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地震列島、制度なき官僚的支配、余震って何?

2021-02-15 22:56:27 | 参考資料-それ以降
週末に大きな地震があった。10年前の3月のことを思い出さないわけにはいかない場所だった。

今回はマグニチュード的には10年前ほどではないにせよ、しかし7を超えていたので宮城、福島の境目付近を中心に非常に大きな揺れが生じていたようだった。

また、震源が深めだったことから地震の揺れはほぼ全国に広がっていた。

これが直後。左上の数字が自国。23時8分32秒。


濃い赤が最大加速度1000程度の、とても大きな揺れというより、モノが飛び上がる重力加速度。

(まったく私見のだいたいの目安として、オレンジ以上だとしっかりとした地震が体感され、黄色だとああ地震だといった感じが体感され、緑だと気付かない人も多いぐらいの感じじゃなかろうかと思う。)

この後、徐々に揺れの地域が拡大して、ほぼ1分ぐらいで本州西部まで行きつき、2分後がこんな感じ(1分30秒後あたりのスクリーンショットを取るべきだったが、忘れた)。




■ 組織がよくわからない官僚国家って何?

で、上のマップは防災科研の通称「強震モニタ」と言われているモニタから撮ったもの。2011年3月以来、かなり熱烈なフォロワーがいて、大きな地震のたびにサーバーがパンクしていたが、最近はかなり安定的になった。そう言える私もまた継続的なフォロワーといっていいでしょう。

で、その存在は知られている人には非常に知られている防災科学技術研究所(防災科研)は科学技術庁の付属機関として出発した国立の機関なのだが、私が思うに全体としては知名度が低い気がする。

多くの人は天災といえばまず気象庁を頼りにしてるし、NHKも基本は気象庁の出すものを中心に報道を組み立てている。

このあたりの連携を知りたいものだ。わかりやすいデータを使えない理由は何なのだろう、NHKさん、とかしばしば思う。

また、防災科研は長年眺めていて思うのだが、なにかこう、そこはかとなく右翼っぽいと思わせるものがある。なぜなのだろうか。別に批判したいがために言ってるのではなくて、日本の防災行政はよく考えるとよくわからない建て付けになっているとずっと思ってる。

で、その防災科研のホームページを今これを書きながら開けてみたら、今年の2月10日、つまりついこの間、「来きたるべき国難級災害に備そなえて2021」なる対話形式の催しをやっていたそうだ。

昨年度に引き続き池上彰氏を特別ゲストコメンテーターにお迎えし、 「来きたるべき国難級災害に備そなえて2021」をテーマとして、来年で10年目となる東日本大震災を振り返り、また、近年頻発する豪雨災害を教訓として、命を守る観点から何をなすべきかを皆様と共に考えてまいります。 


国難というワードチョイスが、まぁその、例の特定の流れを思い出させるし、出ている国会議員もそんな感じ。

でしょ、やっぱり妙な色付けがある組織なんだなと改めて思った。


いろんな組織がそれぞれに研究していくことはいいと思うけど、国の予算を使って防災のような国民全体のための仕事をしている人たちの管理運営というのは、それなりに国民向けにわかりやすくできていてもいいのではなかろうか。

日本を表す言い方として、しばしば、官僚国家なんです、みたいなことを言う人がいるけど、私が思うに、何か様々なところでどこがどうなのかよくわからないのも日本だと思う。つまり、機構が統制しているというほど機構は整っているのだろうか????って感じ。


それは何か、大昔の日本を律令制国家だったと思ってる人たちがいるが、よく見れば、それはまぁそういう理念とか名前はありましたが実情は・・・というのと似ているのかもしれない。


■ 余震なるもの

で、今般の地震を政府の地震調査委員会は、2011年の巨大地震の余震だと考えていると言っている。

だがしかし、ふと思うに、余震って何なのだろうか。

つまり、この地域に限らず日本列島周辺はひっきりなしに地震がある。

今般の地震が2011年の3月の地震の余震だったとしたら、ここまでの10年間たびたび起こっていた大小の地震もまた余震ではなかろうか? そうだ、地球の年代にしてみればほんの一瞬さ、など言って終わりにしてみたい気もするが、だがしかし、それでも解決しない。2011年3月以前にもまた、大小の地震が同じ地域でひっきりなしに起こっていた。それらは何の余震なの?

こんな感じで日本列島は絶えず揺れている。2011年3月の大地震の前も後も。

日本全国 広域 最新30日間 の震央分布図





こうしたことから何が考えられるのか。まぁ当てずっぽうですが、

1) 余震という言葉の使い方が不用意だ
2) 余震の定義が不用意だ
3) 地震の発生機構の説明が適切でない

って感じかしら。

とても大胆なことを言っているような気もするけど、でも、最低限、政府の委員会のエライ先生の説明は、何を言っていることにもならないということだけは確かだろうと思う。

平田委員長は2011年に起きた東日本大震災の余震との見方を示した。 
(中略)
 平田委員長は、今後の長期的な地震活動について「プレートの境界、内部ともに強い揺れが起きて、高い津波を引き起こす可能性もある」と述べた。 


ほとんどもう、長期的には人は誰でも死ぬと言ってるようなものではなかろうか、これ。



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1 コメント

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この手の役所って (tamuken7)
2021-02-16 01:53:27
役立つ情報を一切発信しませんね。知的障害
税金返せ
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