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IS戦闘員の自国民を連れて帰りたくない欧州各国

2019-02-18 15:22:16 | アジア情勢複雑怪奇

昨日、米大統領のトランプが、欧州各国にIS戦闘員を引き取って自国で裁判にかけろと言った。

トランプ大統領「IS戦闘員 欧州各国が引き取って裁判を」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190217/k10011818181000.html

アメリカのトランプ大統領は、シリアで拘束された過激派組織IS=イスラミックステートの戦闘員について、ヨーロッパの各国が引き取り、裁判にかけるよう求めました。

 

これを受けて、欧州各国は、そ、そんなのイヤだと言わんばかりの対応を取っている模様。

But they are dangerous people! Europe reluctant to 'take back' ISIS fighters as Trump demands 

https://www.rt.com/news/451697-jihadists-return-europe-trump/

 

デンマークは、「私たちは世界で最も危険な人々の話をしてるのよ。連れ帰るべきじゃないわ」

"We are talking about the most dangerous people in the world. We should not take them back," a spokesperson for Denmark's Prime Minister Lars Lokke Rasmussen has said. 

ドイツは、原則的にすべてのドイツ国民には帰国する権利があるけど、連れ帰るかどうかを決める前にそれらの個人に領事館がちゃんと会うことが必要

"In principle, all German citizens and those suspected of having fought for so-called IS have the right to return," a spokesperson for the German interior ministry said, explaining that proper consular access to such individuals is required before a decision on taking them back can be made.

ベルギーは、トランプがtweetでそんなことを言うんじゃなくて友好国なんだから外交チャネルを通してくれればいいのに、と。影で言ったら断れるのに、ですかね(笑)。

"It would have been nice for friendly nations to have these kinds of questions raised through the usual diplomatic channels rather than a tweet in the middle of the night," Geens told a local broadcaster on Sunday, while urging for a pan-European solution to the problem.

 

とかとか、まぁそんな感じなんですが、ともあれよくわかるのは、ヨーロッパ各国のエリートたちの気味が悪いほどの身勝手さが丸見えになりましたという話ですね。

自分たちの国からIS戦闘員を出して、その上、自分たちも影でこそこそとアメリカの後ろに隠れてシリア政府を暴力で打倒しようとしていたくせに、その戦闘員を引き取れとなったら、まるで自分が被害者みたいなことを言っている。

でもって、裁判なんかした日にゃ、どこでどうやって金の調達がされ、訓練がされ、みたいなことが明白になる。そんなことをせずに、帰国させるにしても後ろでこっそりやりたかったのに、って感じか。

ヨーロッパってそんなところ。

最も危険な人たちなので自国には戻さないといいつつ、長い間、ムジャヒディーンからジハード、アルカイダ、ISをロシアや中国、中央アジア各国に入れるのは無問題だと、そう言ってることに気づいてもいないと思うな。

もう、19世紀に主にアフリカやカリブ海あたりでやっていた植民地でのおぞましいまでの残虐行為の主体者たちは何も変わらなかったというべきでしょう。

 

で、日本はこの糞な欧州各国と共にNATOのパートナー国になってるわけですよ。それのどこに希望があるんだと私はいいたい。これは日本がアジアの敵になる道でしかない。

その上、2015年までの戦況からいえば安保法制通してシリアまたはシリア後の混乱した中東に兵力を出そうとしていたのだろうと思えます。

しかし、2015年10月のロシア軍、イラン軍のヘルプによってシリアは持ちこたえた。

去年10月にはダマスカスにISの旗が翻っているはずだった?

 

粘る欧州各国とアメリカの「蛮行」も、ロシア・トルコ・イランという現地の国持ち大名が結束しているためこれ以上できそうになくなって、現在、敗戦処理をしているところ。

であれば、日本は、アジアの敵になりそうなところを土俵際で残ったというべきではないかしらね。

いやしかし、アメリカももちろん酷いんだが、(主に北部)ヨーロッパ勢の意地汚さがすさまじい。

西側諸国と価値観を共有し、などとどうして簡単にそんなことを言うの!!

西側諸国のプロパガンダ作戦の基本は、優越性とそれがもたらす差別感情なんですよね。だから具体性を伴わずに褒められたら、使われるんだと思ってた方がいい。

 

■ オマケ

全体的な状況として、事は単にISじゃなくて、ムジャヒディーン以来の「蛮行」に及んでいる感じは相当にする。

さりげなく静かに大きなアフガニスタン撤退問題 (2)

 

そして、少なくともトランプはシリア、アフガニスタン、北朝鮮の解決には、自国の利益を最大限に確保しつつという取り組みが邪魔をする場合もあるものの、とりあえずマジであるように見える。

ベネズエラは福音派と米国内の中南米利益派、対イランの決起集会(ワルシャワであった)みたいなへんな動き一式はクリスチャン&ユダヤ系シオニスト一派、なかんづくネタニヤフによるもので、これらは全体的に放置され、好きなように狂っているという感じ。

結果として、どちらもプロパガンダに釣られている人もいるものの、全体的には世間から呆れられた展開になっている。わけても、後者について欧州勢もアラブ勢もさすがに引いてるみたいだ。60カ国の首脳を集めたワルシャワの集会に出たことで、イスラエルに付いてイランと戦争する勢力に入れられるのは迷惑!!という感じの首脳が見られる模様。そりゃそうでしょう。

そしてこれらの動きに対して、常に、中露が「理性ある人」の係りとなって立ちはだかり、そっちのキャンプに人を集めている。

つまり中露が固いことを利用して、トランプは馬鹿を暴発させているといった恰好にみえる。

中露(または上海条約機構)が心配しないとならないのは、こうやって糞を掻き出す作業に使ったら、直ちに踵を返して裏切るのが西側だという点。

アンシンカブル作戦を忘れるな! ゴルバチョフは裏切られた! これを肝に銘じよう。

だから、動かせないようにするためにどうするかの一環として、過去の西側の愚かで恐ろしい取り組みの数々をロシアが中心になって暴露しているものと考えると辻褄があうと思うな。


 


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