これからやってくるのかどうか知らないですけど、ともあれ、アメリカ国内から、CIAはウクライナで反乱を起こそうという計画をソ連があった時から持っているが、もうそれダメっしょ、という記事が出てた。
ロサンゼルス・タイムズに25日に出ていた。
Op-Ed: The CIA has backed Ukrainian insurgents before. Let’s learn from those mistakes
実際、今回も2015年からウクライナ人を連れ出してアメリカで訓練していたと既に報道されていたし、1月には、ロシアが侵略したら、それらのinsurgent集団が活躍するだろう、みたいな記事があちこちに出ていた。
CIA-trained Ukrainian paramilitaries may take central role if Russia invades
CIAトレーニングの兵が「分離派」が支配するドネツクの「前線」に忍んでいくの図、らしい。
今となってみるに、これじゃ、ミンスク合意もへったくれもないのも当然なんだよな、と改めて思う。
キエフの傀儡政権とそのハンドラーのCIAのおっさんたちにとって、ドンバスのキエフ政権に反対している人たちは、ウクライナ国民の一部ではなくて、敵だという設定で教えるんだもの。
そして、だからこそ、ドネツク、ルガンスクの人たちは、今に至るまで、ウクライナの東南部の住民ではなくて、「親ロ派」だのrebels(反乱者)だのというタグで分類される。
全般的には、要するに、アフガニスタン化であり、それはつまり、「テロリスト」の養成と同じ手法ですね。とにかく「敵」を作ってそれに向かっている気にさせる。市街地に入って行って、一般人を盾に戦うことを教え、それに大義があるんだ、と心理操作する。これがCIA。MI6も同じでしょう。
で、だからこそ、クーデターによって政権を奪取することが必要だったわけですよね。だってまともな政府なら、ちょっと待てよ、と。いかにアメリカやヨーロッパが金をくれるといっても、どうもおかしなプログラムを持ってきてるぞ、と気づく。そこでやめようとする。市民にそれを訴えたら、そりゃそうだ、となる。
であらばこそ、傀儡政権が必要であり、であらばこそ、無意味なまでの「ヘイト」が必要だ、ということ。どうしてそうなのかわからないが、とにかく、ロシアは天敵だ、悪の帝国だ、場合によっては、シオニストだ、ユダヤだ、ロスチャイルドだ、世界の共産化だ、となんだっていいわけです。夢想によってくっついていく類の人間を作れるなら。あとは金。それは刷る(笑)。
ウクライナで起きてることは、この1月、カザフスタンで、治安当局者が過激派が入って来ているのに止めなかったことを理由として逮捕され、そこから治安機関を含む政府の総入れ替えみたいなことが起こったことを思い出させられる。
使用した軍事・技術のスケールは違うけど、結論は一緒になるんじゃないか。いわゆる戦犯の大量逮捕が待ってるでしょう。ロシアは、ウクライナの、脱ナチ化+脱軍事化が作戦の目標だと言ったが、その脱ナチ化にはこれらの外国教唆の一群の排除が当然に含まれると思う。
■ ヨーロッパ、ネオナチ同盟
思えば、2019年にこんなことがあった。
ロシア連邦安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフさんは、最近のインタビューで、
ヨーロッパでネオナチ同盟が出来ることを排除しないと言っている。
バンデラを称えるウクライナ&欧州ネオナチ同盟
で、ここで重要な役割を果たすのが、西側が教えている歴史が、実に、既に、かなりナチ化しているという事実でしょう。
前から書いている通り、ナチも悪いがスターリンも悪い、とかいう迂闊なことを言っているうちに、ウクライナから東ヨーロッパは、時間軸の特定なく、ソ連にかき混ぜられて苦労したのだ、みたいな話になってる。
ソ連がナチを倒し、ソ連、東欧の1200ぐらいの都市からナチの兵隊を追い出した、という歴史的事実を教えてこなかったことは、この謀略にとって実は重要な役割を果たしていた、というところだと思う。
ブタペストがどうやって陥落したのかなんて、日本で見られるほとんどの歴史解説に書いてないと思う。
1945年2月13日、ブタペストついに陥落
ハンガリーとくれば、ソ連が憎い、でお終い。そこはそれでいいんだが、その前にハンガリーはソ連に攻めに行っていたという事実さえ知られてないのじゃないか?
アウシュビッツは、赤軍がポーランドを解放中に解放されたのだ、ということすら知られてない。最近は、これも米が解放したと思ってる人が多いようだ。
そうすると、じゃあ誰がナチを倒したのだ、ということとなり、それは英米です、とかいう、うすら寒い嘘が穴を埋める。
米政府:米英がナチを打ち破りました
そして、こんなことに驚く人が多数出る始末。
WW2の決定的な勝者はソ連だよと人々が言うの巻
ということで、いやほんと、戦後の体制はナチ2.0だったんだなと、毎週結論してる気がするが、否定できない。
■ オマケ
どうも多くの人は、ウクライナはNATOに入ってないからロシアに守られなかったんだわ、みたいに迂闊なことを思い込まされているっぽい。だがしかし、ウクライナを枕にして、一体誰がロシアと戦う気になるんでしょう? NATO???
根本的に、NATOは動く気もなかったが、動こうにも動けないことが(やらなきゃバレないのに)バレた、というramifications(影響)が実は非常に重要。
だから、それを見せないために西側が総力あげてプロパガンダに励んでいる。それしかやれることがないから。
■ オマケ
こんなものがあった。中国は普通おとなしいのに、とアメは思ってるはずだが、永遠にそうであると誰が言った、って感じでしょう。
中国外務省報道官、「世界にとってのホントの脅威を忘れるな」と米に爆撃された国を列記するの巻き。 https://t.co/M6XSQX2nq1
— DEEPLY JAPAN (@DTJTakumi) February 27, 2022
この鶴岡って男は何様ですか?「大国が武力で云々」?ドンバスはじめ、ウクライナ国内のロシア語話者が差別と暴力にさらされ続けてきたこと、その原因は反ロシア色の弱いヤヌコヴィッチを選挙で大統領当選したのに不満で煽ったクーデターで追放したせいってこと、まるで言及しない。
イラクのクウェート侵攻に米軍介入に比べたら遥かに辛抱強いですけど?パレスチナ人がイスラエル政府に弾圧されてる時に欧米政府は何をして来ましたか?ダブルスタンダードここに有りですね!
CGTNを見ていると、中国人はロシア支持ですね。マリア・ザハロフさんのファンも多い。マリアさんへの中国の女性人気キャスターのインタビューで、「もう金で取引しよう」というコメントもあり、思わず笑ってしまいました。
他の討論番組でも中国はロシアの立場を理解している。ロシアとは同盟以上の関係である。最終的な解決はウクライナが永久に中立化することと言われていました。中国が習近平で良かったと思いました。これが、鄧小平や江沢民だったら最悪だった。
ブランデンブルク門を背にした6月17日通りの右手にソ連の対ドイツ戦勝を記念してソ連の戦車が置かれていました。ソ連が勝ちドイツが負けたんだと改めて知りました。まだ壁があった頃再びそこを通りかかりました、戦車は撤去されていました。今に思うと、「ソ連の正義」を打ち消す為の政治工作だったと。壁が崩壊して平和な統一ドイツが始まると思っていましたが、とんでもない、それは西欧ナチ第二の始まりだったんですね。その事を、ウクライナを巡ってのロシアと西欧の「真と偽」メディア戦でも知りました。真の世界と嘘の世界の大戦争とも感じる次第です。
先の大戦で2700万人の犠牲者を出したというロシア、正義と根性と知恵でこの戦いに勝ち、世界に新しい節をもたらして欲しいと願っています。知り合いの息子さん、東欧経由でウクライナに武器援助する為の経路基地擁護の為に出兵するそうです、その援助武器にロシアが攻撃してきたらと、息子さんを気遣い涙声。
その際西側メディアは,ウクライナがEUに加盟すると,ウクライナを経由してEUのモノが入ることを警戒したロシアの圧力とかいうわけのわからないことを言っていましたが,EUとウクライナのパートナーシップの合意書には,軍事上の協力のことが言及され,NATOの文字はないものの巧妙にNATO加盟に仕向けるような内容でした.
https://journal-neo.org/2015/03/12/eu-association-agreements-nato-expansion-by-other-means/
それを危険と感じたヤヌコビッチ政権がEU加盟を見送る判断をしたのは当然でした.
そのことを隠してヤヌコビッチに罵詈雑言を浴びせた西側メディアだったのです.
いろいろと考えさせられます、ほんとに。
武器援助のための兵士のお母さんのために無事を祈りたいです。
とはいえ、今武器なんか持っていっても箸休めにもならないので、それはまったく無意味なその国の政府のジェスチャーですね。そのために兵士が危険にさらされるというお話。
無事を祈りましょう!
覚えてます。EUの加盟国として他の加盟国と同様の安全保障措置を取る、といった内容がさらりと入っていたんですよね。
他の加盟国と同様といえば、それは結局NATOだったというオチ。
その前2008年あたりまでは、EU加盟とNATO加盟を分けてウクライナ市民に何度も何度も世論調査をしてた。常に前者はまぁまぁ、後者は否定が多かった。
そこまではある意味正直だった。しかしらちが明かないから、徐々に過激になっていった、って感じでしょうか。