山口県地域人権運動連合会の大会が、9日・10日の2日間、山口市内で開かれ参加しました。
人権連…その母体となったいっさいの差別をなくしていく運動体である解放運動・全解連の闘いは、私にとって日本共産党員になった原点です。それだけに、この大会で利平さんや芳坂さん、水野さんの県議の跡継ぎとして挨拶させていただいたことは、大きな喜びであり光栄なことでした。
大会は、相変わらず迫力満点の中島正行議長の挨拶で始まり、東日本大震災や福島原発事故、「解同」中央役員でもある松本前復興大臣の暴言問題にもふれながら、「こんな時代だからこそ、安心・安全を実感できる社会、人権と一人ひとりの尊厳が守られることがなによりも重要、人権連運動の出番の時」と強調されました。
副知事や山口副市長も参加し、歓迎と運動発展への期待のメッセージ。国民救援会の福江さんの連帯挨拶に続き、私も「日本の人権宣言といわれる『人の世に熱あれ!人間に光あれ!』という宣言の精神は今こそ必要。一人ひとりの人権と人格が尊ばれる社会と政治を目指して、日本共産党もみなさんと共に頑張る」と連帯・決意の挨拶を行いました。
会場では、約30年前、解放同盟や全日本会による行政・教育への不当な介入と暴力・利権あさりに、体を張って対決し頑張ってきた正常化連・全解連のかつての「青年部」のみなさんとも、久しぶりの交歓ができました。
◆一般質問(続報)…米軍岩国基地問題
米軍再編計画「2+2」合意文書にかかわって、地元岩国の福田市長は六月二三日、「厚木と普天間は切り離して、別の考え方で対応していきたい」と先行移駐受け入れの可能性を示唆している。知事の立場とは明らかに違っていると考えるが、どうか。
問題なのは、知事は先行移駐は容認できないという一方で、「岩国市の意向を尊重する」と言い続けていること。これでは、「自分の考えとは違うが、地元意向を尊重して、先行移駐を容認する」ということにもなりかねない。日本共産党は、艦載機部隊の岩国移転など、米軍再編計画の撤回を求め続けていく立場に変わりはない。それだけに、先行移駐などはもってのほかだ。明確な答弁を求める。
●北沢防衛大臣の妄言
さらに、知事の「先行移駐は容認できない」という対応に対し、北沢防衛大臣は、二四日の記者会見で要旨次のように発言した。
『非常に地元の市長は緊張感を持って積極的に対応しようとされております。市長との間で自らが主張の整合性をしっかり図るべきであって、評論家的なことだけ言っているというのは、やや疑義があります。自分の県内の地元の市長や市民の皆さん方の対応をしっかり把握するべきだろうと思います。』
さらに続けて『会うことすら避けているような人の論評を、私が真剣に取り上げるということにはなりません。もう少し自らの問題だという認識を持つべきだと思います。』などと言い放なった。
これは知事のみならず、県民に対しても大変無礼な発言と考えるが、知事の考えをあらためて伺う。
●基地返還はどうする
次に岩国基地用地の返還問題について。滑走路沖合移設事業は、今年三月末をもって正式に完了した。岩国飛行場の面積は213㌶も広がり1・4倍となり、総事業費も2474億円に膨れあがった。
この基地拡張が、空母艦載機部隊の岩国移転の呼び水となったことは明らかだ。今日は、用地返還に絞ってお尋ねする。
山口県は国に対して「沖合移設後の跡地返還」を要望してきたが、移設事業が完了したことをうけ、提供区域返還に向けた今後の見通しはどうか。
約5㌶とはいえ、提供区域の一部返還が実現するのは、歓迎すべきことだが、問題は213㌶も拡張されたことにある。さらなる提供区域の返還に向けた取り組みを急ぐべきと考えるが、県の見解を伺う。
【答弁要旨】
◆県も市も「先行移駐は認めない」で一致している
●大臣の感情的で高圧的な批判は、私の頭から消すことはできないが、冷静に対応していく(知事)
北沢防衛大臣の発言については、大臣の感情的で高圧的な批判は、全く的外れであり、県民に対しても大変失礼な発言と考えている。
この大臣の発言を、私の頭の中から消すことはできないけれども、今後とも、再編に係わる国との協議は、どこまでも県民の安心・安全と福祉の向上を図るという公的な立場に立って、冷静に対応していきたい。…(知事)
岩国市長の発言について確認したところ、普天間基地のKC130空中給油機の岩国移駐はすでに容認しているが、厚木基地からの空母艦載機の岩国移駐については、未だ容認しておらず「先行移駐の受け入れの可能性を示唆したものではない」との説明があった。さらに、再編に対する県のスタンスである「普天間基地移設の見通しが立たないうちに空母艦載機の移駐のみ切り離して進めることは認められない」という立場と同様の考え方であるとの回答も受けた。
したがって、県と市は再編に対する基本スタンスは大筋一致しており、引き続きこの立場で再編問題に対処していく。…(理事)
5㌶以外の基地用地の返還については、地元岩国市の意向を踏まえた対応が基本と考えている。現在、岩国市において、国に対する具体的な返還の要望がなされてはいない。今後、要望が行われる段階になれば、岩国市と連携しながら、積極的に支援していく。…(理事)
●長門で…夏ガキ初出荷
長年の研究と研鑽、苦労の甲斐あって長門市青海島・通で、夏の岩牡蠣(3年もの)の初出荷が始まりました。
激励と見学を兼ねて彦島・海士郷の漁師Uさんご夫婦と一緒に表敬訪問しました。
写真は…プロ漁師のUさんに説明しうならせるセミプロ漁師の斉藤元長門市議。