小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

被災者のための情報を提供してください

2004年11月01日 10時55分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
一時 水道が出るようになったと携帯で連絡をもらったのもつかのま。
4-5日前にきた震度5-6強の地震で またもや断水になってしまった。
今朝も強い揺れがあった。
いつおさまるんだよ!

地震による生活情報は刻々と変化しつづける。
きのう通れた道路も土砂で通行不可になっている可能性もあれば
知らないあいだに復旧していることもある。

ネットで交通情報のサイトを見たが
土砂崩れ 通行止めの箇所が何百カ所とありすぎて
地図は×印だらけ。
あれじゃーわからん!

被災者向けの情報がひとめでわかるような伝達手段はないのか?
ミニFM局を開局したところもあるらしいが
そういう電波こそ いまだ電気の通っていない川口や池ヶ原などの孤立した地区にとばしてあげたいものだ。
あたしがもし独り身なら そういうところでボランティア活動をしたいと思った。もどかしい。

ゴミ収集にしても 何日に何ゴミを持っていってくれるのか?
ガスの復旧の見通しはたっているのか?
道路が通じるようになったという噂だけど、どの道なの?
市役所に電話は通じないし 近所の友達と携帯で連絡をとりあうことだけがリアルな情報源である。

小学校が再開するといっているけれど
被災者だらけの学校で授業なんてできるの?
家族が別居してまで 通わせる意義があるのかどうかも疑問だ。

今しか学べないこともあるだろう。
算数や国語じゃなくて 生の授業。
リアルタイムで、尊いものがナニかということを
こどもたちは肌で感じとり かみくだくだろう。
それを学ばせられるのであれば無理をしてでも通わせたいとは思うが、今の状況だと、子供達だけで通学させることはできない。

地震にあった当日 携帯電話も携帯メールもしばらくのあいだ通じなかったのだが、
携帯メールだけはたまに送受信できることがあった。
東京のネット仲間が交通情報を調べてくれて、細かい道路情報をメールに転送してくれた。
すごく助かった。

また 余震の続く中で 携帯メールでのやりとりは非常に心強かった。
何往復もメールをやりとりして励ましてもらった
この人とつながってる!と思えることで落ち着いた。
私はたまたまだけど、携帯を車の中で充電できるアダプターを持っていた<これがこの地震でいちばん役にたったグッズかもしれない

携帯の電池切れを心配して、わざとメールを控えてくれた友達にもお礼を言いたい。

みんなに支えてもらってあたしは今こうしていられる。
ありがとう。

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