあき
境内に二千株、白・黄・緋色……と大輪が乱れ咲いています。乙訓寺は弘法大師空海が唐から帰国後、帝から与えられた寺で、そのゆかりから同じ真言宗の長谷寺から牡丹を譲られ、増やしたものだそうです。
数百の地蔵に守られ牡丹咲く 二神 大輔
こうやって読み直すと、お地蔵さん、たくさんあったことを思い出しますね。書き残すと思い出のよすがになっていいですね。
あらとうとこうぼう目前ボタンあり 内薗 日出杜
「あらとうと」は芭蕉の『奥の細道』日光のところより借りて来ているようです。この句の「こうぼう」のひらがな表記は漢字表記「弘法」のほうがよいと思うのですが、どうでしょうか。
ところでこの寺で空海は八幡神と仲が良く、いっしょに合体の肖像彫刻を彫ったという伝説が残っております。
混淆の寺に牡丹の盛り見る 二神 大輔
つりがねをついてみたいな一度だけ 川村 薫
乙訓寺のつりがね、ついたら坊さんから怒られるかな。でもつけたら楽しいだろうな……などとつい思ってしまうんですね。ちょっと楽しい心持ち、いたずら心も楽しめますね。
日傘の傘の色うつるブラウスに 三村 須美子
天気の良い、のどかな良い一日でした。
乙訓寺へは、阪急長岡天神から阪急バス乗車。少し不便な場所なので、タクシーがいいかもしれません。