どうしてそうなるのか、別に意識してそうしようとしてるわけではないのだが、たまたま何かを見てああまたそんな時期が来たかと思い、1日本を読み翌日気分が沈み、都合2日間ぐらいたまらなく重苦しい気分になることが毎年ある。何を言っているかというとここ数年以上ずっと毎年夏になると123便のことを考えざるを得なくなる、という話。
昨年出たこのへんのご本などは、ご存じない方は一読してみてもいいんじゃないでしょうか。
日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る | |
青山透子 | |
河出書房新社 |
こちらとの併読によって話がすっきり見えると思いますし、個人的には一冊というのならこちらをお奨めしたい。ご遺族の方がここまでしないとならないことがたまらなく辛い。
524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎 | |
小田 周二 | |
文芸社 |
で、それはそうと、私にとっての今年のきっかけはどこにあったかというと、一昨日書いた自分の記事。
こんな具合に、欧州NATOと極東のNATO相当がユーラシアのロシア、中国をなんとかしてコントロールしようとしているようだな、と。
しかしこれは別にオバマ時代だけの問題ではなくて、根本的に戦後順次完成していった仕組み。
例えば、これがパトリオットミサイルを配備している国。
その前には、ナイキミサイルというものがあった。
が、しかし、といって日本国が常に中国やソ連と対立的な姿勢ばっかりとっていたかというとそうでもない。ではいつごろから、何か著しくこの仕組みにモノの考え方として抵抗がなくなったのかと考えると、それはやっぱり不沈空母・中曽根あたりではあるまいか、など思ったわけ。
実際、ソ連に対する不沈空母になると言い張った中曽根が、123便事件のあった頃何をやっていたかというと旧式のナイキから新型パトリオットに移し替えようとしていた。そしてこのシステムは高額であるため、当時の問題意識としては、GDPの1%枠を超えるのではないのかというところで国会は波乱含みだった。
今の安倍ちゃんとも似てますね。イージスアショアにするとかいってより上位のシステムに入れ替えようとしてる。
■ 小日本主義 vs 世界支配主義
でまぁ、ミサイル攻撃の準備をすることの意味がどれぐらい安全保障にとって有効なのかという議論はさておくとして、日本の戦後史(というか多分に戦前も)というのは、結局、東アジアに生きる我々主義 vs 世界支配構造の一員だ主義の闘いなのだなと思う。
もっと短く言えば、小日本主義 vs 世界支配主義。
例えば、
(1) 石橋湛山が出てきたら、あれよあれよと岸が出てきて
(2) 田中角栄が出て来て中・ソと話し合いなどし出すと、あれよあれよと中曽根の時代となり、
(3) 宮沢・細川・羽田・村山・橋本龍太郎・小渕恵三と、並べてみると総じてリベラルのような、しかし最初の2人以外はほんとはなんだかよくわからないような人々が並び、ついに森登場というか、清和会クーデターみたいなものが起こる
(4) 鳩山ポッポが出て来たと思ったら潰されて、最初と最後がまったく違う民主党時代を挟んで、安倍が登場してついにクーデター起こしやがった
あれは安倍政権によるクーデターだった/石川健治氏
という具合に並べてみると、いやほんと、常に、後ろの方の人々は結局みんな岸系統だったんだなという話でしょう。
何をやってるかというと、この青いところ、ここを死守しているようなもの。その意味で、まぁその東インド会社の直属社員みたいなもの?
で、並べてみるとしかし、後ろは軍産複合体との金儲け以外何も考えてないという意味で、まぁたいした売国奴連中だなとしか私は思ってませんが、しかし、前者もまた、弱いよなぁと思う。
つまりね、前者をハト、後者をタカとすると、タカがわーわーやり始めると、これじゃいかん、とハトが結集して奪還するんだろうけど、その時のスローガンは何かというと、金儲けだったと思うわけですよ。武器じゃない、経済だ、経済、という追い込み方。決して、平和じゃなかったと思う。
それは多分、冷戦時代というものがあったので、平和と言えなかったんだろうとは思う。戦争じゃない、平和だ、対話だと言い出せば、それはつまり、日本の位置からいえば中国と対話、ソ連と対話ということになるため、アメリカの基地である日本としては到底率先しては言えなかった。
しかし、にもかかわらず、中国の場合はアメリカが先に対話しはじめたもんで、途中から平和と言えるようになった。これも日本から見ればどうなのそれって、という感じではあるんですよね、よく考えると。そして、ソ連に対しては最後までいえなかったし、ロシアになっても、なんとなく適当なこと以上はできてない(言うけど実は中身がない)。
でね、今後の日本を考えれば、この前者をどうにか鍛えることが重要だと思うな。別に、べたべたのハトになる必要はないですよ。多少好戦的だっていい。理性があって、話し合える人々が集えればいい。
別に親ロシア派になる必要も、親中国派になる必要もないが、彼らの言い分はこうだな、ああだなと理解できる人々が一定数以上必要だということ。
逆なのは、話し合えない、指令を受けるとオウム返ししちゃう宗教モデル。今、CNNが盛んにやってて、アメリカ人たちにだんだん飽きられてますね。ロシアと話すなんて!!という奴です。敵とは話してもいけない、という決め打ちを掛けて来るわけです(これの壮大な成功例がいわゆる赤狩りでしょう。そう、現在はリベラルによる赤狩りが絶賛進行中)。
まぁCNNだけでなく、日本のバカ鷹グループもその手ですね。実際ホンマもんの宗教グループばっかりですからね、どこまでいっても。
ということで、ハトというより、ウグイスでもミミズクでもなんでもいいけど、バカ鷹モデルで世界を見ないグループを作ることが重要。
フクロウは知の象徴だからこれもいいけど、でもこれ日本の話じゃないからなぁ。日本の国鳥はキジ・・・・。雉も鳴かずば撃たれまい、じゃ忖度主義の象徴みたいだ(笑)。誰なのこれを国鳥にした人は!!
いや別に鳥に拘ることはない。なにせ、「オウム返し・洗脳・宗教」モデルでないならなんだっていい。こういう人たちが政治、経済を語ることがまず重要。バカ鷹に負けないために。
■ オマケ
ある程度わかりやすい。森永には他の問題で追及したいものがあるが、それはそれとして、このラジオ音声は、この問題に関していえば今までで最もわかりやすいトークだと思う。
まったくわかってない方、聞いてみて損はない14分だと思います。
【森永卓郎】日航機墜落※事実を隠蔽した可能性が高い!自衛隊機が2機追尾していた!謎のオレンジ色の物体~画像解析で判明!ダイバー発見の垂直尾翼!中曽根首相と防衛費GNP1%問題~123便墜落の真相に迫る
123便の残骸か…相模湾海底で発見 日航機墜落30年(15/08/12)
確かに、当時はそうですね。ただ、あの合意と関係があるわけではないでしょうが・・・。
トランプといえば狂ったおじさんというイメージを主流メディアが懸命に流してるけど、なんのかんのと支持は減らないし、そう冷たい視線ばかりではないのは、(ブッシュとかヒラリーよりも)トランプの現地民アメリカ人っぽいところを多くのアメリカ人が知ってるからってのもありますね。
昔CNNの看板だったラリー・キングなんかも、トランプは差別主義者の男じゃないとずっと平静な態度でいますし。
プラザホテルとドナルド・トランプ氏
https://hotelista.jp/column/hotel-in-usa/1213415.html
ロシア、中国の封じ込めって言うけど、少なくともこの2大国が日本に攻め込んできたことは一度もないわけですよね。そういうこと。
今、かろうじて希望が残っているとすれば、トランプの突破力だろうか。あまりに向かい風が強すぎておぼつかないけれど。