ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

佐賀駅から中心街を歩く(その2)

2013年04月10日 00時04分18秒 | 旅行記

 以下は、「待合室」の第345回として2010年1月12日から22日まで掲載した記事です。写真の撮影日は2009年8月3日です。ほんの一部を除いて内容には一切修正を施しておりませんので、御注意ください。

 さて、私は佐賀駅南口から南へ歩いています。佐賀城址へ向かっていることになります。しばらく歩くとアーケード街が見えてきました。これまで、私が訪れた九州のアーケード街は、福岡市中央区天神の新天町など一部を除いて衰退あるいは疲弊の様子をまざまざと見せ付けていますが、佐賀市の場合はどうでしょうか。

  「しらやま商店街」と書かれたアーケードの入口です。右側に有料駐車場があるのですが、車はほとんどありません。人も歩いていないので、嫌な予感もします。いかに真昼とはいえ、買い物客がいないのでしょうか。とにかく、アーケード商店街の中に入ってみなければわかりません。

 先ほどの入口から商店街の中に入ってみました。予感通りでした。ほとんどお客がいません。アーケードに「さが銀天夜市」という垂れ幕がかけられていて、そのすぐ後ろには七夕の飾りもあります。それにしては寂しい感じです。県庁所在都市の中心街のアーケードでもこれほど寂しい所は、九州では佐賀市だけでしょう。大分市に住んでいた時にはセントポルタ中央町によく行きましたが、人通りという点で全く違います。同じ大分市の中央町にある竹町商店街も、ここまで寂しくはありません。「しらやま商店街」を私が歩いて思い出したのは、中津市、臼杵市、佐伯市、田川市、直方市、大牟田市、旧甘木市 (現在は朝倉市)の商店街です。臼杵市と佐伯市のアーケード商店街を除き、この「待合室」で取り上げています。

 この寂れた商店街に「ジョブカフェSAGA」、「ヤングハローワークSAGA」があります。はっきり言って設置場所を間違えています。いかにもお役所仕事らしいと記すのは、言葉がきつすぎるでしょうか。首都圏や京阪神と同じ感覚でいては他の地方を理解できません。どの地方であれ、若者が遊びに来るような所に作らなければ意味がないと思うのです。中に入っていませんのでよくわかりませんが、どのくらいの利用率なのでしょうか。土曜日と休日に開いていればまだ「使える」場所となりますが、そうでなければ、設けるだけ無駄でしょう。

 アーケード商店街を少しばかり外れると、このような小路がありました。首都圏では武蔵小山に少しばかり似ています。飲み屋などがあるからです。しかし、武蔵小山よりも道幅が狭いように感じます。元住吉の商店街に交差する脇道に入ると、やはり幅の狭い道がありますが、ほとんどは住宅地となっています。

 アーケードの影が手前にありますが、一角が完全な空き地になっています。あまり広くない土地ですが、かつてはここに建物があり、店舗が構えられていたはずです。しかし、今は何もなく、雑草が生えています。これではアーケードの意味がなくなりますが、九州ではこのような商店街が少なくありません。しばらく、ここはこの状態のままなのでしょうか。

 よく指摘されることですが、日本では一極集中傾向が続いています。全国的にみれば東京への一極集中ですが、各都道府県ごとにみるならば県庁所在都市への一極集中です。そして、各地方別にみるとその地方の代表都市への一極集中という現象があります。九州では福岡市への一極集中です。


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