DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

EU、コロナ復興基金案&米、税収絶好調

2020-07-21 19:35:47 | アジア情勢複雑怪奇

だんだんとコロナの「成果」が揃ってきた気がする。

 

EUは100兆円ぐらいの復興基金なるものを作って、債券を発行して市場から資金を調達することとなった。

EU、コロナ復興基金案で合意 共通債券を原資に

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61758600R20C20A7I00000/

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)の首脳会議は21日早朝(日本時間同日午後)、7500億ユーロ(約92兆円)の復興基金案で合意して閉幕した。全体の規模を維持する一方、財政規律派に配慮して補助金と融資の比率を修正した。首脳による足かけ5日に及ぶ対面協議の末、何とかEUの結束を示した。

 

市場だけど、EUの中銀が買うことになっても不思議でない世の中。

もしそうだったとしたら、これは折からの米とか日本の、財政ファイナンスで何が悪い、悪いことなんか何もないのだ路線をEUも取れるようにしたという意味になるのではなかろうか。

EUは財政が各国別々だから、そこがネックだった。それを基金を作ってめくらまし的に財政統一政府みたいなのを作りましたといったところではあるまいか。

 

折しも、アメリカの財務相は、いやもうキャッシュがあってあって、カナダが買えるほど俺らは金持ちなんですと言ったばかり。

The US Can Now Buy Canada: Treasury Cash Balance Hits A Record $1.812 Trillion

https://www.zerohedge.com/markets/us-can-now-buy-canada-treasury-cash-balance-hits-record-1812-trillion

 

 

で、この恰好を作り上げるためにこそコロナはあったというのがもっとも適切な説じゃないのかなぁと、私としては2月からずっと思ってますです。

グラス・スティーガルとは言わせない問題のような気がする

「こんな時だから」とか「かつてない事態に際して」みたいなトークが必要だからこそ、新コロナの恐怖が作られたのだろう、と。

そして失業者が出たり中小が潰れたり、人が死んだりするのは、事態の大きさを示すためには、まさに恰好のリアリティる演出でしかないんじゃないの?

春先のびっくりするようなダウの値下がりは、既にほとんど戻った。つまりこのボラティリティによって大儲けした人々は確実にいる。この分の税収だって薄く取っても相当なもの。

 

ネット上では、支配者層のたくらみで各国民を縛り付けるとか、監視するとかいうのが目標でといったことが語られるけど、それは副次的なものでしょう。

問題の核心は、金は刷ればいくらでもある、刷れる、刷れる!! というこの体制を護持しまくることではなかろうかと考えますね。

で、それを2008年からここまでずっとやってきて、物凄いスケールの大金持ちが生まれてるけど、誰ももうそこを突っ込めなくなったというのがオバマからここまでのとりあえずの結論のような気がする。

だって、ちょっとやそっとのお金持ちじゃない人たちが資金を出しまくって「政治」を創っちゃうんだもの、どうやって変えられるっていうのよ、って感じ。

 

次は何をするのだろうか。多分、大口には大口の儲けを持たせ、それでも余る部分を国民に分けて、ほおら、みんなで頑張ろう、みたいな偽の社会主義みたいな話を持ってくるんじゃなかろうかと想像する。会社がつぶれたことを幸いにして、公共事業的なプロジェクトを作るとかいう方向。道路とか回線とか作り直したいでしょ、儲けのために。

いやしかし、ほんと、敵ながら天晴れとしかいいようがない。はたから見れば邪悪だけど、本人たちは一切邪悪だと思ってないからできるんでしょう。

 

■ 政治言論が追い付かない

で、思うに、世界中の一般人、殊に西側諸国の一般人が考えなとならないのは、手持ちの政治言論じゃ追いつかない事態に際して、どう考えたらいいんだろう、ってことではなかろうか。

 


 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナ:にわかにワクチン確... | トップ | イラン・中国ビッグディール... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (にゃんこ)
2020-07-21 20:51:58
凄い!そのとおりでしょうね。そういう事ですね。
でも、金利はどうなるのでしょう?お札の価値は?
返信する
株価とテント村の関係 (セコイアの娘)
2020-07-22 13:31:52
アメリカ政府のコロナ対策費、3兆ドル。
我々納税者が受け取った給付金が納税者一人当たり1200ドル。アメリカの人口およそ三億人が受け取ったとしても、3600億ドル。主に小規模事業を対象にした雇用持続のための補助金4840億ドル。3兆-3600億-4840億=残りどこへ消えた?
この大判ぶるまいで、ふくらんだ財政赤字は、将来の納税者の肩にのしかかる。
その製品が、日本でも人気の某IT企業の城下町、ここは、リーマンでもホームレスが一人も出なかった。
2~3か月前、そのIT企業のキャンパス脇に、ホームレスのテントが1つ2つ出現した。通り過ぎるたびに、テントの数が徐々に増え、10以上ある立派なホームレステント村になった。最近は、細胞分裂したかのように、道路の向かい側にも2、3、テントが立ち始めた。
リーマンの時は、株も不動産も下がった。
コロナでの株価下落は一時的なもので、結局株も不動産も下がらない。7月20日 ナスダック最高値を更新。株価とテント村の規模が正比例する不思議な現象。
刷って刷って刷ちまくれ。
ムニューシンが誇らしげに披露する紙切れ、私としては、丸めてトイレットペーパー替わりに用を足したあと、使ってやりたい気分。
返信する
Unknown (にゃんこ)
2020-07-22 15:11:55
欧州統一通貨といっても、国の事情も経済力も全然違うのに。分けわからない。
欧州統一して、中露に対抗とか。
最終目的がこれだったのでしょうか?

株価暴落のタイミングに合わせていたし、何だか変だとは思っていたけれど。本当に考えられない事する連中ですね。彼らの正体は何なのでしょう?
返信する
実体経済と切れてる (ブログ主)
2020-07-22 17:56:19
セコイアの娘さん

もう株価と実体経済は関係ないと思った方がいいのでは?
独自の系を創っちゃたみたいな恰好。

ただし、これが本当に長持ちできるのかはまだ誰も知らない。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事