小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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ストレス解消

2006年04月02日 10時49分05秒 | 新潟県中越大震災・地震
子供たちがおじいちゃんおばあちゃんとこに泊まりに行ったので、久しぶりに夫とふたりで食事に行った。
子供たちひとりひとりの性格や人間関係について話しあったり、仕事の話、昔行った旅行先でまずかった料理の話、友達の話、先生の話などいろんな話をした。

いつも忙しくてカリカリしてる夫が穏やかに笑うのを久しぶりに見た気がする。
夫のシュークリームをチビがこっそり食べてしまった件で、チビの言い訳が巧妙だったのがいちばんウケたかな。

家にいると所帯じみてしまって目につくものがすぐ家事に結びついてしまう。
ゴロゴロされると腹が立ってすぐ言い合いになるけど、たまにはこうして二人で外に出て飲んだり食べたりするのもいいもんだ。

県道117号が復旧したことで心にひと区切りついたような気がしてる。
子供たちをずっと励ましたり褒めたりしながら自分だってやっぱり不自由な生活にモヤモヤしていたし、イライラしてるのがしぜんと顔にも出ていたと思う。

地震後1年半になろうとしてるけど、あれからはじめて船岡から本町に向かって車を走らせることになる。
妙なものでうれしさは全くこみあげてこない。
むしろ船岡の交差点は右か左に迂回するものだと身体が覚えてしまっているのでそこを通ることに違和感をおぼえる。
右手の民家は軒並み解体されていてスカスカ。
地震の翌日の情景がフラッシュバックしてなんとも複雑な思いがした。