「 ”思う”と”確信する”では結果は大違い!」でも触れているが、
非常にリーダーとして私達に考えさせるヒントを与えてくれている監督だと思う。
私にとってこのヒディンク監督とは、どんな人物か?
”弱いチーム”を見事に”結果を出せるチーム”にしてしまう監督。
日本人には日韓共同開催で行なわれて2002年のワールドカップで
韓国の代表監督をしていた人と言った方が解り易いかもしれない。
そのワールドカップで韓国を世界のベスト4に導いた監督である。
日本と韓国はお互いの成績では余り変わりない実力と思われるが、
この日韓共同開催のワールドカップでは、結果は明らかな差が。
続くドイツで開催されたワールドカップ(2006)では、オーストラリアの代表監督を
努め、そしてオーストラリアを世界のベスト16に。
今回のユーロ2008では、戦前の下馬評では”ユーロ2008”の大会出場も
危ぶまれていたロシアの監督を引き受け、見事に予選も勝ち抜き
戦前の下馬評も覆し、”ユーロ2008”の本選に出場を果たしてしまった。
本選においても予選リーグを勝ち進み、決勝リーグに。
決勝リーグでヒディンク監督の母国”オランダ”を破り、ベスト4になった時、
私はひょっとしたら、今回はヒディンク監督率いるロシアが優勝するのでは
と思った。 しかし準決勝でスペインに破れ今日の決勝には出ることがなくなった。
このヒディンクは、選手時代はオランダ国内で活躍はするが、
むしろ指導者・監督になってその能力を発揮したと思う。
選手時代はオランダ国内、監督としては全世界が彼の活躍の舞台に。
韓国、オーストラリア、ロシアといずれも言葉も、習慣も違う国の選手達を
纏め上げ結果を見事に出してしまう。
この点を世の中の指導者と言われる人は、よく注目すべきでは。
私が思うに、これらを成し遂げさせた彼には、
*卓越した彼のサッカーに対する洞察力
*卓越した人間マネージメント(選手をいかにやる気にさせるか)
があると思う。
では、どのようにして彼はそのような能力を培ったのか?
これは彼に聞いてみないと解らない~~~~(笑)
このような素晴らしい能力を持った、また獲得した監督ヒディンクだが、
私生活はというと、むしろ”不真面目”組にはいるかもしれない。
韓国代表監督時代は、母国オランダに妻がいるにも拘わらず、
愛人を作り、韓国でもどこでもその愛人と行動を共にしていた。
また、母国オランダでは、オランダ当局から脱税で訴追も受けていた
ニュースも聞いたことがある。
いわゆる”いい人”では無さそうなヒディンク監督。
これがキーワードかもしれない。
これと少し似た例が日本では、小泉元首相。
永田町では、いわゆる変人と言われたきた人が、ひとたび総理になると
今までやれなかった事を思いっきりやってしまう。
郵政民営化には功罪さまざまあるが、 いわゆる”普通の良い人”では
できない仕事であろう。 最近の安部、福田総理は間違いなく
”普通の良い人”でそれも温室育ち。
国内の問題も、官僚にいいように操られた代弁者で役立たず、
外交においても”苦労知らずの井の中の蛙”状態で、
まともな外交が出来ない。
こういう「”普通の良い人”でそれも温室育ち。」の人がサッカーの代表監督を
したら、チームも纏められず、ワールドカップやユーロ2008に出場することも
出来ないのではなかろうか。
サーカーのユーロ2008から、日本のこの指導者の貧困さを
思い知るとは。
今晩(明日の朝)のユーロ2008の決勝戦に、もしヒディンク監督が
率いるロシアが出ていたら、たとえ明日の仕事が睡眠不足で地獄に
なろうが私は見るであろう。
私の健康の為にも、今晩は普通どおりに寝れて、
私のユーロ2008はもう私の中では終わっているのかも知れない。
世の中にはイロイロな ” オヤジ ”さんが、ブログを書いてますね~^^