読む日々

テーマばらばらの読書日記

ふたりのロッテ

2013-11-07 | 
「ふたりのロッテ」エーリヒ・ケストナー作 高橋健二訳


大好きなケストナー。蔵書です。
これも学校に寄付しようかどうか悩み中で読み返しました。

やっぱり面白い。
父親母親に、物心つく前にそれぞれ引き取られた双子が、サマースクールで出会い、お互い入れ替わってそれぞれの親の元へ帰り、最後は大団円を迎える物語。

ロッテの代わりに母の元へ帰ったルイーゼに、母が気づく場面は何度読んでも泣いちゃう。

手放すのは惜しいような、でも色んな子供に読んでほしいような。
悩みは続く…

まともな家の子供はいない

2013-11-07 | 
津村記久子「まともな家の子供はいない」


表題作とスピンオフ?の「サバイブ」の二編。

表題作は
働かない父親、なのにその父を愛してるらしい母親、大学生だけど、なんか自分とは違う兄とその彼女、らと関わりたくなくて図書館や、友人のナガヨシの家を徘徊するセキコ。受験を控えた中3の夏休みの苛立たしさや焦りや何かぐちゃぐちゃした物を描いていて、懐かしくて興味深い。

サバイブは、セキコの塾の同級生いつみが主人公。表題作でポロリと、母親は不倫したのに今の地位にそのまま居残れ、相手は家庭崩壊と言っていたんだけど、その顛末。

どちらも、親にはいくつになっても親の人生があるけど、子供にとってはあくまでも親は親だし、大人の事情はあくまでも理解不能なスタンス、ってこと?

満足度80