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駐ドイツの米兵1/4削減の噂

2020-06-07 18:14:20 | WW1&2

黒人票をあてこんだバイデン爺が跪いてポーズを決め込む中、

欧州関係では、ドイツ駐在の米軍の人員を最大9500人削減するのではないのかという噂が出回っている。

出どころはウォールストリートジャーナルらしい。トランプはその計画を承認しているが、統合参謀本部などがまだ承認していない、という状況だ、と報道ベースでは伝えられている。

これはBBC。

Trump 'approves plan' to cut US troops in Germany

https://www.bbc.com/news/world-us-canada-52947056

で、その9500人を、どこか欧州の別のところに展開させるか、または、アメリカに帰還させるのが計画であるらいのだが、そうであるのならその欧州とはポーランドでしょう。

ってことは、ロシアにとっては、昔のヒトラーの時と全く同様に、西側の攻撃スタート地点がロシアに近づくわけだから、これはまったく喜ばしい話ではない。

そこで、昨年来プーチンがポーランドのリーダー層はナチと組んでた、反ユダヤ主義者の豚野郎、などと言っていたことの意味もはっきりしてくると言えるんでしょう。

「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民

つまり、この危険な取り組みをまたやるつもりなのかい、ってこと。

そして、ここ数年の動きを見ていても、ドイツが最も歴史的な事実解明に前向きであるように見えることは、偶然ではないのだろうと思う。

つまり、意図を隠したまま、またまたロシアとの戦争に持って行かれるような恰好をドイツ人は望んでないということを現在のドイツ支配層の少なくとも一部は考え、それを示しているということ。

 

とはいえ、この兵隊の削減は、ドイツ政府に知らされないまま報道に乗ったらしくて、これはこれでドイツ政府としては不愉快ではある。

しかし、全体としては、いい加減出ていけアメリカ人!と思ってるドイツ人は一貫して存在しているので、歓迎する向きももちろんある。

「ソフト占領」:米の占領下にあり続けるドイツ

大変結構、これはヨーロッパにとって、目を覚ませという話だと語ったドイツの公人もいる。

German officials call US troop withdrawal a ‘wake-up call for Europeans’ & chance to loosen ties 

https://www.rt.com/news/491032-germany-us-troop-withdrawal-reactions/

ちなみに、ドイツの政界マップでは、一番左のディーリンケ(左翼党)が一貫してNATOは解体、ヤンキーゴーホームという主張を捨てていない。

 

■ 犯罪者団体の始末って難しい

全体的に、NATOは連続殺人犯みたいな団体だから、ここが解体されるということは刑事罰対象の人間を出しかねない状態がある。

ここ10年、20年のことだけではなく、前から書いているように既に冷戦時代から犯罪者の集合体だったというのは、比喩でもなんでもない。

グラディオ作戦の日本語の項は相変わらず超短いんだけど、代表例としてはこんな感じ。

中央情報局(CIA)などの情報機関が、当時ソビエト連邦と距離を取りつつも、「ユーロコミュニズム」を唱えて左派のみならず中道派からの支持も得ていたイタリア共産党が大きな勢力となっていたイタリアにおいて、「反共の強力な指導者を国民が求める」、もしくは「反共政権に国民の支持が向く」ようにし向けた。

極右政治家のリーチオ・ジェッリが代表を務めており、現役のイタリア軍将校や与党政治家も加入していた極右反共組織「ロッジP2」などの協力のもとに右翼組織を使い、右翼組織とマフィアが仕掛けた一般人を標的とする無差別テロ事件が、「極左勢力による犯行」と見せかける秘密工作を行った。 

 

要するに、自作自演で自国民を殺して、メディアを使って偽の話をでっちあげていたということ。

で、グラディオはイタリアの例で、それ以外にも各国で秘密行動を行っていて、それらは総称して「stay-behind」作戦と呼ばれこともある。

 

ということで、どう考えてもここらへんが政治課題として表に出ることはなさそうだとは一応言えるけど(つまり西側にそんな自浄能力なんかあるわけないだろうという諦め)、でも、このまま犯罪者を野放しにしておくことは、加盟各国にとっても全然安心できないのも真実なわけで、どうにかしたいという考えはあるんじゃなかろうか。せめてそのぐらいは期待したい(徹底的に西側に期待していない私)。

 

いずれにしても、いわゆる戦後秩序は動いていることは動いている。

 

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混乱を無視して進むドイツ流

「ソフト占領」:米の占領下にあり続けるドイツ

 

極東側では、1947年に新憲法における地位が定めると、日本国民はソ連が嫌いだからアメリカさんの駐留は歓迎ですな、とばかりのことを言っていた(「沖縄メッセージ」)昭和天皇の方向性が冷戦の確定にとって重要だったと思う。

ドイツも日本も(ドイツ国民と日本国民ではない)、自ら進んで英米体制に入っているとしかいいようがないので、今更占領されていると恨み言をアメリカにだけ言っても始まらんと思う。


 

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1 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-06-11 21:13:24
西側の咬ませ犬国家ドイツの紐を緩めるアメリカ、猛犬注意だ。
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