花と徒然なるままに

四季の移り変わりは植物が一番感じさせてくれます、
少しでもそれに触れられたらと思っています。

ナス科野草の実、センナリホオズキ、クロホオズキ、イヌホオズキ、他

2020-11-12 | 野草(実)
散歩中(10/26)にセンナリホオズキを見たのでナス科がらみの投稿です。
一部以前に撮った写真を含みます。

センナリホオズキ(千成酸漿、千成鬼灯)
ナス科センナリホオズキ属、多年草、熱帯アメリカ原産、花期:7月~10月、
丈は20-60cm。茎は直立後、横に枝を広げ、細かい毛が密生し、腺毛が混じる。 
卵形で長さ2-6cm。先は尖り、縁は全縁か鈍頭の不揃いな粗い鋸歯が少しあり、
花は葉腋に単生し、花冠は杯形で径6-8mm、黄白色で内面に紫色の斑がある。
果実は液果、花後下垂するホオズキ状の萼に包まれ、長さ25-40mm、淡黄緑色、乾くと淡褐色。  
ヒロハフウリンホオズキに似ているが、こちらはやや小ぶりで、
腺毛がありと果実の脈が紫色となっていない。

クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)
ナス科オオセンナリ属、1年草、花期:7月~9月、
茎はよく枝分かれして、黒紫色を帯び、直立します。 
葉には黒い小さな刺がまばらにあります。
果実は乾いた液果で、黒紫色の萼が発達して果実を包みます。

*クロホオズキ、ヒヨドリジョウゴ、ワルナスビの花は、20/7/22に投稿済です。

似た花に、イヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ、テリミノホオズキがあるが、
実の形から決めると分かり易い。
横から見た形と色  イヌホオズキ  球形~縦長、  艶消し~弱光沢
      アメリカイヌホオズキ  
整った球形、  弱光沢~強光沢
        テリミノホオズキ  
横長、     弱光沢~強光沢
上から見た萼の形
イヌホオズキ     軽く反り返り、梅の花型のような形
アメリカイヌホオズキ ペタっと張り付くor少し反り返り、裂片が不揃いで歪な星形が多い。
テリミノイヌホオズキ 強く反り返るため、小さく見える。

イヌホオズキ(犬酸漿、犬鬼灯)
ナス科ナス属、1年草、花期:8月~10月、
茎の途中から枝を出し、直径6〜7mmの白い花を4〜8個やや総状につける。萼は杯状で浅く5裂する。
 液果は直径0.7〜1cmの球形で黒色に熟し、花(果)柄は総状(交互)につき光沢はない。種子は長さ約2mm。 

アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)
ナス科ナス属、1年草、北米原産、花期:7月~9月、
花は直径2〜5mmで淡紫色または白色。液果はやや小さく、光沢のある黒色に熟す
小果柄がよく見ると一点ではないが、パッと見は一点に見える。
一つだけ大きくズレた位置に枝分かれした花柄が出ているときがある。



ワルナスビ(悪茄子)
ナス科ナス属、多年草、北米原産、花期:6月~10月、
茎の途中から太い枝を出し、先端に直径約2cmの淡紫色または白色の花を6〜10個集散状につける。
花冠は浅く5裂して皿状に開く。液果は直径約1.5cmの球形で黄色に熟す

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
ナス科ナス属、つる性多年草、花期:8月~9月、
花冠は白色で直径1cmほど、深く5裂し、裂片はそり返る。雄しべは5個、花糸は太く短い。
葯は黄色。液果は球形で直径約8mm、紅色に熟す

以下野草と違うが、ナス科つながりでアップしました。
ツルハナナス(蔓花茄子)
ナス科ナス(ソラナム)属、つる性常緑低木、ブラジル原産、花期:7月~10月、
花は咲き始めは白色ですが、徐々に薄青色に変化します。 
花後に赤い実を付けるようですが、まだ撮ったことがありません。

クコ(枸杞 )
ナス科クコ属、落葉低木、東アジア原産、花期:4月~6月
夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に先のとがった楕円形の真っ赤な 果実をつける。
有用植物で、食用や薬用に利用される。

ナス科も、野菜のナス、トマト、ジャガイモやペチュニアやチョウセンアサガオ、フユサンゴ、
ギンバイソウ等いろいろとあります。
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