小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
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土曜の夕方

2005年10月15日 17時32分09秒 | 新潟県中越大震災・地震
昨日は親子丼だった。
普通に親子丼を作った。
私は意識してなかったのに家族が言う。
「あの日も親子丼だったね。」
「食べる前に地震がきたんだよね。」

錦鯉の品評会の看板を今日町で見かけた。
日が短くなり長袖の人が多くなり、朝チビを送りに行くときにはキンモクセイのいい香りがする。
うれしいはずの晴天の日も。
きっと身体が何かを感じてる。
小千谷の10月はたとえカレンダーなんかなかったとしても、きっと心がざわつくものがある。

土曜の5時。
なにもイベントのない普通の土曜の夕方。
あのときもひとりで育児してたっけ。

子供は今友達の家に遊びに行っている。
あんなにひとりきりになりたかったくせに。
涙がでてきてどうもダメだ。