平成16年5月24日(月)
諸田玲子「月を吐く」
徳川家康の正室・築山殿の一生。
今川義元の姪、瀬名姫は、恋しい幼馴染を諦め、今川家人質の松平元信と政略結婚をした。たぐい稀な美貌と知性を備えた瀬名は、正妻築山殿として家康の愛情を一身に受け、長男・信康を産む。だが家康をめぐって姑・於大の方との壮絶な戦いが始まり・・・戦乱の世に翻弄され、姑の策略によって悪妻の烙印を押された女の生涯。
--------------おそらく、文庫の裏書きの引用です。
感想・・・築山殿の事はずーっと気になっていた。本当にイヤなヤツだったのかなあ?と。今回の解釈はすごーく良かった!
姑・於大に対する表現も、満足。あのタヌキじじいの母親が、広い心の持ち主のはずない!!と思っていた。最後、大どんでん返し。侍女が身代わり・・っていうのは、やはりアリかな、と。
<追記>
「氷葬」で諸田玲子に心を鷲掴みにされ、これを読んでもう心酔しちゃいました。もともと築山殿にすごく興味があって、家康関連の本なんかを読んでいたんですが、どうも納得のいく表現が見つからずにいました。今川家が人質に差し出すほどの一族の娘が、気位が高いだけのおバカな女、なんて事、あるのかなあ、って。しかも嫡男の信康って、家康も凄く大事にしていたし、デキもよかったんでしょうその母親が賢い人じゃないはずがない。で、この於大の方陰謀説はすごい納得
この於大の方に関しては、逆にずっと胡散臭いなあ、と思っていたので。
この本の中で、築山殿は生き延びて、たぶん初恋の人と幸せに暮らすんだろうな、というラストだった記憶が。
読後感もとってもいいから好きです。
諸田玲子「月を吐く」
徳川家康の正室・築山殿の一生。
今川義元の姪、瀬名姫は、恋しい幼馴染を諦め、今川家人質の松平元信と政略結婚をした。たぐい稀な美貌と知性を備えた瀬名は、正妻築山殿として家康の愛情を一身に受け、長男・信康を産む。だが家康をめぐって姑・於大の方との壮絶な戦いが始まり・・・戦乱の世に翻弄され、姑の策略によって悪妻の烙印を押された女の生涯。
--------------おそらく、文庫の裏書きの引用です。
感想・・・築山殿の事はずーっと気になっていた。本当にイヤなヤツだったのかなあ?と。今回の解釈はすごーく良かった!
姑・於大に対する表現も、満足。あのタヌキじじいの母親が、広い心の持ち主のはずない!!と思っていた。最後、大どんでん返し。侍女が身代わり・・っていうのは、やはりアリかな、と。
<追記>
「氷葬」で諸田玲子に心を鷲掴みにされ、これを読んでもう心酔しちゃいました。もともと築山殿にすごく興味があって、家康関連の本なんかを読んでいたんですが、どうも納得のいく表現が見つからずにいました。今川家が人質に差し出すほどの一族の娘が、気位が高いだけのおバカな女、なんて事、あるのかなあ、って。しかも嫡男の信康って、家康も凄く大事にしていたし、デキもよかったんでしょうその母親が賢い人じゃないはずがない。で、この於大の方陰謀説はすごい納得
この於大の方に関しては、逆にずっと胡散臭いなあ、と思っていたので。
この本の中で、築山殿は生き延びて、たぶん初恋の人と幸せに暮らすんだろうな、というラストだった記憶が。
読後感もとってもいいから好きです。