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ワクチン:現実路線とスーパーな人たちの異常談義

2020-10-13 21:05:14 | アジア情勢複雑怪奇

新コロナ騒動というより「新コロナ悪だくみ」とか言いたい状況ですが、ともあれ、広がっちゃったものは何とかしないとならない。

ということで薬剤は、アビガンとその派生型が有効っぽいし、ここまでの期間に医療関係者は多くの知見を得ているものと思う。パニックっぽい話も聞かなくなったしね。

ロシア、Avifavir外来患者向け解禁&ワクチンいろいろ

 

で、あとはワクチン。

ロシアのスプートニクVは、2種類を21日だったか日にちをあけて投与という設計なので時間がかかるけど、それでもこの2カ月ぐらいでかなり多くの被験者に投与して試験最終のロシア国内での試験セットを完了するようだ。これまでのところ問題になるような症例もなかったようだ。

RTの記者の人も被験者になっていた。手短に様子がわかる動画を拾ったので参考までに。

 

他方、今日はこんなニュースがあった。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社、コロナワクチンの治験を一時中止

https://jp.sputniknews.com/science/202010137846080/

 

どうしたんでしょうか。J&Jはアメリカはじめ多数の国が買っているので(先行予約)、たいしたトラブルじゃなくて上手くいくことを祈ってます。

開発者の人は別にデマ流そうとは思ってないと思うけど(そう信じたい)、なにしろ現在の西側主流メディアは、ロシアを悪玉とすることに喜びを見いだしている人たちなので、次から次からあの手この手でロシアは信用できない、信用できない、ロシアは信用できないと騒いでSputnik Vをけなしまくってる。

これはおかしな話で、別にアメリカ人をむりくり捕まえて注射しろって言ってんじゃないんだから放置すりゃいいじゃん、でしかない。ロシア人がやりたいというならやらせりゃいいじゃないか。

 

それに対してロシア国富基金の人が今日は、

Sputnik Vに対する西側の批判は矛盾している。

ロシアの億万長者たちが先に投与してもらってる(不公平だ)という噂が流れたかと思えば、強制的に投与させられているとも言う、矛盾してるではないかと冷静なことを言っていた。

Western accusations against Sputnik V vaccine contradict each other - RDIF CEO

https://tass.com/russia/1211489

 

もう言わしておいて。なんでも言うんだから(笑)。

 

Sputnik Vの第3相試験は、ロシア国内の他にベラルーシでも行われており、今度はUAEで行われる。

Phase III clinical trials of Russia’s Sputnik V vaccine approved in UAE 

https://tass.com/russia/1211475

 

ロシアのワクチンは、Sputnik Vだけでなく、あと2つ試験中のものがあって、そのうち1つは今週中に登録されるらしい。

欧州はロシアまで含めて、9月からぐいぐいPCR陽性者が増え、かつ、それなりに症状を持った人も増えているのは本当であるようにみえる。

 

人によっては、ワクチンそのものに反感を持つ人がいるのは承知するけど、やった方がいいと思う人たちに不確かな恐怖情報を与えるのは本人善意のつもりでも、結果的に悪意を広めることになり得る。

こういうものは人によるし、場所にもよる。季節によって呼吸器疾患が多発する地域の人たちはその他の地域より真剣になるし、不特定多数の人に会う人は、そうでない人よりも小さなリスクの可能性よりも重症化を避けることの方が大事。

 

で、で、ワクチン嫌いを大量に生み出している元凶のようなこのおじさんが、またまたおかしなことを言っている模様。

Bill Gates says life will return to normal only after SECOND generation of Covid vaccines rolled out and virus eliminated globally 

https://www.rt.com/usa/503303-gates-covid-interview/

 

私たちが完全にノーマルに戻る唯一の方法は、ワクチンの最初の世代ではないかもしれない

スーパーに効果があり、多くの人が受け、グローバルベースで疾病を取り除く、というワクチンによる

"The only way we'll get completely back to normal is by having, maybe not the first generation of vaccines, but eventually a vaccine that is super-effective, and that a lot of the people take, and that we get the disease eliminated on a global basis," Gates said Sunday in an interview on NBC's Meet the Press program. "That is where we can finally start taking all the problems that have been created -- in education, mental health -- and start to build back in a positive way."

 

ってなことをNBCのインタビューで言ったそうだ。

根本的におかしいでしょう、この発言。

ウィルスはこんなに広がっちゃたら取り除けない。みんなが抗体を持ったりするうちに長い間には変容していなくなるというのもありなのかもしれないけど。

また、超効く、ってのも薬にとっては誤解を招く可能性がある。人の身体は組成も履歴もそれぞれ違うから。

ひょっとしてコンピュータの中のウィルスと区別がついてないのではないのか?

 

で、だったら、この人にこの話題を振らなければいいわけだよね。

そう、問題はこういう人に語らせるメディアの方であり、医療や生物の専門家でない人たちに議論を作らせてしまう何やらスーパーな仕組みの方だ。

おかしい人たちが権力を持つって大変なことなんだなと知る21世紀、という話なのだろうか?

 

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書籍『T-34戦車とその時代―「第2次世界大戦最良の戦車」はいかに生まれ、どのように語られてきたか』 (情報提供)
2020-10-13 23:54:17
「父親は国民、母親は残念ながら戦争だった」。第二次世界大戦最良とも評されるソ連の「国民的戦車」T-34。本書は「時代を超えた天才技師」や「無能な軍人たちによる妨害」といった史実に基づかない俗説を排し、戦車開発というユニークな視点からスターリン統治下におけるソヴィエト史の一断面に光を当て、加えて日本における「ソ連の語られ方」にも再考を促す。

B6判332ページ

誰もが知るソ連の名戦車T-34。しかしこの戦車の来歴を語る日本の言説には、事実に基づかない虚説が入り乱れており、甚だしきに至ってはソ連時代の小説の内容を「ソ連崩壊後に明らかになった新事実」であるかのように語るものまで存在しています。

この名戦車の「産みの親」とされるコーシキン技師は、なぜ実情以上の天才として称揚されているのか? この戦車の開発に大きな役割を果たした軍人が、「開発の妨害者」として語り継がれているのはなぜなのか? 「名戦車伝説」の語り部を務めているのが、ソ連人たちではなくドイツ人たちであるのはなぜなのか? これまでのT-34開発史には全く登場してこなかった謎の人物アドリフ・ジークとは?

本書では歴史学の学問的訓練を受けた著者らが、ロシアにおける研究を十分に咀嚼し、かつ出典を明らかにしながら、虚説や俗説を排したこの名戦車の実像に迫ります。

さらにT-34という魅力的な素材にさまざまな方向から光を当てることで、ソ連の工業化、労働文化、社会のありよう、大テロルの恐怖、軍と工業界の関係、技術者たちの役割、兵器を評価することの難しさ、戦史における語られ方の問題など、多くの論点を引き出し、スターリン時代のソ連における社会と国家の一端を明らかにしています。

単なる「兵器開発史」の枠に収まらない、ソ連史を考えるうえでの示唆に富んだ1冊です。
https://booth.pm/ja/items/2226587
順張な東側ワクチンに苛立ち西側ワクチン屋! (ローレライ)
2020-10-14 11:02:08
順張な東側ワクチンに苛立ち西側ワクチン屋の図、モンキーワクチンが欠陥続出!

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