小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

春がくるということ

2006年04月07日 23時36分13秒 | 新潟県中越大震災・地震
トレーナーだけで出歩いても寒くなくなりました。
残雪はまったく手をかけてないところだとひざ下くらい。
すっかり消えちゃったところもありますし、日陰なら大きな塊のままのところもあります。

今日は入学式でした。
晴れてよかったね。

子供たちの通学路はまだ地震後の迂回路(山越え)のままです。
R117が開通したので早く元の(地震前の)通学路で通わせてやりたいのですが、船岡山の下は土砂崩れが起きたところをコンクリートで固める工事が続いていてまだまだ落ち着いたとはいえません。
宇宙坂もちゃんと確認しないとなぁ。
家庭調査票に通学路を記して来週月曜に提出しなくちゃならないので週末にでも子供といっしょに実際に確認に行ってこようと思ってます。

チビは進級してとてもはりきっています。
早くお友達に会いたくて、保育園に行く時間がくるのが待ち遠しくて待ち遠しくて、起きてから何度も「ほいくえんにいく時間まだ~?」と聞きます。
最近は天気がいいのでチビと手をつないで歩いて保育園に行くことが多いのですが、風が暖かくてつい数日前まで雪がばかすか降ってたことなどウソのようです。

春がきたら雪が降ったことなど忘れるというのは女が出産の痛みを忘れることに似ているのかもしれないなぁ、などと思いました。
痛みには必ず終わりがあって厳しい試練のあとには明るい希望がある。

四季のはっきりした新潟の人の暮らしがいかに豊かなものであるか、私にもやっとわかりかけてきた気がします。

かえるの子はかえる

2006年04月05日 23時50分20秒 | おやぢ家の人々
「俺のジャージ知らない?」←夫
「ママー!さんすうドリル知ってる?」←息子

なんでおまいらは失くしたもの探してるものを自分で探そうとしないで人にすぐ頼る???

そういう場合の殆どは「あ!ここにあった!」というもので、しかもあったことを黙ってるから私はずっと探してる。
「あったらあったって言ってよね!(-_-メ;)」
こういう会話をこやつらと何度繰り返してきたことだろう。

今日もそうだった。
娘が明日持っていかなければならない赤白帽子がないないと騒いでいる。
「よく探したの?」「うん」
家族総動員で赤白帽子がありそうなところをひっくり返す。
でもどこにもない。
ランドセルに吊るしているレインコートの巾着を開ける娘。
「あ・・・」

そこで夫がこらえきれず「ぷぷっ」と笑ってニヘラニヘラした。
なぜかあたしはここで「カッチーン」とキレてしまったw
娘にではなく笑った夫に・・。

昔の話を蒸し返して悪いが、こいつは新婚旅行の2~3週間前に「パスポートを失くした!」と大騒ぎした。
心配した私がヤツの実家に電話したとき、現姑がのたまったのだった。
「ハハハッ!しょうがねー男だね~」

ぷちっ!!
このときも私はわずかにキレた。
なんでそんなに人ごとなの???
アナタの息子がしでかしたことですよっっ?!
そうじゃなくても結婚式の直前で打ち合わせとかがクソ忙しいのに。
「自分のことくらい自分で責任持ってしようよ!!!」(願)

かえるの子はかえる

やっとおさまってきたけど、
「そんなにガミガミいわなくったって・・」と娘をかばおうとした夫にもまた腹が立ってさ。
まるで「ママはうるさいね~」と今にも耳打ちしそうでw(わかってるんだ おまえのやりそうなことは!)
そして娘にとことん優しくして自分の株を上げるんだろ?

下のチビどもは日頃怒られないねーちゃんが怒られてるので気分いいみたいでニコニコしてるw
そのうちこいつらも「うるせーババァ」とか言う日がくるんだろうなぁ。

菜の花パスタ

2006年04月04日 22時59分11秒 | 日常
菜の花をたくさんいただいたので茹でてパスタに盛り付けてみました。
我が家はみんな食いしんぼなので、一度に3種類くらい作ります。
これはしょうゆガーリック味。
下はポモドーロ(つまりトマト)。
もう一皿(写真なし)は大根おろしにシーチキンのせでポン酢&青じそドレッシングかけ。(友達に教えてもらったレシピ。あっさりしてて簡単でウマイ。これが一番人気だったりする(^_^;)


具は半額シールでゲットしました(10尾250円くらいだった)ブラックタイガーとイッパイ100円のイカw
そしてもらいものの菜の花w
どっちの皿も具はいっしょです(^_^;)

残った菜の花はどーんとおひたしにして出したら、チビとおにいがむしゃむしゃむしゃむしゃ競って食べてましたw
こいつらと外食するのは恥ずかしい~。

日本テレビ 「“アース・クエイク”平成18春・東京大震災震度7が首都圏直撃!」 のドラマを観て

2006年04月04日 01時31分39秒 | 新潟県中越大震災・地震
日本テレビ系 報道特別ドラマスペシャル「生と死を分けた理由・・・“アース・クエイク”平成18春・東京大震災震度7が首都圏直撃!その時・・・何が起きる?」を夫とふたりで観ました。

「こんなわけねーよ」「まーまードラマだから」
こういう会話を何度か交わしました。

18:30地震発生という設定ですよね?

まず!あんな明るくありません。
直ちに停電するので真っ暗なんです。
ドラマだから俳優の顔うつってますけど
携帯なんて探せません!
(携帯入れてるはずの)かばんが上着がどこにあるかわからなくなるのです。
震度7ですよね?
歩けません!立ってられません!
机に「もぐる」ことなんてまずできません!!!
何が何だか、誰がどこにいるのか、触れてないとわからないくらい真っ暗でめちゃめちゃなんです。
月明かりだけが頼りだった、星がやたらきれいだったあの日のことを思い出してしまいました。

暗闇の中でなにもできずに高層ビルに閉じ込められているわけですから、ドラマ以上に「暗い」ということで「不安感」「焦燥感」は募ったはずです。
エレベータの中なんてなおさらです。
(3日間エレベータに閉じ込められてた小野真弓が他の(男性)新入社員がいる中「おしっこしたい人?こんなときだから言おうよ!」に手を挙げなかった(設定上挙げさせなかった?)のは「ドラマだからな」の突っ込みありw)

そして、なんででしょう。
みんな本震がおさまったあとゲホゲホしてましたよね。
意図がよくわからないわぁ。

次なる行動にうつさずみんな机の中に潜ったまま憔悴しきってたのもうそっぽいです。
現実はあんなじゃない。
次にしなくちゃならないことをみんなそれぞれ考えて思い思いに行動するものです。
あんな多弁じゃないし。
ひるんで動けない人もいれば即座にリーダーシップをとる人もいる。
だまってさっさと行動する人もいる。
あんなふうに誰かが「すみません!」と先頭立って逃げ出すと同時に「俺も俺も」と逃げ出すのではなく、本震がおさまると同時に言葉すくなに個人行動をとる人が大半なのではないでしょうか。

思うに欲しい情報の優先順位は一般に(マスコミ・医療関係・消防等特別な仕事ではなく一般に!←強調)

家族や愛する人の【安否情報】
そして【今何が起きているか、震度や震源地・被害状況等の情報】
そのあと【交通情報・避難場所・ライフライン等の情報】
だと思うんです。

ここで仕事か家族かの選択に迫られるわけですが、プロデューサー役の西村雅彦なんかはロケ中でもなんでもなかったわけで、たまたま世田谷から中継なんか飛ばしてましたけど一点を取材したってそれが大衆伝達の何の得になるんだろう、という印象。
やっぱりもう時代は一方的流しっぱ伝達ではなく、受け手が情報を選ぶ時代になったのだと実感しました。

ワンセグPRを意図するドラマ化だったのかな。

もう今の時代、
なにを視聴者が求めているかをマーケティングして発信しないことには「ジコマン伝達」になるってことです。
どんなに画像が美しくても「いらない情報」は「いらない情報」なわけです。

がんばれインタラクティブ。
欲しい情報を流そうよ なのです。

このドラマ見た人いたら感想ききたいです。
お待ちしてます。

ストレス解消

2006年04月02日 10時49分05秒 | 新潟県中越大震災・地震
子供たちがおじいちゃんおばあちゃんとこに泊まりに行ったので、久しぶりに夫とふたりで食事に行った。
子供たちひとりひとりの性格や人間関係について話しあったり、仕事の話、昔行った旅行先でまずかった料理の話、友達の話、先生の話などいろんな話をした。

いつも忙しくてカリカリしてる夫が穏やかに笑うのを久しぶりに見た気がする。
夫のシュークリームをチビがこっそり食べてしまった件で、チビの言い訳が巧妙だったのがいちばんウケたかな。

家にいると所帯じみてしまって目につくものがすぐ家事に結びついてしまう。
ゴロゴロされると腹が立ってすぐ言い合いになるけど、たまにはこうして二人で外に出て飲んだり食べたりするのもいいもんだ。

県道117号が復旧したことで心にひと区切りついたような気がしてる。
子供たちをずっと励ましたり褒めたりしながら自分だってやっぱり不自由な生活にモヤモヤしていたし、イライラしてるのがしぜんと顔にも出ていたと思う。

地震後1年半になろうとしてるけど、あれからはじめて船岡から本町に向かって車を走らせることになる。
妙なものでうれしさは全くこみあげてこない。
むしろ船岡の交差点は右か左に迂回するものだと身体が覚えてしまっているのでそこを通ることに違和感をおぼえる。
右手の民家は軒並み解体されていてスカスカ。
地震の翌日の情景がフラッシュバックしてなんとも複雑な思いがした。