大助の駆けある記

日本共産党・木佐木大助の山口県議会通信

6月県議会報告Ⅱ

2016年06月28日 | 記事
■一般質問①…TPP問題農業政策
 TPPと農業政策について伺う。安倍政権は、通常国会で成立させる筈だったTPPの承認( 批准) 案と関連法案は、国民の強い批判を前に、強行を断念せざるを得なかった。しかし参院選後の臨時国会等で、強行する構えを変えてはいない。
 わずかな国会審議でも明らかになったことは、TPP協定が、2013年の「国会決議」に二重に違反していることだ。

▼希代の大ウソ…反省の欠片もなしか
 一つは、「国会決議」が「国民に十分な情報提供」を求めているにもかかわらず、交渉過程や内容も何一つ答えず、異常な秘密主義で批准を強行しようとしていることだ。
 いま一つは、「国会決議」では農産物の重要5項目…コメ、麦、豚・牛肉、乳製品、砂糖は、関税撤廃を認めない…「除外」「再交渉」としていたにもかかわらず、それすら投げ捨てたことだ。
 重要5項目のうち3割の品目で関税が撤廃され、残る7割でも関税率を引き下げるなど「無傷な品目は一つもない」ことが明らかになった。
 しかも発効七年後には、日本だけが、残った関税も撤廃に向けた協議が約束させられている。
 こんな協定に調印して「聖域を守った」などというのは、国民への大ウソではないか。
 参考資料としてお示ししたが、安倍首相は、三年前「TPP断固反対、ウソつかない、ブレない自民党」と約束して、政権に返り咲いたが、これほど酷い公約違反はない。

▼亡国TPPは…撤回すべき
 農林水産業、食の安全、医療、雇用、保険・共済、政府調達など、あらゆる分野で日本の経済主権を米国を中心とする多国籍企業に売り渡す、亡国のTPP協定は撤回すべきと考えるが、見解をお尋ねする。
 二月議会で、総合企画部長は「今後の協定批准等にむけ、国会での議論をさらに尽くしていただきたい」と答弁されたが、現状のように、交渉過程が秘密のベールに包まれていては、総合的な調査を十分行うことはできない。
 山口県としても自らの問題として、国民・県民の判断に必要な情報を、すべて開示するよう政府に求めることは不可欠と考えるが、あわせて伺いたい。

▼安倍政権の意図的過小評価
 農業分野では、「ピンチをチャンスに」とか「攻めの農業」などと言われているが、中山間地が7割を占め、稲作を主要作物とする山口県にとって死活問題であり、TPP問題への認識が甘いのではないかと危惧している。
 昨年十二月議会で、我が党の河合議員も指摘したが、TPPによる農業分野への影響は、全国1兆1000億円。農業生産額の減少は、少なくとも13%との試算もある。
 安倍政権が示す「1300億円から2100億円」などという、意図的な過小評価に惑わされるわけにいかない。山口県の農業生産額に与える影響をどのように捉えているのかお尋ねする。

■立憲主義を取り戻す…歴史的な参院選 こうけつ野党統一候補は元気いっぱい
 歴史的な大政治戦・参院選挙が始まりました。 民進・共産・社民3 党と、市民連合や総がかり等の共同の候補、こうけつ厚・参院山口選挙区候補の出発式には、400人が参加。
 安倍暴走・強権政治の地元で、こうけつ候補の勝利を勝ち取り、「山口から日本を変えよう」と、熱気にあふれ団結と連帯をいっそう固めた、明るく力強いスタート集会となりました。出発式は、選対本部長の西嶋民進党県連代表。続いて、各党代表が決意表明。
 民進党は、菅直人元首相。
 日本共産党からは、「雨にも負けず、アベにも負けず」と切り出した山下芳生副委員長。
 社民党は、金子元衆院議員が、各党を代表して訴えました。市民団体から、ママの会山口も激励と決意を語りました。岩国から駆けつけた日本共産党の松田一志比例候補と、連合山口の会長さんも紹介されました。
 こうけつ候補は、「日本の明日がかかった歴史的岐路を迎えた中での選挙になりました。これ以上、安倍暴走政治を続けさせる訳にはいきません。みなさんと一緒に、その先頭に立って頑張ります」と訴え、「チェックc heck…! クリアc lear…! チャンスchance…! チェンジchange…!」のコールで、必勝への決意を固め合いました。
 この出発式には、社民党の佐々木県議と日本共産党県議団の河合・木佐木も参加しました。


■共産党の比例躍進へ松田選挙カーも全力
 松田一志・日本共産党比例代表候補も、県下全域を全力疾走です。
「日本共産党は、アベ暴走強権政治に厳しい審判下すためにも、野党統一候補のこうけつさんを必ず国会に押し上げるため全力を尽くします。
 そして比例代表選挙では、全国850万票・9議席獲得めざして頑張っています。この安倍首相の地元中の地元でこそ、ご支持を大きく広げて下さい!」等と訴えています。
 二七日には、大平衆院議員が長門市入り。林市議と木佐木も一緒に訴えました。