THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,125 平岸LIVE BAR・Gーhip(PART、2)

2016-06-23 19:36:07 | Live Set List

・・・・・PART,1からの続き・・・・・

さあ、お待たせしました。

ジンさんがまずはステージから,ライブ・イベント開始に際しての注意事項を述べています。その最中にSTAのメンバー達は,ゾロゾロとセッティング。

といっても、さっきまで1曲のみリハーサルを行っていたので、いつでも準備はオーケーだよ!・・・・と思ったら、この日がSTA最後のステージとなるミユキの姿がない・・・。

ジュンが彼女を探しにいってる間、ホーンセクションが立ち位置決め。

今回は2列でいこう!と即決。その時に現れたミユキがスコアをバサッと床に落としちゃった・・・・というわけで、ドタバタする中でもジンさんは冷静にバンドのメンバー達を一人づつコールして、その場を取り繕ってくれています。

こうなるのなら、本名ではなく愛称で伝えておけばもっとロックっぽくいけた・・・と後で後悔。

司会進行付きのライブ・ハウスなんて、なかなかないでしょう。

マサは事前にこの箇所を、ジンさんと打ち合わせしておきました。

もうこの時に、ノブのギター・カッティングが静かに、不気味に刻まれていたのです。

ジンさん「それでは、さっそく演奏をはじめてもらいましょう!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY!!」

見事な演出。定番だけどこのタイミングが難しい。

ロック・フィーリングを体現した者にのみ伝わるアクセントでしょう。

間髪入れずマサの豪快無比なるカウント「1!2!3!~~!!!」

 

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、~ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE

3、SPINNING WHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS

4、~FREE FORM PIANO・・・SHIN

5、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE

7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

***MEMBER***

MASA・・・B CHO VO PER

MIKI・・・VO CHO PER RECORDER

SHIN・・・KB CHO VO

JUN・・・AS CHO

KOH-CHAN・・・TS

KATSU・・・TB

FUNNY・・・TP

MIYUKI・・・BS

NOBU・・・G

YASU・・・DR

=====MR,NOBI・・・G(GUEST:25OR6TO4)=====

 

いつものようにオープニングはブラスロック、そして初期シカゴのかっこよさを凝縮したかのようなマニア垂涎のナンバー「イントロダクション」からのスタート。

「HEY!THERE EVERY BODY!!♪」

ヘッドセットワイヤレスマイク使用のマサは、喉も張り裂けんばかりにシャウト。

タイトル、歌詞と、このビッグ企画開始に相応しき内容。

手加減なしで、初っ端からエネルギー全開で疾走。

バッキングは鉄壁の布陣。

ヤスが重戦車のような怒涛のドラミング。

グイグイと牽引するリズムセクション。快調に飛ばしまくっています。初めてSTAを観た観客は度肝を抜かれていることでしょう。もう何度も体現している観客は手馴れたもので、この複雑なる変拍子や、ころころと目まぐるしく変化する曲調にあわせて体を揺らしてくれています。

ノビさんが「狭いよ・・・」と前もって言っていたけれども、スペースを造ってくれたおかげで十分に気持ちよく動けるよ。

ベースもワイヤレスだしね(笑)。

カツのトロンボーン・ソロが唸りをあげる。

ファニーのトランペット・ソロが哀愁の音色を演出。

ノブのギターがサイケデリック・ワールドに引き込んでくれます。

最近のお気に入りギター、フェンダーUSAエリック・クラプトン・モデル・カスタム・ショップ・ストラトキャスター・ブラッキーが、楽曲に見事に馴染んできたようでレース・センサーP・Uもフィットしているね。

このあたりから皆さん、STAサウンドの正体を把握できたことでしょう。

Ghipには、ここまで徹底したホーンセクションが演奏したことがなかったそうで、とっても新鮮に響いたのではないでしょうか。

エンディングではグッと腰を落として、大股開きにマサが右手をグラインドしてネックを振り下ろしてのフィニッシュ。

大歓声の中、ヤスのへヴィーなフィルが轟く。

ライトハウスの「ある晴れた朝」

しかし、マニアックな曲ばかりが続きますなあ。

一体、どれだけの人々がこれらの曲を知っているのだろうか?

でもなんか物凄いもの聞かされ、見せつけられているなあ・・・と度肝を抜かれている御様子。

手拍子に導かれて、マサがベースラインで追随。

ブレイク後、ノブの硬質なコードピッキングが絡み付いてくる。

本編では、勢いよくブラスセクションが硬派なアンサンブルを吹き鳴らし。

マサからバトンタッチしたシンが、ここではボーカル、キーボード・ソロと独壇場。

貫禄たっぷりに堂々たるステージング。

ミキのコーラスとタンバリンも、効果覿面。随所に彩りを添えてくれています。

追い討ちをかけるかのように、ノブのギター・ソロがニュー・ロックの夜明けを高らかに告げる!

その後ろでは、マサがコーちゃんとステップを踏みながら不敵な笑みを浮かべつつも、演奏を楽しんでいます。

ベース・アンプ真横に陣取ったファニーとカツは、重低音で下半身が痺れっぱなしだったそうです・・・・。

濃厚この上ないほどにたっぷり披露した2曲。

「ヘイ!改めまして・・・THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!皆さん、楽しんでますか!!??」「イエ~イ!!」

「ジンさんから、説明があったように我々、ずっとこのGhipの存在は知っていたのですが、なかなかにタイミングがつかめず、いつか出演を・・・と機会を狙っていたのです。本日やっと念願叶いました!どうだい、皆?」「最高!!」「こんな感じで頑固一徹ブラスロック道を今後も邁進していきます。

最後まで楽しんでいってください!よろしく!!」「オオオオオ~~!!!」「NEXT NUMBER・・・・BLOOD SWEAT&TEARS・・・SPINNING WHEEL!!」「ワオ~!!」(またまたコアな選曲・・・・)

マサのアイコンタクトからヤスが4カウントをスティックで打ち鳴らす。

何度演奏していても、テンション高しイントロ。

的確なヤスによるビートに乗って心地よく歌いだすシン。

軽快に打ち鳴らすヤスのカウベルから炸裂するホーン隊。

スリリングなるブレイクの連続。一転、ヤスのスィング・リズムでジャジーな場面展開からファニーのハイ・ノート・トランペットがいつも以上に吠えまくる。最後のダメ押しイナナキ音では会場がドッと沸き起こりました。鳥肌モノのシチュエーション。

目いっぱいタメにタメてからヤス入魂のキメワザ。

手に汗握る演奏の連続ですが、唯一心休まるシーンがミキによるキュートでユニークなまさかのリコーダー・ソロです。これだって立派な吹く楽器。なめてかかると痛い目をみますぞ。けっこう難しいんだから。

ホッと一安心のオアシス、至福の時の音色のよう。マサがマラカス、シンがトリッキーなピアノでバックアップ。

「OH~YEAH~!FEEL SO GOOD!!」

メドレーは、最近の流れとして固まりつつあるシンによるピアノ・ソロ。

今回は極上のポップ・テイスト満載の鍵盤ワーク。

「シンさ~ん!」の声援と口笛が客席から送られてきます。

すかさず、有名なピアノ・シンコペーションのイントロ「サタディ・イン・ザ・パーク」

アベさんの大好きな、シカゴ初の記念すべきミリオン・ナンバー。

後ろに退いていたマサが勢いよく中央フロントに飛び出した途端に、ノブのシールド・コードに足を引っ掛けてしまい、危うく転倒しそうになりました。

無事に事無きを得て、何事もなかったかのような涼しい顔を演じて、メロディックなベースラインをハイポジションで奏でます。

どこからともなく沸き起こった手拍子の嵐に導かれて、マサがリード・ボーカル。ちょっと控えめなブラスセクションですが、やっぱりシカゴしているなあ(笑)。

ミキの麗しきコーラスが重なってくると、ぐっと華やいできますね。

2列体勢のホーン隊ではありますが、時には輪になったり向き合ったりと、自由自在にフォーメーションを変化させてにこやかプレイ。

最近ホーンセクションが、よくステージで動くようになってきましたね。

「皆、この曲は知ってるよね!?」「知ってる~!!凄いなあ。」「よしよし、土曜日にちなんで土曜日の公園の曲をお送りしました。

さあ、ここでSTAの紅一点、ミキ嬢が登場します。皆さん、拍手!!」「ミキちゃ~~ん!!」

ミキ「はい、恐縮です。毎度(笑)、九州は福岡県、博多出身です。初めてGhipに来たけん、皆さん、盛り上がってくれんしゃい!!」

「邦題は黒い炎!、GET IT ON !!」

ヤスによる4カウント2つから、爆発的イントロが唸りをあげます。

ちょっとラフだけど、極力ワイルドをモットーに心がけての取組み。

荒くれどもの中に咲いた花一輪、ミキが思いのタケを客席に振りまきます。

この大ヒット曲は44年前のものではありますが、今でもテレビなどのジングルに頻繁に使用されているので、若い人達にも馴染みがあるかも。

それはオーディエンスの反応をみているだけでも、ようくわかりますよ。

アヴァンギャルドなシンによるキーボード・ソロがはじまった頃には、会場の後方にまで観客がビッシリ。

よく見た事のあるバンド仲間達の顔もチラホラ見えます。

見せ場てんこ盛りのこの曲、ノブのワウペダルから最後のファニーによる切り裂きペット音に脳天直撃くらっちゃいました。

「もう一度、ミキに盛大なる拍手をお願いします!」「ワアアア!!!」「パチパチパチ!!!」「カワイイ!!」「もっと言って~~!!」

「じゃあついでと言ってはなんですが、ここでメンバー紹介をしたいと思います。人数が多いのでちょっと時間がかかりますが・・・」と一人一人をマサが指差して紹介。

「アルトサックス、ジュン!」といった時には誰かが「可愛い!」の声。おいおい・・・・そういう趣味あったの?危ない、危ないなあ・・・(笑)。

実は、この最中にGhipオーナーのノビさんがスタンバイ。

愛器トーカイのレスポール・サンバーストをマーシャル・アンプに接続。

タイミングを見計らってマサが告げます。

「もう改まって紹介するまでもないけど・・・・・MR,NOBI!!」「WAAAA!!!」

どうです、このサプライズ。

ずっとこの時を待っていたのですよ。

マサがノビさんとの出会いを説明します。

「去年の小樽北運河コンサートで始めてノビさんのバンド、ウコーピオンズを観て・・・」言うとすかさず、スコーピオンズのリフを刻む。ネックベンドをギュウイーン!「これセットネックでやると恐いよね・・・」とマサの切り替えし。

憎いネエ!!

「そして今年は、小樽公会堂でウノックィーンで再会・・・」するとクィーンの炎のロックンロールのイントロ「ジャンジャカジャンジャカ・・・」と始まるわけですよ。

根っからのギター小僧の面目躍如。早く弾きたくてうずうず状態。

その後、ノブとノビさんがひそひそと会話(初めてギター割り振りの決めごとの様子)。

そうなんですよ、まったくリハなし。

「正真正銘のぶっつけ本番でいきましょう。どうなることやら、観てのお楽しみ。ラストです!25OR6TO4!!」

ノブが黄金のリフで攻め立ててきたら、なんとノビさんもそれに呼応するかのごとく、早くもツインギターが火花を散らしはじめています。こいつあ物凄い事になりそうだ。

マサ、ノビさん、ノブ、ヤスの4人はサングラス姿。

マサ、シン、ノビさん、コーちゃん、ヤスの5人は帽子着用。

賑やかこの上ない状況。

マサも軽やかなフットワークでたえずあちこちへと飛び跳ねながら、ノブとノビさんを盛り立てつつ、モニターやドラムのバスドラにコーちゃんと共に片足を載せ、終いにはステージを降りて仰け反りポーズで熱唱。

とにかくジッとしていないから、他のメンバー達、いつも気が気じゃあない。

ジュン、ミキ、シンもコーラスで更なる効果を狙います。

テッチャンがずっと夢に描いていたノビさんのギターソロが始まった。

マサとまずは背中合わせでポーズを決めてから、ありとあらゆる超絶技巧のテクニックをこれでもか!というほどに繰り広げてくれます。

その後は後頭部弾き、トリッキーなフィンガリング、ノブと横並びの後は、マサと一緒に膝まづいての荒技。

その場面を逃すものか!とジンさんも真剣にシャッターを切り続けます。

想像以上のインタープレイに観客はかぶりつきで、どよめきもわいてくるほど。

ノブも合流して、2人で個性溢れるギター・ソロが延々と繰り広げられていきます。

ノブにギター・ソロを渡したノビさんは、ミキのところに駆け寄り、タンバリンを手にパーカッショニストに変身。

めちゃのっているね。

ブラス隊の連中も休むことなくメンバー全員が会場に向かって拳を突き上げて扇動。

写真からもビシバシと伝わってくるでしょ!

ギター・リフに戻った時にはサム・ピッキングで応酬。

一挙手一投足、一時たりとも目が離せませんよ。

「HEY!HEY!」とマサとノビさんは並んでモニターに片足を載せてコール&レスポンス。

マサがベースを外して、天井高く持ち上げボディ叩き付けのエンディングで大団円。

これにて、熱狂のライブは終了。

ノビさんはマサはじめメンバーとガッチリと固い握手を交わします。

いやあ、楽しかったの一言に尽きますなあ。これだから、ライブは一度味を占めたらやめられないのです。

もう病みつき、たまりません!

それにしても最後の曲では11人という豪快な編成。

これGhip開店以来の最高人数。

もうすっかり夜も更けているのに、みる顔、みる顔が達成感に満ち溢れていてどいつもこいつも皆、いい表情。

なかには、ロレツが回らない者、足元がおぼつかない者も若干名いましたが・・・(笑)

まあ、いずれにしろ今回のイベントでの収穫は各人膨大だったのではないでしょうか。

帰路につくバンドマン達は、別れを惜しむかのように、夜の闇の中へと消えていったのでした。

 

追記・・・マサは楽屋テーブル上に置いてあった「元ブラックサバスのボーカリスト故ロニー・ジェームス・ディオ」の直筆サイン色紙を発見。

これでしばしノビさんと盛り上がりました。

テッチャンからマサに「昔、マサさんから楽器買ったイズミンですよ」と、懐かしいミュージシャンを紹介してくれました。

こういう再会もライブならではのもの。

そして、年末に新たなイベント計画案も飛び出し、究極はロックトリオ・プロジェクト案浮上・・・・・!!!

 

VERY SPECIAL THANKS TO・・・MR,NOBI&JIN-CHAN&JIN-NYAN&TEcCHAN&HITOMI&SUBARU-CHAN&KIRI-CHAN&ABE-SAN&STUFF&COCA-COLA&IZUMIN&AKIRA-KUN&HIKO-CHAN&KIM-KIM&KIM-SAN&KILLER-ANIKI&KOBA-CHAN&DEGUYAN&IKE-CHAN&MISATO-CHAN!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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