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岩手県花巻市 花巻市博物館①縄文時代の複式炉

2023年11月24日 14時54分32秒 | 岩手県

花巻市博物館。花巻市高松。

2023年6月10日(土)。

胡四王山の山上にある宮沢賢治記念館と胡四王山神社を見学後、麓にある花巻市博物館を見学した。

 

上台1遺跡。縄文時代早期(1万1500年前 - 7000年前)。岩手県最古の竪穴住居跡。

溝形落し穴。

複式炉のある復元住居跡。久田野 (きゅうでんの) Ⅰ遺跡。

複式炉縄文時代中期中葉(約4500年前)に出現し、後期初頭(約4000年前)には消滅する。

複式炉の分布は南東北地域の大木式土器の分布圏と一致している。

実物の調査から土器埋設石囲炉では土器の焼け具合から、日常的に火を焚いていたことが分かった。複式炉の役割として、マツリとの関連説、トチの実などを調理するために大量の灰を生産する必要があったためという説などがある。

久田野 (きゅうでんの) Ⅰ遺跡は市内の東部、北上川とその支流・猿ケ石(さるかいし)川にはさまれた台地上にあります。周辺には縄文時代中期の大きな集落跡として知られる久田野Ⅱ遺跡などの遺跡が密集しており、一帯は市内でも有数の縄文遺跡群となっています。

これまでの発掘調査では、今から約4,500から4,000年前の縄文時代中期後半の竪穴住居跡3棟や陥し穴(おとしあな)状遺構11基が見つかっており、特にも北西向きの斜面部から見つかった住居跡には複式炉(ふくしきろ)と呼ばれる特徴的な炉跡(住居内部の壁際近くに石敷きの掘り込みと土器を埋めた炉が続くもの)があり、注目されます。

久田野Ⅱ遺跡。 

矢沢小学校近くの久田野Ⅱ遺跡で昭和63年に行われた試掘調査では、多くの遺構・遺物)が発見されました。平成2年の調査では、長さ12.6m幅9.2mの小判形をした大型の竪穴住居跡が見つかりました。その後の発掘調査では、中央に「広場」をもつ、主に縄文時代中期(約5000~4000年前)の市内でも有数の大きな集落跡であることがわかりました。

10年以上にわたる調査により、大量の土器や石器、竪穴住居跡20棟以上、石囲炉(いしがこいろ)17基ほか多数の土坑、柱穴などが確認されています。

岩手県花巻市 宮沢賢治記念館②「雨ニモマケズ」手帳 胡四王神社