北海道の身近な風景

北海道内の身近な自然の風景。

厚真町の遺跡見学会Part1:9月8日2013

2013-09-09 11:09:06 | パワースポット
厚真町内の縄文遺跡やアイヌチャシ遺跡の
発掘現場を巡る見学会がありました。
町外の恵庭市からも7人に程が参加し
もっと宣伝すれば、さらに多くの参加者
があると思われ、内容もとても優れた
ものでした。あまり、参加者多くても
また管理が大変なので、この程度の
しているのでしょう。
(カメラ:PentaxK-x+PentaxDA18-55・f3.5-5.6)

学芸員の方から説明をうける。

約800年前のアイヌチャシ跡。
チャシは通常、山城のようなものが
多いけど、ここのは公民館のような
ものだったのかな。
下は通行路のだったので
もちろん監視場所でもあったでしょう。

チャシからの眺め。
向かいの道路は建設中の厚幌(アッポロ)ダムの
付け替え道路でまだ未完成。

そもそもこの遺跡発掘事業も
ダムの建設工事にともなって
水没する場所の文化財を発掘し
記録に残すためのもので
ダム建設がなければ遺跡があっても
埋もれたままだったということ。
ほとんどの新たな遺跡発掘は公共事業に
ともなうものでしょうね。

左側のこんもりした山頂には
近年までアイヌ時代から続く神社
があったそうです。


このチャシから発掘された柱の一部。
説明しているのは厚真のインディ-ジョーンズ
乾さん。とても分かりやすい説明で関心しました。



現在のアイヌの方々により、儀式が行われた
跡。このまま自然の状態にしておくとのこと。


5,000年程前の竪穴住居跡。
先ほどのチャシの山側30m程の
場所で発掘された。

当日に偶然に発見された5,000年前の
矢尻。弓矢用と思われる。
黒曜石で作られていてかなり鋭い。
鹿の狩猟に使われたのでしょう。
こんなに昔の物が現実に土の中から
目の前に出てくるのは非常に驚きです。

先ほどの竪穴住居から20mほどの
場所には大型の住居後があり
おそらく、共同作業所だった模様。
その脇には鹿の骨や歯が300頭分ほど
発掘されて、鹿塚の発掘は非常に珍しい
とのこと。貝塚はもっと下方面の
美々や植苗にあるので、海から
かなり(20~30キロ)離れているので、鹿が
タンパク源となり毛皮も重要な
衣類や物々交換品だったのでしょう。

ここの場所は日高や夕張方面への
交易ルートで、重要な交通の要所
だったと思われ、現在の様子や感覚では
計り知れないものがあります。









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