小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

雪国の憂鬱

2004年11月07日 11時12分00秒 | 新潟県中越大震災・地震
小千谷小学校が再開するので
交通おばさんをしようと思う。
大きな声で挨拶して、子供たちと元気を分け合おうと思う。
チビふたりをひきつれて国道に立つのはかなり危険ではあるのだが
手をつないでいれば問題ないだろう。
ふたりともおんぶをせがむのでダブルおんぶは覚悟している。

雪国の子だくさんかーちゃんになって
あたしはどんどん強かになってる。

喘息ちゃんをおんぶをしながらの雪かきは辛かった。
共同青空駐車場なので自分のところだけ雪かきをするのは角がたつ。
結局、共同で使用している道路や玄関などの雪もどかさなければならず
その雪もさ~
消雪パイプの水がちょろちょろしかでなくて雪が消えないから雪を捨てるところがないのよね。
ドカッと降るから側溝に捨てられればいいんだけど
その側溝に雪がすぐいっぱいいっぱいになってしまって、押し込んでも押し込んでも雪がはけないのだ。
雪をどかさないと車は出ない。
旦那が帰ってくるまでに雪かきをしないと駐車できない。
小千谷 山古志 川口 十日町 ってそういうとこだ。
除雪車は、道路に積もった雪をわきに吹き上げて積み上げるようにしているのだが
不安定な地盤の上でなんとか家が建っているようなお宅など気が気じゃない。
屋根の上の雪だけではなく、はけない雪の重みがほんとに心配だ。

避難場所のグランドもそのうち雪で覆われる。
グランドに車を停めて生活してる人も、雪が降ってしまっては前にも後ろにも動けなくなってしまう。
朝まで寝られる場所、プライバシーが保たれる場所を確保しなければ身体的にも精神的にも病んでしまう。

親戚の家は南魚沼地区でスキー客を対象とした旅館業を営んでいる。
先日、被災者の救済支援依頼がきたらしい。
全壊半壊で困ってる人を対象に 3食つきで宿泊入浴させてほしいというものだった。
しかし、本格的にスキー客が来るころになって「はい、あなたたち!明日から出てってください」とは言えない。
3食つきとなると冬支度も外出もできない。
お年寄りが病気になっただの買い物したいだのとなれば送迎もしなければならないだろう。
泊めてあげたいのはヤマヤマだが、そういう問題も出てくるのだ。


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