いちご畑よ永遠に(旧アメーバブログ)

アメーバブログ「いちご畑よ永遠に(旧ヤフーブログ)」は2023年7月に全件削除されましたが一部復活

青森県 野辺地町立歴史民俗資料館① 重文「板状立脚土偶・愛称:縄文くらら」

2023年07月28日 20時10分59秒 | 青森県

野辺地町立歴史民俗資料館。青森県野辺地町野辺地。

2022年10月2日(日)。

八戸漁港の舘鼻岸壁朝市に1時間ほど滞在したのち、下北半島を目指し一気に北上。その手前の野辺地町立歴史民俗資料館へ立ち寄ることにして、9時ごろに着いた。入館料210円。障害者無料。

歴史民俗資料館の考古部門では、野辺地町から出土した旧石器時代から平安時代までの資料を展示している。主な展示資料は、重要文化財「自立できる板状立脚土偶・愛称:縄文くらら」(縄文時代後期・有戸鳥井平(ありととりいたい)(4)遺跡出土)。重要文化財「赤漆塗木鉢」(縄文時代前期・向田(18)遺跡出土)。県重宝「東日本の考古研究に大きく貢献した資料として知られる縄文時代草創期の長者久保遺跡の出土品」など。

重要文化財「板状立脚土偶・愛称:縄文くらら」。縄文後期・有戸鳥井平(4)遺跡出土。

高さ32cm、縄文時代後期の土偶。平成10年の発掘調査で頭部・胴部・左脚・右脚の5つに割れた状態で出土したが、その後、欠落した部分がなく復元された。

土偶の特徴は自立できることで、胴部は、北東北地方の土偶の特徴である逆三角形の板状であるが、ここに立体的な脚がつけられ、以降の立体的な土偶づくりのはじまりを見てとることができる。

縄文時代後期における東北地方を代表とする土偶として、造形的な特徴を良く示している。

 

重要文化財「赤漆塗木鉢」。縄文前期・向田(18)遺跡出土。

日本最古の螺鈿細工が施された形跡のみられる漆器。縄文時代前期の木製鉢。コナラをくり抜いて作った器の内外面に赤漆が塗られ、突起には小さな巻貝のふたを貼り付けて装飾した跡が見られる。直径が42cmとこの時代の漆器では国内でも例をみない大きさである。

 

青森県八戸市 巨大朝市・館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)


青森県八戸市 巨大朝市・館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)

2023年07月27日 20時32分12秒 | 青森県

巨大朝市・館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)。八戸市新湊三丁目。

2022年10月2日(日)。

道の駅「はしがみ」で起床。早朝の見学は八戸漁港の舘鼻岸壁朝市から始まった。舘鼻岸壁朝市は旅行前の見学地選定のため「るるぶ」などを見ているときに知った。面白いと思ったが、日曜日の早朝なので旅程に合うかどうか名古屋の自宅を出た9月23日には分からなかった。月曜日を下北半島の恐山などを見学することにして、青森市から三沢・十和田市を南下して八戸市まで来たために、運よく朝市を体験することができた。朝市は飛騨高山、能登輪島、高知市などで見てきたが、岸壁は初めてだ。朝食を抜いて、岸壁の駐車場に着いたのは5時50分ごろだった。

館鼻岸壁朝市は、普段は何もない広大な岸壁に、毎週日曜日の早朝にだけ出現する。全長約800メートルにわたって300店程が立ち並び、毎回数万人もの人出を誇る、青森県内・東北はもちろんのこと、国内でも最大級の朝市である。

せんべい汁。200円。店の裏側には、たいていテーブルとイスのイートインスペースがある。

海産物が並ぶ。

ニシンの焼き魚。200円。京都でニシンそばを食べたことはあるが、日本でニシンを食べられるとは思わなかった。

売られているのは海産物だけではない。農産物、手作りパン、韓国グルメ、台湾グルメなども人気がある。

「いちご煮」と「いちご煮の炊き込みご飯」セット(中)。

八戸名物「いちご煮」は1990年代後半に八戸から盛岡まで旅行したときに、八戸市内の料理店で真っ先に食べた名物料理である。

八戸らしい魚の炭火焼きも。珍しい回転式の魚焼き。

1時間ほど滞在して、下北半島を目指し一気に北上。その手前の野辺地町歴史民俗資料館へ立ち寄ることにした。

青森県八戸市 蕪嶋(かぶしま)神社 葦毛崎展望台 国名勝・種差海岸(たねさしかいがん)


青森県八戸市 蕪嶋(かぶしま)神社 葦毛崎展望台 国名勝・種差海岸(たねさしかいがん)

2023年07月26日 21時59分18秒 | 青森県

蕪嶋(かぶしま)神社。八戸市鮫町鮫。

2022年10月1日(土)。

八戸市是川の是川縄文館、是川一王子遺跡、風張1遺跡を見学後、太平洋岸へ向かった。15時過ぎに蕪嶋神社手前の駐車場に到着。下の車道と上の歩道は神社下の鳥居で合流し、頂上の神社へは参道の石段をかなり昇ることになる。

蕪島は種差海岸の北端にあり、ウミネコ繁殖地として国の天然記念物に指定されている。また、2013年5月に三陸復興国立公園に指定されている。

「島」と呼ばれているが、内務省と海軍省の委託工事として1942年に旧海軍により2年がかりの埋め立て工事が行われ、本土と陸続きとなった。

ウミネコは漁場を知らせてくれる鳥であり、弁天様の使いとして大切にされてきた。そのため人家の近くでありながら島全体がウミネコの大繁殖地になっていて、毎年2月下旬から4月中旬にかけて飛来し、ナタネの咲き乱れる5月ごろ営巣・抱卵、6月に孵化したヒナが7月には巣立ち、8月には島を離れていく。その数約4万羽。日本には10か所ほどウミネコの繁殖地があるが、ウミネコの巣を間近に観察できる唯一の場所であることから、1922年に天然記念物に指定された。

蕪嶋神社は社伝によれば永仁4年(1269年)に江ノ島弁才天を勧進したのがはじまりだという。祭神は市寸嶋比売命、多紀理毘売命、多岐都比売命の宗像三女神で「蕪嶋の弁天様」として信仰を集めてきた。弁財天は商売繁盛や子授けにご利益があるとされているが、漁業の守り神でもある。2015年11月5日未明全焼した。

再建工事は2016年11月に開始され、2020年に再建工事が完了した。

神社の周囲を歩くことができるように通路が作られており、周囲の景色が楽しめる。

アメリカ人らしい10人ほどのグループが見学しており、次の葦毛崎展望台でも見かけた。三沢の米軍基地関係者のような気がした。

葦毛崎展望台。八戸市鮫町日蔭沢。

葦毛崎展望台は、鮫角(さめかど)灯台の前の岬にある。太平洋戦争末期には旧日本軍が軍事施設として使用していたが、現在は展望台として一般開放されている。太平洋を見渡す素晴らしい眺望が満喫できるビュースポットである。

種差海岸(たねさしかいがん)遊歩道の起点である。国名勝・種差海岸は、青森県八戸市最東部に位置し、太平洋に面する海岸である。三陸復興国立公園内にある。

三陸海岸は、岩手県宮古市から南側がリアス式海岸となっているが、当海岸を含む同市から北側は海岸段丘(海成段丘)となっている。

当海岸の海岸線は、岩礁海岸・砂浜海岸・海食海岸など多様な地形が続く。北部では荒々しい岩石が露出した磯が見られる。

 

国名勝・種差海岸(たねさしかいがん)。八戸市鮫町棚久保

種差海岸駅周辺には天然の芝生におおわれた段丘面が広がり、太平洋の眺望とあわせ開放的な景観となっている。南端の大久喜までは岩山が現れる。

司馬遼太郎は「街道をゆく」『陸奥のみち』(1978 年)で紹介している。

「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき、一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。」

 

16時を過ぎたので、道の駅「はしがみ」へ向かった。翌朝の見学は八戸漁港の舘鼻朝市で始まった。