戦争法案阻止へ…広げよう運動と世論

　5月22日、待ちに待った下関革新懇の憲法学習会が、勤労福祉会館で開かれました。冒頭、革新懇事務局長の臼井弁護士が、「ドンピシャのタイミング。まさに時宜を得た学習集会になりました。しっかり学んで、打って出て、戦争法案を必ず廃案に追い込みましょう」と訴えました。

　記念講演は、下関の東亜大学でも教鞭を取ったことのある東海大学法科大学院の永山茂樹教授です。
「戦争法案を学ぶ…『戦争ができる国』へ」と題して、九〇分たっぷり、実に解りやすく講演されました。
　講演の主な柱は、①戦争法と日本国憲法、②戦争法の概要、③戦争法の使い方、④戦争法と改憲の関係。
　そして、通常国会で戦争法を審議未了・廃案にさせる圧倒的な世論形成の重要性を強調しました。

▼ポツダム宣言…読んでいない！

　永山講演でも指摘された、志位・安倍党首討論で暴露されたこの歴史認識問題。世界との関係を「ご破算にしかねない」深刻な問題として国内外に衝撃が広がっています。
　六月県議会でも当然、知事の政治姿勢の根幹として、この問題について問い質していくつもりです。

■５月臨時議会報告②…委員会構成
　五月臨時議会で決まった六つの常任委員会と、議運の構成は次の通り（◎…委員長、○…副委員長）。議長は畑原氏（自民・岩国）、副議長は塩満氏（自民・下関）です。
　会派構成は、自民党系は３会派（自民党２４・自民党新生会５・自民党県政クラブ２）、公明党５、民主・連合の会４、日本共産党２、社民党・市民連合２、三つの一人会派は（新政クラブ・草の根・無所属の会）で、総数４７人の山口県議会となりました。

【議会運営… １ ３ 人】
◎友田…自民・下関
○先城…公明・下関
・俵田…自民・山口
・吉田…自民・山口
・河野…自民・光
・星出…自民・柳井
・河村…自民・周南
・藤井…自民・周南
・岡村…新生・宇部
・西嶋…民連・山口
・新造…県政・周南
・河合…共産・山口
・中嶋…社市・山小

【農林水産… ８ 人】
◎国井…自民・周南
○吉田…自民・山口
・篠崎…自民・宇部
・俵田…自民・山口
・田中…新生・萩
・曽田…公明・下関
・井原…草根・岩国
・中嶋…社市・山小

【環境福祉… ８ 人】
◎二木…自民・宇部
○星出…自民・柳井
・守田…自民・下松
・藤井…自民・周南
・橋本…新生・岩国
・小泉…公明・宇部
・佐々木…社市・宇部
・河合…共産・山口

【総務企画… ８ 人】
◎槙本…自民・岩国
○島田…自民・防府
・友田…自民・下関
・畑原…自民・岩国
・森中…新生・美祢
・上岡…公明・周南
・西嶋…民連・山口
・木佐木…共産・下関

【商工労働…８人】
◎石丸…公明・防府
○笠本…自民・長門
・新谷…自民・萩
・林…自民・下関
・高瀬…自民・下関
・岡村…新生・宇部
・戸倉…民連・周南
・新造…県政・周南

【文教警察…８人】
◎河野…自民・光
○江本…自民・山小
・柳居…自民・大島
・塩満…自民・下関
・先城…公明・下関
・井上…民連・防府
・合志…新政・山口
・澁谷…無所・防府

【土木建築…７人】
◎藤生…自民・山口
○平岡…自民・下関
・河村…自民・周南
・西本…自民・下関
・吉井…新生・熊毛
・秋野…民連・光
・山手…県政・岩国

■維新の地から安倍暴走政治を止めよう…山口県民集会に1000人

　二三日午後、曇天・小雨模様の中、山口市の維新百年記念公園・野外音楽堂で、「維新の地から安倍政権の暴走を止めよう…戦争をさせない山口千人委員会５・２３県民大集会」が開かれ、１０００人が集結しました。
　全体集会のスピーチは多士済々。山口大学の纐纈教授と、「住民投票の成果を活かす岩国市民の会」代表の大川牧師が主催者挨拶し、「平和フォーラム山口議長」の岡本さんが、行動提起を行いました。
　メインは、法政大学法学部の山口二郎教授。「平和国家の志を引き続ごう…安倍政権の改憲路線に抗して」と題して記念講演。 山口教授は冒頭、志位・安倍党首討論で露呈した「昭和天皇が受諾した、あのポツダム宣言すら、まともに理解していない安倍首相のお粗末・不忠極まる歴史認識」から切り込み、安倍改憲路線批判を展開しました。
　各地からの発信・告発は、岩国から愛宕山を守る会の岡村代表。沖縄からは「沖縄建白書を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の発起人の一員・石川元沖縄県教組委員長。
　そして連帯あいさつは、「山口県憲法共同センター」を代表して、藤永山口県労連議長が行いました。近年、原発問題や憲法問題で御一緒する機会が増えた下関市職労の若いみなさんとお会いできるのは、嬉しい限りです。
　この集会に参加した山口県議は、日本共産党県議団の木佐木と河合喜代さん。社民党の佐々木・中嶋県議、民主党は戸倉県議が参加。岩国の松田一志前県議候補も元気いっぱい岩国市議団とともに参加していました。
　六月上旬に党県議団は、岩国基地・愛宕山問題の視察・調査に入ります。

■来夏の参院選…春名比例候補が下関入り
　来年夏の参院選は、安倍改憲政権を打ち倒していく大政治決戦です。
　比例850 万で、8 議席獲得していく中国・四国担当の春名なおあき比例候補が、山口県入りしました。
　21日午前、山口県庁での記者会見に同席し、午後から下関の市役所前で街頭演説会を行いました。近藤・桧垣・片山下関市議と一緒に訴えました。

５月臨時議会の報告です

　５月１１日から１４日までの日程で、５月臨時県議会が開かれました。
　初日の議長・副議長選挙では、民主・連合の会（４人）からの打診も受け、議長選では、民主会派会長の西嶋裕作氏に、投票することになりました。
　議長選挙にあたっての「協定書」を確認・締結しての対応です。

■議長選に当たっての協定
　議長選挙に当たって、西嶋裕作議員と日本共産党県議団は、憲法と地方自治法に基づく民主的議会運営を進めることに合意しました。
　締結・確認した「協定書」の要旨は、左記の通りです。
①不偏不党の立場を貫き、少数会派の意見尊重など公正・公平な議会運営を行う。
②議会の審議権の拡大、チェック機能の拡大につとめる。
③より開かれた県議会の実現めざし、徹底した情報公開、いっそうの「民主的改革」を推進する。

▼正副議長選の結果
　議長選結果は…畑原氏（自民・岩国）が３８票。西嶋氏（民主・山口）９票で、六二代山口県議会議長は、畑原氏に決まりました。
　副議長選は…各会派の独自対応で、塩満氏（自民・下関）３７票、秋野氏（民主・光）４票、佐々木氏（社民・宇部）３票、木佐木（共産・下関）２票の結果でした。

▼所属会派は希望通りに
　所属会派問題では…
色々ありましたが、何とか希望通り、総務企画委員会に木佐木、環境福祉委員会に河合喜代さんを、送り込むことができました。
　議会運営委員会は、木佐木に代わって河合さんが入ります。
　十三日早速、４つの議案が委員会に付託されましたが、付託先はすべて総務企画委員会。
　午後から、唯一開催された総務企画委員会で、問題のある議案第３号「山口県税賦課徴収条例等に関する専決処分」について質疑を行いましたが、結局、委員会で発言したのは私だけ。
　約三〇分間、総務省から送り込まれた若手官僚・税務課長とのやり取りになりました。
　この質疑を受けて、十四日の本会議で河合喜代さんが、日本共産党県議団を代表して討論を行いました。
　因みに、総務企画委のメンバーは、委員長・槙本議員（自民・岩国）、副委員長・島田議員（自民・防府）、畑原議長（自民・岩国）、友田議運委員長（自民・下関）、森中議員（自民新生会・美祢）、上岡議員（公明・周南）、西嶋議員（民主・山口）に、木佐木（日本共産党・下関）の八人です。

議席の配置は…村岡知事と向き合う形で、前列右端に河合喜代県議。河合さんの後ろ２列目が木佐木です。

■上関原発ストップ…中電の延長申請は不許可にせよ

　戦争法案が国会に上程され、緊迫した情勢が続く五月十五日。
　昨年、村岡知事による中国電力への、上関原発計画・公有水面埋立免許延長申請めぐる６度目の補足説明求めた（一年間の猶予期間を与えた…大盤振る舞い！）回答期限を迎えました。
　この日、思想信条や党派・運動論の違いを超えて、結成された「上関原発を建てさせない山口県民連絡会」は、村岡知事に対して「上関原発計画予定地の公有水面埋立免許延長申請を不許可にする」よう、申し入れを行いました。
　約一時間にわたって、緊迫したやり取りになりましたが、結局、県当局は、相変わらず中国電力の代理人かのような対応に終始。
　安倍政権のもとで、国のエネルギー基本計画に、「原発の新増設」が明記されるまで、可否判断を延々と先延ばしする気配です。
　７度目の、補足説明を求めることなど言語道断です。
　この申し入れには、三人の共同代表…児童文学者の那須先生、上関原発住民訴訟原告弁護団長の田川弁護士、祝島島民の会代表の清水上関町議がズラリ並び、訴えの先頭に立ちました。
　山口県議も、日本共産党県議団の木佐木と河合喜代さん。社民党市民連合の佐々木・中嶋両県議、民主党の戸倉県議の５人が参加。
　さらに、日本共産党の藤本前県議と、無所属の小中元県議も駆けつけました。
　申し入れ後、県議会棟３階の陳情請願室で報告集会が行われ、今後の奮闘を誓い合いました。

■憲法蹂躙…戦争法案許すな
「憲法を乱暴に破壊する戦争法案は、絶対に許されない。廃案のため断固として闘います！」と、17日下関で街宣を行いました。
　相方は、元海上自衛隊員。かつて、護衛艦や掃海艇にも勤務したことのある、憲法共同センターの勝原さんです。
　どこでも人が寄ってきて、ミニ集会のようになりました。安倍政権の暴走政治への危機感と、日本共産党への期待を実感します。

「５・３憲法集会」に行ってきました

■「改憲許すな！通すな戦争立法！」…３万人の熱気
　「戦争立法」など安倍政権による憲法を無視・破壊する「暴走」に共同の力で立ち向かおうと、憲法記念日の３日、横浜市臨港パークで「平和といのちと人権を！５・３憲法集会」が開催され参加しました。晴れ上がった青空の下、ステージ裏も含めて会場からあふれる３万人以上が参加し、「憲法守ろう」との思いをアピールしました。

　集会よびかけ人６氏が発言。作家の大江健三郎さんは、安倍晋三首相が米国議会で米国の戦争の力強い仲間になると表明したことにふれ、「日本人は承認、賛同をしていない。それをはっきりいう必要がある」と強調しました。
　憲法学者の樋口陽一さんは「国会で立憲主義という言葉を聞いても、知らない人たちが憲法に手をつけようとしている」と批判。戦後、憲法を支えてきた国民のたたかいにふれ、「日本とアジア、世界の未来のために力を合わせよう」と呼びかけました。
　十一団体の代表がリレートーク。これに続いて、共産党・民主・社民・生活など各党が連帯の挨拶を行いました。
　日本共産党の志位委員長は、日本を「海外で戦争する国」につくり替える「戦争立法」の三つの大問題を指摘。そして「私は、心から呼びかけたい。『戦争立法』反対の一点で、思想・信条の違いを超え、国会内外で、すべての政党・団体・個人が力をあわせて、安倍政権のたくらみを必ず打ち破ろうではありませんか。世界に誇る憲法９条を守りぬき、９条を生かした平和日本を、みんなで力をあわせて築こうではありませんか」と訴え、大きな拍手に包まれました。
　午前中は、横浜市鶴見区で開かれた「第８回鶴見平和フェスティバル」に参加。
　青年の息吹に圧倒されました。

■河合県議と二人三脚…県議会スタート

　連休明けの七日、全員協議会が開かれ、新しい県議会がスタートしました。
　各議員が、出身選挙区別に座り、名前と所属会派などの自己紹介。
　私は…「議員バッチと一緒に、付けているのは９条バッチ。これから何処でも付けていきます」と表明。自民党県議からは「この９条バッチ、木佐木さんには、似合わないほど可愛い」とか、「まぁ木佐木さんなら、しかたがない」など、それなりに好評？です。
　定数４７の山口県議会の会派構成は…自民党・２４、自民党新生会・５、自民党県政クラブ・２、公明党・５、民主連合の会・４、日本共産党・２、社民党市民連合・２、新生クラブ１、無所属の会１、草の根１です。
　十一日から始まった臨時議会の様子は、次号で報告します。

■戦争立法許さぬ新たな闘いへ　五月一日夕方から、第８６回下関地区メーデが、海峡ゆめ広場で開かれ、１５０人が参加しました。
　私も日本共産党を代表して、挨拶させていただきました。下関地域労連傘下の各労組や生健会、新婦人、じん肺裁判原告団など次々と発言、元気いっぱいです。
　大平衆院議員や、来年夏に闘われる参院比例予定候補の春名さんからの連帯メッセージも紹介されました。
　安倍政権の地元から、何でもあり・やりたい放題の「暴走・強権・亡国・売国政治」に、ストップかけていく新たな総決起の場になりました。


■初めて参加…更正保護女性会
　５月２日、菊川町更生保護女性会（美輪佳代子会長）の総会が、菊川ふれあい会館で開かれ、来賓として総合支所長に続いて、自民党・林県議と日本共産党・木佐木が挨拶しました。
　起立はしても君が代斉唱はせず、挨拶の際も日の丸に敬礼しない、木佐木ですが、更生保護女性会綱領には感動。皆さんと一緒に唱和をさせていただきました。
　この綱領は３つの章からなり、日本国憲法の精神に基づいたものです。更生保護事業とボランティアに留まらず、地域の絆・ネットワークの要としての役割も発揮しており、菊川町更生保護女性会の皆さんの活動に敬意を表しました。
　記念講演も「まわりみちこそ本道」と題した抜群の面白さ。講師は…曹洞宗・高倉山願成寺（美祢市） の南住職さん。
　お寺に生まれながら、カトリック系の上智大学卒業後、アメリカ留学。27歳で寺を継いだ方で、東日本大震災の曹洞宗ボランティア隊長も務めたそうです。
　本当に学ぶことの多い総会でした。