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岩手県花巻市 宮沢賢治記念館①宮沢賢治の遺書 愛用のチェロ

2023年11月22日 15時29分57秒 | 岩手県

宮沢賢治記念館。レストラン「山猫軒」。花巻市矢沢第1地割。

2023年6月10日(土)。

滝沢市の鬼越蒼前神社と周辺で「チャグチャグ馬コ」を見学後、10時10分ごろ滝沢市役所の駐車場を出て、花巻市の宮沢賢治記念館へ向かい、胡四王山山上の駐車場に11時45分ごろに着いた。駐車場の東端にレストラン「山猫軒」があり、西端に宮沢賢治記念館がある。山猫軒の売店を覗いたあと、記念館に向かった。

1980年代に宮沢賢治記念館を見学し、盛岡市を定期観光バスで見学、渋民で石川啄木記念館を見学した。鉄道とバスしか利用しなかったので、イギリス海岸を見学できなかったのが心残りになっていた。

展望ラウンジからの眺望。

賢治と仏教の出会いは、10歳の時に大沢温泉で父が主催した仏教会に参加した事から、という説もあります。幼いころ、伯母のヤギに子守歌のように聞かされていた「正信偈」や「白骨御文章」を仏前で暗唱したり、また、父も仏教会を主催するなど、仏教の素地は家庭環境から作られていましたが、真に仏教に目覚めたのは、中学3年の時に浄土真宗の願教寺で開かれた夏期仏教講習会に参加したころでした。以来、毎年参加して、住職で仏教学者の島地大等の法話に聞き入りました。

盛岡中学を卒業した後、病気、入院、将来の進路をめぐる父との対立などですっかりノイローゼ状態になっていた賢治は、島地大等編の「漢和対照妙法蓮華経」と出会い、強い衝撃を受け、のちの一生を決定するほどの契機になったと言われています。

トシの病気の際、看病のために行った東京で田中智学の講演を聞いたことがきっかけで、田中智学の創設した在家宗教団体、国柱会に入会し、死ぬまで会員を通しました。日蓮思想に傾倒していった背景には、浄土真宗に深く帰依していた父との対立があったとも言われていますが、国柱会は、賢治と彼の作品の上に大きな影響を与えました。

「この一生の間どこのどんな子供も受けないやうな厚いご恩をいたゞきながら,…たうたうこんなことになりました。今生(こんじょう)で万分一もついにお返しできませんでしたご恩はきっと次の生(せい)又その次の生でご報じいたしたいとそれのみを念願いたします。

どうかご信仰といふのではなくてもお題目で私をお呼びだしください。そのお題目で絶えずおわび申しあげお答へいたします。

九月廿一日 賢治   父上様 母上様」

宮沢賢治の遺書。「九月二十一日 宮澤政次郎・イチあて 封書」

『兄のトランク』(宮澤清六 筑摩書房 1987)「そこでもう死ぬ覚悟を決めて、両親と私共に宛てて遺言状を書いたのであったが、奇しくもそれは二年後に死んだ月日と同じ九月二十一日であった。」

宮沢賢治が亡くなった後に、賢治の弟・宮沢清六は、賢治が使っていた大きなトランクの蓋の後ろのポケットの中から、一冊の手帳と、両親宛と弟妹宛の遺書を見つけた。

妹トシのバイオリン。

宮沢賢治愛用のセロ(チェロ)。

岩手県滝沢市 チャグチャグ馬コ 鬼越蒼前神社②境内から行進


岩手県滝沢市 チャグチャグ馬コ 鬼越蒼前神社②境内から行進

2023年11月22日 15時24分16秒 | 岩手県

チャグチャグ馬コ。鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社。岩手県滝沢市鵜飼外久保。

2023年6月10日(土)。

チャグチャグ馬コの行進鬼越蒼前神社を9時30分に出発する。8時30分ごろから飾り付けられた馬と人の一団は鬼越蒼前神社に各地から入場し、人馬一体となって社前でお参りして無病息災を祈る。これが本来の「蒼前詣り」の原型である。

「蒼前」とは、遠い昔、東北地方に住んでいた病馬の治療や農耕技術の巧みな馬匹育成者の名前といわれており、鬼越の蒼前神社には農業の神・馬の守り神として男子騎馬像の蒼前様が祀られている。

蒼前神社の縁日は旧暦の端午の節句になっている。ちょうどこの時期は当時、水田の代かきの最盛期に当り、田打ちに続く代かきの重労働で馬がへとへとに疲れるころであり、馬を連れて蒼前神社で無病息災を祈るとともに、人馬そろって「さなぶり」を楽しむ風習が生まれた。さなぶりは早上(さのぼり)、早(さ)は稲のことで、田植えがすんだ祝いを意味し、やがて農作業の骨休みをかねた祝宴全般を指すようになった。

1930年に馬好きで知られた秩父宮殿下が来県した際に、蒼前神社参詣後に列を成して盛岡八幡宮の神前馬場で馬ぞろいを見せたところ大変な評判となったため、翌年からお参りの後盛岡八幡宮まで行進し、開催するのが恒例となった。

昭和20年からの2年間は行事が中止されたが、有志により復活した。パレードへのさまざまな工夫が施されるようになり、年を追って華やかな行事へ変化を遂げていき、初夏を彩る風物詩として全国的に知られるようになった。昭和53年に文化庁から「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選択され、平成8年には「チャグチャグ」となる鈴の音が、環境庁(当時)の「残したい日本の音風景100選」に選出された。

お参りを済ませた成人男性に酒が振る舞われる。

社殿の横で隊列を組む。

境内で順番を待つ仔馬と母馬。

9時20分過ぎに1頭目が境内から鳥居へ向かい、行進が始まった。

9時30分過ぎ。岩手山と水田風景のベストポイントを通過。

9時35分ごろ、左へ行進する馬列と別れ、直進して滝沢市役所へ向かった。

10時ごろ滝沢市役所前に着いたが、行進はまだ来ていなかった。

10時10分ごろ滝沢市役所の駐車場を出て、花巻市の宮沢賢治記念館へ向かった。

岩手県滝沢市 チャグチャグ馬コ 鬼越蒼前神社①